捨てられる銀行3

読書用メモ12

▼タイトル:捨てられる銀行3 「計測できない世界」を読む(2019年2月発行)
▼著者:橋本卓典

▼概要:
金融検査マニュアルの廃止が決定してから1年ちょっと、金融庁のはどう改革を行い、銀行はどう変わろうとしているのか。または何が変わろうとしないのか。単純な事業性評価へのシフトではなく、「計測できない世界」をどうとらえて、どのように改革すべきかが問われている。
顧客との共感、ノルマに押しつぶされて銀行内にはびこる人と組織の崩壊。すべての計測できない世界を認識し、個人が学習し続けなければならない。

▼気づき:
捨てられる銀行1~3と、金融排除の計4冊で現在の金融の問題点が書かれています。
私はIT系の営業を10年ほどやってますが、基本的に営業のやるべきことはどの業界でも変わらないと思っている。基本的にはお客様のために行動し、ひいては自分の営業利益にもつながってくるWin-Winの関係性を築くこと。
ただし、銀行は違った。そんなことを全く意識することすら許されなかったんじゃないのかなと悲しくなりました。バブル崩壊から景気回復までの国を挙げての取り組みの中で、金融の営業マンは不良債権処理に追われ金融庁の検査におびえ地域経済の活性化ではなく我が行の存続のためにがむしゃらにやってきたのかと。
私正直バブル崩壊とか不景気とかあんまり実感していなかったんです、運がいいことに。ただ、そういう時代の流れを知らないことも、現在何にひずみが生じてしまっているかを理解できていないことも、日本という国で生きていく上ではよろしくないことだなと思った。恥ずかしかったり、もったいなかったり、将来を考えれなかったりするんだな。

▼お勧め度:
★★★☆☆
個人次的には前回同様面白い。大学の金融関係の経済の授業を受けている懐かしい気分でした。

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