こころの対話25のルール
読書用メモ68
▼タイトル:こころの対話25のルール(2000年9月発行)
▼著者:伊藤守
優しい文章、語りかけるような話し言葉の重なり、意味の重さゆえに簡単な言葉を繰り返し使って伝える努力。不思議な本です。そして一つ一つの具体的な著者のストーリーにぐっと胸が熱くなり、目頭が熱くなる。だからこんなに力強くじわりとハートを掴むのだなと。
あまりにも良い本すぎて図書館の延長貸し出し申請し(なんと予約待ち0人だった!)心に刺さった言葉を書き留める。
「私たちがコミュニケーションによって痛みや苦しみを感じているとしたら、すべて、この未完了のコミュニケーションによるものなのです。」(P101)
「あなたをコントロールする記憶や過去の体験からあなたを自由にする方法はとてもシンプルです。ただ、彼らを許すことです。」(P119)
「それから、もうひとり。あなた自身を許しなさい。」(P120)
人とのコミュニケーションや自分自身との対話には常に過去の未完了が影響を与えている。そして、その未完了は自身で完了させることが可能である。外に責任を求めず自分と一生懸命向き合い語り合うことで過去の傷が少し和らぐ。自分に優しくできることができれば他人にも優しくできることができる、そんなことが書いてありました。
人は知らずと自分自身に厳しく自分はこうありたいというレッテルを作り上げてしまっている。そんな鎧を一度外すことができれば生きていくことがもっと楽になるんだなぁと。
こういう優しい本にたくさん出会いたいし、皆様におすすめしていきたい。
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