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【遺跡探訪42】新旧寺院が共存する、ロ・レイ(893年)

先週の土曜日は選挙活動でアンコールワット周辺まで大渋滞だったので、今日はアンコール遺跡は避けてロリュオス遺跡に行こうと思いました。これは結果的には正解でした。選挙の7月23日まではアンコール遺跡は自粛しようと思います。

国道6号線のPPT(ガソリンスタンド)併設のセブンイレブンにて飲み物を調達。Cafe Amazonも奥にあるのですが、この時間(朝6時台)には開いていなかったようです。

本日のマップ

改めて地図で見ると結構遠い…

国道6号線からロレイ遺跡に入る道には、親切に看板があるので分かりやすいです。(プラサットバッチュムも見習って欲しいです…)

この、ロ・レイ遺跡以外のロリュオス遺跡群は全て国道の南側にあるため、この道を通ったのは初めてでした。バコンへ通じる森の中の道と雰囲気が全然違い、新鮮です。

気持ちの良い道

さらに進むと、暑いのにもかかわらず北海道を思い出しました。

ロ・レイは7:30前でも問題なし

ロ・レイに着いたのは7:05am、早すぎた…25分待たなきゃと思ったのですが、ここはアンコール遺跡でなくロリュオス遺跡、柵もありませんでした。係員がおしゃべりしながらチケットをチェック、どうぞーと通してくれました。

田んぼの中に寺院を中心とした城下町がある感じです。学校も家も店もあり、集落がコンパクトにまとまっていて、とても面白い雰囲気。

登りました。かっこいい!!シェムリアップ周辺の遺跡では、2番目くらいの古さらしいです。

ガイドブックによると、プリア・コーのように左右対象で6基の祠堂が計画されていたものの、右の2基が何らかの理由で建たなかったのでは?とのことです。

遺構も目的はわからないものの、かっこいい

やはり彫刻が素晴らしい

この遺跡自体が1100年以上前とかなり古いので、残っている彫刻は少ないのですが、残ったものは美術的に素晴らしいです。

土台のレンガがぬめぬめした生き物っぽい

メインは碑文だった

ガイドブックの見どころに、碑文があったのを忘れていました。中央手前の祠堂のドアの内側にある碑文がアーティスティックです。

これ読めたらなあ。文字単体では、សとかតは今と同じのようです。

ひび割れも様になる

最近クメール語のやる気が増してきたのですが、さらにモチベーション上がります。

日が当たらない方の石碑はこちら。素材は上の写真と同じなのに、全然違うもののようです。

崩壊を防ぐ支えがあります。

デヴァターも、ジャヤヴァルマン7世の時代とは数百年違うことを感じさせます。

こちらの南側の祠堂は、1960年代に半分崩れてしまったらしい。その頃のカンボジアの状況を考えると仕方ないのですが、現代での崩壊は、悔しい気持ちがします。

感動のリンテル。先週見たタ・ソムのようなアンコール時代の終わりの頃のものも好きですが、この時代も迫力がありすごいなあ。下のほうにナーガが3頭こちらを向いています。

このように配置されていました。

新しい仏教寺院と共存

遺跡と同レベルに新しい仏教寺院も建てられていて、そちらでお経を読んだりする声も聞こえました。

田んぼに囲まれた敷地。牛も周りにいました

1100年前の遺跡と現代の生活が共存し、歴史と共に生きているロリュオスの人々、いいなあと思いました。


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