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数えられる愛と数えられない愛の謎を解き明かすひとときをあなたに

愛とは数えられないもの?

それとも、数えられる愛がある?

その答えは、今回の記事を最後まで読み進めるとわかります。

はっきり言って、今回の記事は難しいです。

読むのに時間もかかるでしょう。


ですから、最後まで読み進める覚悟のない人は、絶対に読まないでください。


「それでも私はチャレンジします!」というやる気のある人だけ、ぜひお時間をとって、ななびのレッスンにお付き合いいただけたらな、と思います☆


前回の『数えられる数えられないを決めるのは――あなたたちです!!!

では、特に『可算にも不可算にもなれる名詞の不思議』に迫ってみました。

その中でも取っ付きやすいテーマとして、①可算、不可算で大きく意味のことなる名詞たちを例に紹介しましたね。

名詞が『可算になるのか?不可算になるのか?』を考える上で、その根底にある一番重要な原則は、前回もお話したとおり、


『具体的で決まったかたちがあるかどうか』


でした。覚えていますか?


今回は、そのイメージをフルに活かし、みなさんの想像力をめいいっぱい刺激した可算、不可算の選択方法について、明確な指針を示していきます。

具体的には②はっきりとモノの状態をあらわすことや、③モノに対する違った見方をしめしたり、それから④見えないモノを区別することだってできるのです。

では、今日もはりきって授業をすすめてまいりましょう☆


【②モノの状態を明確にあらわす】

『具体的で決まったかたちがあるかどうか?』を意識して、名詞を使っていると、モノの状態をはっきりと区別することだってできます。

どういうことかというと、たとえば『an apple』という単語を聞いた時に、ネイティブの中では、ある共通のイメージが頭の中で出来上がっているのです。


I didn't have time enough to prepare a lunch box, so I had an apple for lunch.

(お弁当を用意する時間がなかったから、昼ごはんをりんご一個で済ませた。)


この場合の “apple” は『可算名詞』として使われていますね。

赤くって(時々は青いものもありますが)、丸みがあって、コロンとしている。

枝からもぎ取るイメージをするかもしれないし、自分が丸かじりしている場面を思い浮かべるかもしれません。

彼ら彼女の頭の中では、そういった特定のりんごイメージや映像が浮かんでいます。


「でもそれって、加算か不可算かどうかなんて関係ないんじゃないの?」

「りんごが数えられるなんて、当たり前のことじゃん!中学校の最初に習ったよ!」

とみなさんは思われるかもしれません。

では次の例はいかがでしょうか?


How much apple did you put in this juice?

(このジュースの中に、りんごってどれくらい入れたの?)


この場合の ”apple” は不可算名詞として使われています。

「りんごが数えられない!?一体どういうこと???」

と驚く人もいらっしゃるかもしれませんが、安心してくださいね。

一度深呼吸をして、次の質問の答えを考えてみてください。


『この時、りんごは具体的なかたちを持っていますか?』

そうなんです、ジュースになってしまったりんごには、具体的なかたちはありません

赤くって、丸みがあって、コロンとしているワケがありませんよね、だって、ミキサーでこまぎれにされて、それから搾られて、ドロドロになってしまっているんですもの。


そういった場合、たとえ ”apple” でも不可算名詞になるときがあるのですね。

ちょっと難しかったでしょうか?

でも、次の例を考えてみれば、きっとすぐに慣れますよ。


①We had many fish for dinner last night.

(昨日の夜、魚をたくさん夕食に食べた。)

②We had much fish for dinner last night.

(昨日の夜、魚をたくさん夕食に食べた。)


①と②の文章をそのまま日本語に訳すと、どちらも「魚をたくさん食べました。」という意味になりますが、①の文章を見たり、聞いたりしたら、きっとネイティブは首をかしげるでしょう。


その理由は可算、不可算の語感のせいです。

①では "fish" は可算名詞として使われています。

ということは、これは具体的で決まったかたちがあるもの。

魚まるごと!!!という感じですね!

