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介護essay#2 老母の転院

夕方、主治医の先生から携帯に着信があり「いきなりですが明日、お母様が転院します」とのこと。

「つきましては、ご家族の方(私)は明日の朝9時には転院先の病院の救急外来に行きスタンバイして、搬送されてくる老母と合流し入院手続きをしてください」というのです。

即決で「はい、行きます」と答えたものの、うーん・・・・先日から咳が出始めて体調が良くないなかの緊急呼び出しは、気が(体も)重いです。

もし「いえ、体調が悪いので行くことができません」と答えたら、どうなるのかしら。

おそらく「他のご家族に来てもらってください。遠方にお住まいなら午後からでもいいですよ」「後日の手続きでいいですが、なるべく早めにしてください」などのヴァリエーションがあったのでは…たぶん。

でも咳は出始めの軽い症状だし、きちんとマスクをすれば何とかなりそうです。

母も急な転院は不安でしょうし、

明日の転院当日にリアルタイムで事務手続きをしたほうが、先のばしにするよりスムーズだろうと判断し、出かけることにしました。

結果、新しい病院への転院(と、もといた病院の退院)手続きは、当日のその場でほぼ完了。

その代わり私の体調はみるみる悪化し、翌日は自分の風邪薬をもらいに近所のクリニックへ行くはめになりました。

実は私は心臓の難病もちで、高熱が出ると心臓に大きな負担がかかり命取りになるため、とても怖いのです。

今回はただの風邪ですみましたが、健康体だった頃はビタミンCを摂って汗をかいてたくさん眠ればなんとか無理やり治っていた風邪も、もう自力では回復できないほど体力が落ちてしまいました。

介護のせいで自分の生命を縮めるなんて・・・理不尽な思いがします。

介護の事務処理に追われ、自分の体調管理でいっぱいいっぱいになると、肝心の老母の「病状」の心配をする余裕がなくなります。

なんだか後回しになってしまいましたが、今回は老母の「手足のしびれ」が悪化したから転院、より高度な医療機材のそろっている病院で、しびれの原因を調べるのだそうです。

なんだかなあ・・・。悪い結果が出ないとよいのですが。


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