ヤフーの1on1 部下を成長させるコミュニケーションの技法

読書用メモ25

▼タイトル:ヤフーの1on1 部下を成長させるコミュニケーションの技法(2017年3月発行)
▼著者:本間浩輔

▼4つ連続して読んだ1on1本の違い
・読む順番:2番目
・視点:経営視点(理念・将来性・存続)・人事部門視点
・対象:人事部門(推進部店)・マネージャー
・1on1の必要性の説明:豊富
・ポイント:企業としての在り方を模索する。

▼概要:
著者はヤフー株式会社常務執行役員のコーポレートグループ長。ヤフーで実際に取り組んでいる1on1の導入から運用・変化に基づき構成されている。1on1って何?と全く知らない人にも漫画などを用いどういうものかイメージが付きやすく記載されている。1on1という仕組みにとどまらず、その導入となる背景や企業の目指すもの(人材育成の基本方針である「社員の才能と情熱を解き放つ」)に沿っているので、手段としての1on1を意識しながら、組織人事全体を考えることができる

▼気づき:
本の構成が素晴らしすぎて感動しました。イメージがわかりずらい1on1を漫画で2パターン紹介し、よくありがちな上司の誤った会話のもって行き方を伝えます。その後、1on1とは何か、何に効果があるのか、導入実践とコラム・対談をはさみながら説明されるが、対談を加えることで著者の独りよがりではなく、客観的観点が持ち込まれ、納得感が倍増することに気が付いた。徹底的に、1o1の良さを知らない人にもわかってもらうにはどうしたらよいか、を考え抜いた作品。なるほど人に伝えるとはこういうことかと勉強になりました。

▼お勧め度:
★★★★★
1on1にご興味ある方はこちらの本から読まれることをお勧めします。実際に1on1を導入したユーザ企業の話なので説得力があります(コンサル会社の話では無いので)。また経営者目線で組織(会社)を強くするために実施されたことに必死さが感じ取れます。誰かに何かを伝えようとするときの伝える本質を初心に戻って考えるバイブルにしたいと思います。

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