お皿の上に魚がまるごと何匹も横たわっている……そんなイメージがネイティブの人の頭には浮かんでしまうのです。


反対に②の文では、"fish" は不可算名詞として使われています。

ということは、これは具体的で決まったかたちがない、ということ。

魚肉ってことになりますね。


通常、動物が具体的なかたちをなくすと、その素材、になってしまうのです。

この方がネイティブの人達にとっては、ふつう、ということになります。


ちなみに、牛や豚は『ox/cow⇔beef』(雄牛/雌牛⇔牛肉)と『pig⇔pork』(豚⇔豚肉)と、生き物と素材を区別するために別の単語を使っています。

しかし『chicken』 (鳥1羽⇔鶏肉)『lamb 』(子羊一頭⇔子羊の肉) には同じ単語を使うので、可算・不可算に敏感でないと、とんでもないイメージを聞き手に与えてしまうことになりますから、注意しましょうね☆


こういうことからも『数えられる、数えられないは名詞によって決まっているわけではない』という理由が、うかがい知れたでしょうか?


【③モノに対する違った見方をしめす】

ここからは本当に、上級者向けの話になります。

なのでもしも、「難しすぎすぎる!」と思ったら、名詞に関して言えば、前回のお話と、今回の②を理解するだけで、とりあえずは構いません。

でも、もしかすると、みなさんが英語を習ってきて今までに疑問に思ったことを、一気に解決するキッカケへと繋がるかもしれませんので、興味のあるかたはぜひ、時間をかけて、じっくりと読み進めてみてください。

では、さっそく例文を見ていきましょう。


①Nanami bought two beds for her kids.

(ナナミは子供にベッドを2つ買った。)

②It’s high time to go to bed. I have to get up early tomorrow for the picnic.

(そろそろ寝る時間だ!明日のピクニックに備えて、早く起きないと。)


ここで注目して欲しいのは、"bed" という単語です。

① では可算、②では不可算になっています。


これは英語を勉強する上うえで、中学生時代、私自身もずいぶん悩みました。

「『bed』は数えられる名詞なんだよなあ……?じゃあ、どうしてこの場合『go to bed』は、数えられない名詞として使われているんだろう?」


その疑問を解決するには、やっぱりこの原則『具体的で決まったかたちがあるかどうか』を考えることが大事。


モノとしての ”bed” はもちろん一つ、二つと数えられます。

でも "go to bed (寝る)" では、"bed" は数えられません。

それは、『ベッドに行くという物理的な行為』ではなく『寝る手段』として "bed" が使われているからです。


反対にもしも、あなたが会話の中で "go to a bed" と言ったとしましょう。

そうすると、聞き手の頭に浮かんでくるのは、具体的な ”bed” のイメージ。

次に湧き上がってくるのは、「えっ?どれどれ?どのベッドに行ったの?」という疑問と「この人はどうしてベッドに行ったのだろう?時計でも忘れたのかな?」という予想です。


『具体的なかたちを与えるか、そうでないか』で聞き手へ与える印象はここまで違ってきてしまうのですね。

では、似たような例をもう一つ紹介します。


①Kenji went to the college to meet his friends.

(ケンジは友達に会うのに大学へ行った。)

②I used to go to college, but I quit it.

(私は大学に通っていたけれど、やめてしまった。)


これら二つの文章で注目して欲しいのは、”college”。

① の文章では具体的なカタチを持っていますから、『大学という建物』のことを指します。

しかし、②の ”go to college”、では具体的なかたちを与えないことで、『大学という建物に行った』という意味ではなく、『大学教育を受けた』という意味をあらわすことができるんです。


同じように、"school", "church", "university", "work" など、具体的で物理的な形が大事なのではなく、その場所にいく目的が大事な場合は、これらの名詞は不可算になるでしょう。

つまり勉強をしたり、お祈りをしたり、仕事をしたり、ということですね☆

それから次の例も、私が中学生時代に頭を悩ませた問題の一つです。


①We always go to work by bus.

