絶対音感

「正直な話 正直に話せることなんてこれっぽっちもありませんからねえ」

君が嘘をつくのもよく分かる
形のないものは美しいし
煙草の匂いみたいに染み付いて隠せない
気付いてほしいとでも言うように芳しく香り出す

僕は自分が嘘吐きだから
君の吐く煙ですぐ分かる

掠れた声のキーがいつもと半音ずれてる
一拍テンポが遅れたのは電波のせいじゃない

でもその音も結構好きだったり
リフにできなくもないかもね
何だって君が語れば素晴らしい音楽になるから

虚構のメロディーに
時々目の醒めるような真実が入り混じるから音楽は美しいんだよ

僕の一番の秘密は君への…

言えないことが多すぎる
言えないことが多すぎるんだ

嘘の匂い 鼻が利く君 耳の良い僕

聞き違えるはずがない
この耳が間違うはずがない
本当なんてどこにもないんだよ

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