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【遺跡探訪7】バクセイチャムクロン Baksei Chamkrong(948年)

地図を見てみると、アンコールトムの南大門の手前にごちゃごちゃと小さな遺跡があることに気づきました。まずはガイドブックでも1ページの1/3しか載っていなかったバクセイチャムクロンに行ってみることにしました。

年代:10世紀前半
国王:ハルシャヴァルマン1世、後にラジェンドラヴァルマン2世
宗教:ヒンドゥー教
ベストの時間帯:朝。階段が非常に急なため、登るのを諦めた場合、双眼鏡が役に立つでしょう

Focusing on the Angkor Temples

バクセイチャムクロン、初めて聞く名前です。バクセイがあまりクメール語っぽくない感じがします。実際どうなのでしょう…クメール語の先生に聞いてみようと思います。
バクセイチャムクロンの語源は、「翼を広げて敵から守る鳥」で、アンコール王朝の伝説から来ているようです。

※2022年12月23日追記:クメール語ではបក្សីចាំក្រុងと書き、បក្សី(バッサイ:鳥)ចាំ(チャム:待つ、守る)ក្រុង(クロン:街)という意味だそうです。アルファベットではBakseiと表記しますが、kの発音はほとんど無い感じがしました。

本日のマップ

1. シェムリアップから北上して、アンコールワット横を通り、アンコールトム(バイヨン)に向かいます。

2.チケットを見せるチェックポイントで「バクセイチャムクロンに行きたい」というと、駐輪場はここだから、と言われました。バクセイチャムクロン前は駐輪できないようです。ここのトイレもとても綺麗です。

3.帰りはアンコールトムとアンコールワットの間は双方通行ですが、アンコールワットの前で一ヶ所、一方通行でした。南下して、一旦アンコールワット方向に北上した後、外濠沿いの道から帰りました。

7:20 am シェムリアップ を出発

市街地からアンコールワットにつながる道です。ソフィテルホテルの前あたり。
シェムリアップからアンコールワットの外濠に突き当たったところです。今日もきれい!
アンコールトムの南大門に向かうところ。左がプノンバケンです。
左奥にバクセイチャムクロンが見えてきました。
入り口はアンコールトム南大門のすぐ近くです。

近くまで来ると結構大きい

アンコールワットの横を通ってから到着するので、遠目には小さいかわいい遺跡だなと思うのですが、近くに寄ってみるとかなりの高さがあります。

古い案内板は初めてです。昔はどれもこのデザインだったのかな。
បក្សីចាំក្រុង(バクセイ・チャムクロン)、読めるようになって嬉しい。
シンハが守っています。対になっていたのでしょうが、右側しか残っていません。
なんとかシンハの足も修復して欲しいです…

傾斜60度。登山です

えっ、これは登れません。でも裏の階段は登れると書いてあったはず
裏に回ったらこれでした。
アンコールワットの第三回廊を想像していたのですが、手すりも何もありません。
階段にへばりついて登りました。
今回から荷物を携帯だけにしたのですが、そうでなかったら登れなかったです。
神々しい
上からの景色 
綺麗ですが本当に怖い。
祠の内側には、新しめの涅槃像がたたずんでいました。

リンテル、古クメール語の石碑、偽扉が良いです

リンテルが美しい…のですが、落ちないようにバランスを取るので精一杯でした
古クメール文字の石碑、ここにありました!!登ってよかった…
プラサットクラヴァンと同じ書体です。
ここの偽扉も美しいです。
帰りも足を踏み外さないように…
スニーカー+ヨガウエアで、動きやすい格好で良かったです。
テラスの一部が残っています…
風化してしまったシンハだけが佇んでいます

観光客は自分だけ

バイヨンへの道の途中なので、頂上からバイヨン行きのトゥクトゥクやバスがよく見えました。大きい遺跡に囲まれているからなのか、バクセイチャムクロンでは観光客は終始私だけ。途中、一人来たなあと思ったら係の人の出勤でした。

向こうにはバイヨンへ行くトゥクトゥクがずらっと

先日東メボンに行った時に前を通ったプレ・ループもピラミッド状で、結構観光客が登っていたので、同じようなものと思っていましたが、いやいや、「自己責任」という言葉と、保険がチラッと頭の中をかすめました。登山でした。


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