(私たちはいつも、バスで職場に行きます。)

②Double deck buses run every 10 minutes in London.

(ロンドンでは10分ごとに二階建てバスが運行している。)


「あれ? ”bus”は数えられるよなあ?なんで①は不可算なんだろう?」

みなさんもすこし「変だなあ?」と思ったりしませんでしたか。

これも、原則『具体的なかたちがあるのか、ないのか?』で考えてみてください。


もしも、”by the bus” と具体的なかたちを持たせたとします。

そんな風に私が言ったとしたら、聞き手は「えっ、えっ?どのバス?ななびさんって、いつも決まった専用バスで職場に行ってるの?どういうこと?どこぞの金持ち???」という風になるでしょう。


① では『バスでという交通手段』を表しているだけで、具体的なバスのかたちなんてものは、どうでもいいですよね。

同じように "by train"、"by taxi"、"by email"、"by hand"、などがおなじみの表現で、手段を表わします。


その場合「えっ?どれどれ?どの電車!?」とか、「どの電子メールで??」とか、いちいち思われたくないですよね。

さらに『履歴書を手書きで書いた』と、単純に言いたいだけなのに「どれ?どの手で??気になる!」などと、わざわざ聞き手に思わせなくたっていいでしょう(笑)

または次の例のように、『種類』が意識されると不可算名詞が、可算名詞として扱われることもあります。


There are a lot of different coffees in the shop.

I heard you were such a coffee lover, so I would like to take you there!

(その店にはたくさんの違ったコーヒーがあるんだよ。君はコーヒー愛好家だって聞いたから、ぜひぜひそこへ連れて行きたいんだ!)


ここで注目して欲しいのは、もちろん ”coffee”。

「あれ?ななびさんの嘘つき!前にコーヒーは液体だから、数えられないって言ったじゃんか!」

おっとっと ”Please take a chill pill.” ちょっと待ってください。


ここでのポイントは『コーヒーの何が意識されているか』です。

みなさんもお分かりになると思いますが、ここでは『コーヒーの種類』が意識されているでしょう?

そういった場合、アメリカン、ブルーマウンテン……そういった種類は一つ、二つと数えることが出来ます。


同じような例として、"wine"、"cheese"、"food"、それから"wood"、"metal"、などの、本来はもともと数えられない属性を持っているものでも、種類が意識されると数えられるようになるんですね!

ワインやチーズにも、銘柄がたくさんありますよね。

食べ物にも日本食、中国料理、ブラジル料理などの種類がある。

金属は数えられないけれど、銅、金、鉄、プラチナなどの、『種類』は数えられるってことですよん☆


さらに他の例として『カップやジョッキで出てくるのが普通だ』というイメージがあるものは、くだけた会話では、普通に不可算が可算になってしまうことがあります。


Five beers for us, please!

(私たちにビールを五つくれ!)


"beer" は "coffee" と同じように、液体なので具体的なかたちを持っていません。

ですが、店ではグラスやジョッキに入って出てくるのが普通でしょう。

そういうとき、話し手はビールやコーヒーを『液体』としてではなく『商品』として捉えています。


名詞を可算にするか、不可算にするかで、ここまで意味の広がりを表現できるなんて、みなさん今までに想像したことはありますか?

どうです、面白いでしょう!?(笑)


【④見えないモノを区別する】

ここまで来たら、あなたの英語力にネイティブも思わず「ムムッ!」と唸るかもしれません。

今回は『具体的なかたちがあるのか、ないのか』を基本原則として、ここまでさんざん説明してきました。

それを使いこなすと『見えないモノの具体性、抽象性を表現する』ことだってできるのです!


