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オトナだからこそ感じられる、世界を旅する魅力 │ ゲスト:大木優紀

ゆうき:なんぼーさんとはよく話しますけど、こうやってじっくり対話するのははじめてかもしれませんね。

なんぼー:確かに、こういう時間をもらえて嬉しいです。せっかく令和トラベルの大木さんに来てもらってるから、今日は旅について色々話せたら嬉しいですね。

大木 優紀  おおき・ゆうき
令和トラベル 執行役員(Communication本部担当)
1980年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、2003年にテレビ朝日に入社。アナウンサーとして『GET SPORTS』『やじうまテレビ!』『くりぃむナントカ』などを担当。2度の産休・育休を経て、復帰後の18年からABEMA『けやきヒルズ』、翌19年から『スーパーJチャンネル』を担当。21年末に同社を退社し、令和トラベルに転職。海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』(http://newt.net/app)のPRに奮闘中。小学生の長女・長男の2児の母。

なんぼー:タイムズスクエアで感じたのが、好ましくない匂いと緊張感だった、というのが印象的でした。実はこういう、必ずしもハッピーではない感情を得られるのも、旅の醍醐味だと思っているんですよ。僕が海外に行っているのも、半分修行みたいなもので。不安を感じに行っているとも言えるかもしれない。

沖縄とグアムも、ビーチリゾートという点では並列なんですけど、沖縄って困ることほとんどないし。それって予想外のものに出会えるチャンスが少ないとも言えるじゃないですか。

ゆうき:確かに、今ってSNSを見ていると、旅行先のきれいな瞬間を切り取った写真や動画が山ほど出てくるじゃないですか。だから視覚的には、世界のあらゆる場所の一番良い状態が現地に行かずとも見れてしまうんですよね。でも、実際にその場に立ってみると、忘れられない不安や予想外の感覚がある。

なんぼー:予想もしないことが起こること、予想もしないことが起こるんじゃないかと不安になること自体が、日本では感じられない刺激になりますよね。「移動するほどアイデアが生まれる」というのは、その刺激も関係あるのかもしれないな。

ゆうき:私は結構、旅の前に色々調べて事前準備していくんです。だけど実際に旅する中で楽しんでいるのは、その予習との「ズレ」かもしれないですね。なんでも調べれば “情報” は得られる時代だからこそ、現地に行かないと感じられないものに触れに行くのは大切ですね。

なんぼー:あとは、なんでもないことがうまくいかないかわりに、スモールウィンを得られるのも良いところだと思います。例えば海外だと、レストランで頼みたかったものと全然違うものが出てくることもよくある。だから、頼みたかったものを正しく頼めただけですごく嬉しかったりして。

ゆうき:わかりますー!

なんぼー:行きたいところに行けただけで嬉しいし。不安を乗り越えて、小さな成功体験をどんどん得られるのは、コスパがいいなと思っているかもしれない。

ゆうき:旅って、いくら慣れてきても、新しい国で新しいことに挑戦すると、食事も含めて沢山「だめだった」「できた」ということに大量にぶつかりますよね。でも、そういうところも含めて旅の楽しさだと思います!日本では、意識してそういう経験をしたいと思っても、なかなかできないし。

なんぼー:去年のニューヨークは家族で行かれたんですよね。お子さんと海外で長期間滞在してみてどうでした?

ゆうき:ものすごく良い経験をしてきました。子どもたちはサマースクールに通っていたんですけど、本当に色々なバックグラウンドの子どもたちがいて。ただ、全員ニューヨーカーの子どもで、住んでいるところがニューヨークじゃないのは私たちだけだったんですね。

そうすると、まず娘は英語を一生懸命勉強していったものの、初日帰ってきて「一緒に参加しているお友達たちは、ベトベトした喋り方で、何を言っているか聞こえないの!」と言っていて。ものすごく生きた経験をしてるなと。

なんぼー:実際の英語って、座学で学ぶ英語とは全然発音が違いますもんね。生きた英語を感じているわけだ。

ゆうき:さらに小学校1年生の息子は、みんなでいわゆる「だるまさんがころんだ」のようなゲームをしたみたいなんです。でも、向こうのルールがわからない。そうすると、毎回「お前はルールがわかってないから、最後な」と言われてしまうみたいで。息子は負けん気が強いので「俺が知らないからって!最後にされた!」と怒って帰ってきました。

自分たちの当たり前が、世界の当たり前じゃない。自分たちの当たり前だけじゃ生きていけないことを知ってくれてすごく嬉しかったですね。

なんぼー:海外に長期滞在したのは、そういう経験を海外で積んでもらうことが目的だったんですかね?

