月と血の海

お腹が痛い。下のほう、腰も重いし足先はつめたい。カイロで温めても、つめたくて、かなしい。
きっと月のものがくる。私は子宮を持っているから。私は女として産まれたから。

初めて生理になったとき、あまりの出血に驚いた。
夜用のナプキンはナプキンというより、もはやオムツに近くて恥ずかしくて半泣きになりながら取ってしまった。翌朝血まみれで起きてまた泣いた。

甘いものがお腹いっぱい食べたいなあ。私だけの神さまに頭を撫でてもらって、抱きしめてほしいよ。

私の中の神さまはいつも真っ白で、目を細めてゆっくり笑う。

なぜ女にしたんですか。私もあの人みたいなかわいい男の子になりたかったな。

でも、女として産まれた自分のことも、わりと好きなんです。ほら、腰のくびれも、胸の膨らみも素敵でしょう。

神さまは、こんな私のこと、愛してますか。私は私のこと、たぶん愛してます。

でもねほら、生理前って、こんな風に変なことばかり考えちゃうんです。

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