何者かにならなくても

朝、出掛ける時間の10分前に起きた。
お弁当を詰める時間がなく、お昼は会社近くのサンドイッチと、固めのフランスパンに乗ったラタトゥイユを食べた。サンドイッチのパンをよく見ると、繊維が荒くて、ヘチマタワシみたいだった。14時に休憩だったので、12時とかに買っていたら、少しはふわふわだったのだろうかと考える。
雨はパン屋に行くときも降っていて、空気も冷たかった。こういう日もあって良いとは思うけれど、やっぱり晴れのほうが嬉しい。
休憩明けは、ずっと眠かった。少し食べ過ぎたのかもしれない。最近、文章を読むときの一区切りが長くなった気がする。ちょっと速く読めるようになったというか。
そういえば、来月で30歳になる。数年前までは30歳になれば、確実に何者かになっているだろう、なりたいと思っていた。何者かに近いものは自分のなかにたしかにできたけど、ディレクターとか詩人とかそういう明確な職業名には当てはまらない。司会が楽しいとか、構成を作るのが好きとか、打合せでのインタビューが好きとか、そんなものだ。そんなものの集合体で、「自分」というものは、これからも走り続けるような気もするし、少しずつ、何かに絞られていくような気もする。
雨は、内省的になりますね、やっぱり。

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