ゆうき:一番は私がニューヨークが好きだからというのが大きいです。でも、日本って島国だし、当然のようにマジョリティとして生きていけるじゃないですか。なので、ニューヨークに行ってマイノリティになってみる経験をしてみてほしかったんですよね。

なんぼー:僕も昨年末スウェーデンに行った時、本当に日本人観光客がいなくて。周囲の人も、僕を見かけても現地に住んでいる日本人だと思ったのか、現地語で話しかけてくることがあったんですよね。その時、世の中に150カ国以上ある現実にはじめて向き合った気がしたんですよ。すごく価値のある体験だった。

ゆうき:もちろん、異文化交流の経験を積むにあたって、留学や移住、インターナショナルスクールに通わせるという選択肢もあると思うんですが、まず海外旅行に行くことで、その一歩を比較的踏み出しやすいんじゃないかなと思いますね。

なんぼー:ニューヨークのタイムズスクエアは、僕も行ったけど本当にあらゆる人達がいて、”どんな人も珍しくない” 雰囲気で。ここが世界の真ん中なんだって思いましたよ。ウォール街、セントラルステーションを歩きながら「ここは別次元だな」と感じたことも印象深くて。

ゆうき:「東京は世界の片田舎なんだな」って突きつけられるのもニューヨークの好きなところなんです。そういう圧倒される経験をすることで、「日本は小さな町だし、わたしの悩み事も、小さなことだ」って思えて、日常に対する意識が浄化されてリセットされるというか。

なんぼー:日本以外にもたくさんの国があって、日本はその小さな国の一つでしか無いと感じる経験も大事ですよね。大人になると、圧倒されたり驚いたり、未知のものに不安を感じる機会が少ないからこそ、そういう感情に出会えることが、オトナにとっての旅の効用なのかもしれないな。

ゆうき:この間は、タイで “焦燥感” が私に刺激をくれました。

なんぼー:タイ、行ってましたね。

ゆうき:なんぼーさんにも、グルメなど沢山行くべき場所を教えてもらいました!動画を見たら、素で楽しんでいる自分の姿が映っていてびっくりしちゃった。

ゆうき:タイは、昔プーケットだけ行ったことがあったんですけど、驚くほど安い値段でなんでも買えるイメージだったんです。だけど、今回バンコクに行ったら、物価もあがっていたし、『アイコンサイアム』に代表されるような超大型ショッピングモールが複数あって。大きな建物があるだけでなく、そこに地元の人が沢山集まって、決して安くないグルメやショッピングを消費しているのが衝撃だったんですよね。

なんぼー:タイには街のエネルギーがありますよね。もちろん、道なんかは日本のほうが整備されてるところが多いけど、タワーマンションも建ってるし、この数年で物価もどんどん上がってる。建築も規模はもちろん、キレキレの先進的なデザインで、経済発展しているエネルギッシュな雰囲気を感じます。街のエネルギーという点では日本は抜かれているかもと感じるような。

ゆうき:そうなんです。その姿に日本人として感じた刺激的な焦燥感が、今回の旅で一番の収穫でした。海外旅行事業に携わっている身として、「今こそ日本は内向きになっちゃだめだ、もっと日本人を海外に送りたい」という使命感が生まれましたね。

なんぼー:僕、海外旅行の中で一番タイに行くのが好きなんですよね。あのカオスな感じと人の息遣いがなんか良いんですよ。人が好きなのかもしれない。

ゆうき:本当にすごいエネルギーがある国ですよね。やっぱり旅は、人によって感じることが全然違うところも素敵だなと思います。「バンコクではこれ」「ニューヨークではこれ」と感じることが決まっているわけじゃない。その時の自分の環境や精神状態によって感じることが変わってくる。

なんぼー:最初に紹介した文章でも、独身時代と子どもが生まれてからで、ニューヨークで感じることが変わったって言ってましたもんね。

ゆうき:家族と訪ねたタイムズスクエアでは、「この子たちを守らなきゃ」と感じるようになりました。

なんぼー:何度行っても新しい感情に出会えるのも、旅の良いところですよね。オトナになってから同じ場所に何度行っても新しい発見があるし、日々過ごしているだけで、日本では見つけられない自分だけの感情に出会える。

ゆうき:そのとおりですね、その時の自分だけにできる出会いがあるというか。

なんぼー:次どこの旅行先に行くか、楽しみになってきたな〜!

ゆうき:私も〜!次の旅もどうだったか感想戦やりましょう!

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今回対話に参加してくださったゆうきさんがはたらく令和トラベルが運営する「NEWT」では様々な海外ツアーが企画されています。さらに、NEWTのWebサイトでは様々な情報が掲載されています。海外のホテルの詳しい情報も!

今回は、ゆうきさんおすすめのNYホテル情報をお聞きしました。

ぜひ、海外旅行に行く際には参考にしてみてくださいね。

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