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介護essay#1 特養さがし①

現在入院中の母のために、特養(特別養護老人ホーム)さがしを始めています。

特養とは、要介護度3以上の人が入居できる老人ホームのこと。公的施設なので民間運営の有料老人ホームより低価格なのが魅力です。そんな特養の「定義」も、探し方も、これまでまったく知りませんでした。

よくわからないまま「◯✗市」「特養」のキーワードでネット検索をかけ、市町村の公式ページを見つけました。そこに載っている情報だけでも、最初のとっかかりには充分でした。

最初の条件

特養さがしの最初の条件は2つ、

★ 通いやすいこと(最寄りの公的交通機関から徒歩10分以内)」
★ 建物がなるべく新しいこと(2010年以降に建てられた施設)」

です。

私だけではなく、他県に住む弟と妹も訪問することになるので「通いやすさ」は重要なポイントです。

母は手足が動かず寝たきりとはいえ、まだ(?)85歳です。認知症は軽い症状しか出ておらず、頭ははっきりしています。築年数が浅い施設を好みそうです。

この2つの条件だけで、かなり数が限られてしまいます。それでもいくつかの候補をリストにして、順番に電話をかけ見学の予約をしました。

どの特養も電話の声が明るくていねいで、とても親切に対応してくださいました。

見学(行き方)

見学はできるだけ「実際に通う時のルート」、つまり電車やバスなどの公共交通機関と歩きで行くようにしました。

近くにコンビニやスーパー、ドラックストア、ちょっと休憩できるようなカフェや公園が近くにあるかどうかもついでにチェック。

公共交通機関で行く場合、一日に何件も回るのは大変です。夫に車を出してもらい、一日に何件かの特養をまとめて回ってしまうこともありました。その場合は施設から最寄り駅への行き方だけ、現場でチェック。

見学(その場で)

まず座ってパンフレットを見ながら「施設の概要」を聞き(収容人数、食事内容、どんなイベントをしているか、提携している病院など)、その後歩いて施設の中を見せていただく、というのが一般的でした。

スタッフや入居者の方の雰囲気、掃除はゆきどといているか、部屋や共有スペース、浴室などの状態をチェックします。

「何か質問はありますか」と聞かれた場合(聞いてもらえない時は自分から「質問よろしいでしょうか」とお願いして)、

★ 待機人数はどれくらいいますか
★ 一年間で何人くらいの新規入居者がいますか
★ 提携病院その他に「お出かけ」の形で通院する場合、施設の車を無料で使わせてもらうことはできますか

を確認しました。

最後の「施設の車を無料で使えますか」は、自分で介護タクシーなどを呼ぶ場合は、当たり前ですがその都度お金がかかります。母は定期的に通院することが最初からわかっているので、できれば施設の無料送迎サービスがあると助かります。

まとめ

あとは「入居してみないとわからない」と思いました。

たとえばスタッフさんからの「いきすぎた年寄りあつかい」や「赤ちゃん言葉やタメ口」には抵抗があるなあと私は思うのですが、そういう人はざっくばらんで親切な気質かも知れない。

大人としての礼儀を守ってくれる人でも、別の性格的な部分で母とはウマが合わないかもしれない。

人間関係は化学反応でいろいろ変わりますし、同じことを言うのでも「誰が言うか」で こちらの受け止め方も微妙に変わってきたりもするので、

人間の集合体の「施設」が長い目で見て母と合うのか合わないかは、一時間程度の見学ではわからないと思います。




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