でも、可算・不可算を分けるための本当のヒントは辞書にはありません。

「じゃあ一体どこにあるのか?」というと、それは『皆さんの心の中』

『正しいのか、正しくないのか』ではなく、あなたの感性の赴くままに。

記号的な理解から、より自然な英語を話せるための理解へ。

さあ、最後のラスボスです。

一緒に、英語話者の見ている世界へと旅をしていきましょう。


①I went through a lot of difficulties in the company when I was a fresh man.

(入社一年目のとき、私はこの会社でとても多くの困難を切り抜けてきた。)

② More and more students are having difficulty for communication.

(コミュニケーションに困難を抱えている学生が、増えてきている。)


注目して欲しいのは ”difficulty(困難)”。

「抽象的で具体的なかたちをもたない、だから数えられない名詞ですよ」と前には教えましたが、上級者レベルになると、これも選べるようになってきます。


① では『困難』と言えども、可算にしてかたちを与えることで、より具体的なイメージを思い起こします。

「そういえば、あのときあんなことが大変だった、こんなことが大変だった、ああ……入社一年目は本当につらかった……」というように、思い出せばその一つ一つを具体的に思い出すことができるでしょう?

② ではただ単に『コミュニケーションに困難を抱える学生』と言いたいだけですから、別に『困難』に具体性をもたせる必要はありませんよね。

ささ、どんどん参りますよ!


① The older we grow, the weaker our memory becomes.

(年をとるにつれて、記憶力が悪くなる。)

② I have unforgettable memories of when I was with my ex boyfriend.

(元カレと一緒だったときの、忘れられない想い出がある。)


注目するのは ”memory”。

① では具体的なかたちがありませんから、単に『記憶力』という意味で使われています。

② では具体的なかたちを帯びて、”memories” になっていますから、元カレと一緒に過ごした具体的なエピソードが思い浮かびますね。

それを上手く訳すと『想い出』という意味になりますよ。

「そういえば……あのレストランで喧嘩したなあ……でも、あんな所にも行って楽しかったなあ……(しみじみ)」といった具合です。


最後に、この例で可算・不可算のテーマを締めくくりましょう。

Nanami has fallen in love with a teacher.

A love like this will come to a sad end.

(ナナミは先生に恋をした。このような恋は哀しい結末になるだろうな。)


さ、注目単語は ”love”。

例に挙げた最初のパートでは、『ナナミちゃんが恋に落ちた』と言っているだけで、それが具体的にどんな恋なのか、を表しているわけではないですね。


次のパートでは ”love” が可算名詞として登場し、『このような恋』具体的な形を帯びています。

どういうことかというと、子供心に経験した近所の年上お兄さん、お姉さんとの恋、同年代との恋、学生の時の後輩との恋、と恋には日本語でも言いますように、様々なかたちがあるでしょう?


その中でも『先生との恋』と言っているのですから、抽象的な名詞 ”love” であろうが、具体的な形を帯びてくるわけですね。


いかがだったでしょうか?

たかが『数えられる、数えられない』というテーマにしろ、英語を本気で身につけようと思うと、これほどの深みが出てくるとは……とみなさん驚いたかもしれません。


でも、怖がる必要はありませんよ。

どの場面においても、あなたが加算・不可算を選択する際に考えなければならないことはいつも同じなのです。

それは


『具体的で、きまったかたちがあるかどうか?』


でしたね!☆

そして、反対にこう考えることもできます。


具体的なかたちを持たせたいから、可算にしよう。

具体的なかたちが無さそうだから、不可算にしよう。


英文を作るときは、そういったみなさんの感性を大事にしてほしいのです。


今日はとっても難しい話をしたかもしれませんが、ななびなりに、本当に噛み砕いて、じっくりと説明したつもりです。

なので、一度で理解できなくても構いません。

もしよろしければ、何度も何度も読み返して欲しいのです。

そんなつもりで、文章を書きました。


焦る必要は全くありません。

私はいつでも、みなさんの力を信じていますから。

英語に触れれば触れるほど、きっとだんだん使えるようになりますよ☆

I will give you so much love!

ななびでした!



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