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“ぬるい時代”に、あえて勝ち負けにこだわる人のかっこよさ

りさ:悔しい…悔しい…悔しい…!

なんぼー:なになに?

りさ:今更なんですけど、Apexはじめたらハマっちゃって。だけどなかなか勝てなくて悔しいんですよ〜。昨日も最後の一回負けちゃって。

なんぼー:いいじゃん。今の時代「悔しくなる」趣味って貴重だと思うよ。

りさ:確かに久しぶりに悔しくなったかも。今って、運動会のかけっこでさえ、勝ち負けを作らない時代、とか言われますもんね。全体的に “ぬるい” っていうか。

なんぼー:なんか気持ちまでストイックになってる……!世の中がだんだんマイルドになっている傾向はあるよね。最近は本当に「自分は負けた」という事実を突きつけられる機会って少ない。

だからこそ勝ち負けの世界で生きている人はすごいよね。同級生に格闘ゲームのプロゲーマーの ときど選手 がいるんだけど、本当に1~2分で勝負がつく世界で。見てて思うのは、実際に勝負で負けると、全身押しつぶされるほど悔しいしムカつくだろうなって。

りさ:ほんと!!めっちゃムカつく!!叫びそうになる!!

なんぼー:僕も格闘ゲームするけど、もうほんと、めちゃくちゃ悔しいよね。

りさ:プロゲーマーの人たちは、プロだし仕事だから尚更だろうなあ。私なら発狂しちゃうかも。

なんぼー:本当に彼はストイックな性格なんだよ。高校の時、まだ彼はプロゲーマーではなかったのだけど、彼の家に遊びに行ったら同じ動きを5時間ぐらい繰り返してやっていてさ。本当に凄いと思ったよ。

りさ:同じ動きを2時間?!ずっと連続して同じ動きをするってことですか?

なんぼー:そうそう。とあるテクニックを5時間、とかね。

りさ:プロってすごすぎる……。野球の素振りみたい。

なんぼー:そうそう。しかも、周りに何を言われても、同じキャラで勝負に出続けてる時もあってさ。

りさ:なにそれ、推せる!!

なんぼー:推せるよね。応援したくなるんだよね。彼を見てたらさ、「勝ち負けの先にあるプロフェッショナル」という言葉が浮かんでさ。

りさ:おお、どういうことですか?

なんぼー:例えば、羽生結弦選手はもちろん選手として強いけれど、ファンの皆さんは、協議の結果以上に、彼の競技への思いとかスタイルに美しさを感じているんじゃないかと思うんだよね。

りさ:確かに、アスリートって、勝ち負け以上にその人のプレースタイルや競技に打ち込む姿にファンがつきますよね。

なんぼー:競技を見ている中でも、心を掴まれるのって結局、そういう “スタイル” が見える瞬間なんじゃないかなと思うんだよ。

りさ:それでいうと、この間のオリンピックで、平野歩夢選手が金メダルとった時に、彼ももちろん選手として最高峰の実力だと思うんですけど、「得点が不十分なんじゃないか」とされた演技の内容をもう一度繰り返して金メダルを獲った、そのスタイルが沢山報道されていましたよね。

なんぼー:そのスタイルに、視聴者も心を打たれたよね。勝負を突きつけられているからこそ、その先の勝負ではない境地に痺れるというか。

りさ:なるほどー!でも面白いですね。それってやっぱり、自分が必死に努力した結果が出る瞬間の、極限状態の中で自分のスタイルを突き通せるからこそかっこいい気がしてて。だからつまり、そのかっこよさ自体は勝ち負けに関係ないけれど、それをかっこいいと思えるのは勝負の世界で戦っているからこそ、かもしれない……。

なんぼー:まさにそう思うんだよ。勝ち負けをつけない時代も勿論あっていいんだけど、勝負の先にしかない美しさってあると思うんだよね。

りさ:すっごくしょうもない話なんですけど、

なんぼー:うんうん。

りさ:勝負している人といえば、私、キャバ嬢の人たちめっちゃ好きなんですよ……。

なんぼー:本当に最近人気あるよね。関コレとかにも出てたりするもんね。

りさ:そうそう!本当に綺麗で、明るくて、だけどそれだけじゃないんです。それだけだったらモデルでいいもん。キャバ嬢のかっこよさは、それでいて自分で勝負しているっていうか。「強い女子」って感じがして憧れるんですよね。実際に文章とか発信見てても、しっかりしてるし。

なんぼー:彼女たちも、お店の中での順位がある中で勝ち残ってきた子たちだもんね。

りさ:あとは、そういう人たちがどれだけ頑張っているかYouTubeとかでも見られるようになったからか、「すごい頑張ってるんだな」って尊敬するんです。

なんぼー:なるほどね。これまでは切り取られた豪華な場面ばっかり見られていたけど、その裏側まで見れるようになったことで、より一層リスペクトが高まったと。確かに、ローランドもブレイクのきっかけはテレビの密着番組だったと思う。

りさ:確かにローランドさんはプロ意識の塊ですよね!私、YouTubeで自分のお店の店長として振る舞っている姿を見て、「本当にプロ意識の高い人なんだな」と思いました。

なんぼー:彼は面白い発言の裏側に、高いプロフェッショナルがあるのが素敵だよね。

りさ:やっぱりそういう、結果以外の “過程” みたいなものを見せることが大事なのかな。

なんぼー:もちろん、その結果が出るまでの過程自体が面白いわけではないとは思うんだよね。例えばさっきの僕の友人のプロゲーマーも、同じ動きを2時間練習しているその姿を見せられ続けても面白くないじゃん。

りさ:そうですね(笑)何を楽しめばいいかわからない…!

なんぼー:だけど、その過程にある努力とかが見えると、もっと応援したくなる。過程の中で何を見せるかがすごく大事だとは思うね。

りさ:なるほど。

なんぼー:勝負中の話に戻ると、例えば、将棋なんかはすでにもうAIのほうが強くなってしまってるわけでしょ。だけど、人間同士の真剣勝負が面白いのは、そこに勝ち負けを超越したスタイルの戦いがあって、それが見る人にとってエンターテイメントになっているからだと思っていて。

りさ:やっぱり戦ってる人ってかっこいいよ!悔しい思いしても負けない人ってかっこいいよ!

なんぼー:すごい感情が入った発言だ。

りさ:ていうか、勝ち負けがあるってこと自体はやっぱり楽しいのかも。

なんぼー:勝負にはやっぱり強烈なエンターテイメント性があるよね。勝ったときの気持ちよさはすごいし。勝負のために努力する姿は美しいし。

りさ:勝負しなくても良い時代だからこそ、勝負している人たちのかっこよさを応援したいですね。

なんぼー:Apex、りさも悔しい気持ちを楽しみつつ強くなれると良いね。

りさ:ありがとうございます!!!もっともっと楽しみながら極めるぞ〜〜!!


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