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ご飯炊き 婆さんの昔話

毎日アレクサで婆さんとビデオ通話している。

今日夕方5時前に様子を見てみたら、こたつでごろんと寝ていた。

5時ちょうどに防災ラジオからチャイムが鳴るので、それで起きるだろう・・いや、微動だにせず。

しばらくして、ゆっくりと起き上がった。

婆さん、寝てた?と聞くと、今何時?5時か。朝じゃないよね。

夕方の5時だと伝える。

会話はしててもぼんやり顔。しばらく話していると、ようやく頭がはっきりしてきたようだ。

今日の話題は、飯炊きの話。

婆さんは子どもの頃から、家族のご飯を炊くのは自分の役目。焚き付けは、松葉で燃料は籾殻だったとか。

私は二合の土鍋でご飯炊いてるけど、毎日ここだ!というポイントを外し、柔らか目だったり固目だったり。炊飯器で炊くより多少は美味しく感じるが。


2合炊きの鍋に1.5合分のお米

 こんな小さな土鍋でも毎日微妙に違うのに。

竈で炊くのは大変だったんじゃ?失敗はしなかったの?タイマーも無かっただろうし。

重い木の蓋が持ち上がって来て、どーたらこーたらしたら、竈の中の灰を出してどーたらこーたら、失敗したことは無かったよと。

アレクサ経由なので(?)、肝心な所はモニョモニョして聞きとれなかったけど。

その後結婚して、私が生まれる年の昭和38年にガスを引いたとか。

今年84歳の婆さん。今から2年前に爺さんが亡くなるまで、少なくとも70年以上は誰かのためにご飯を炊いて、食事を作って来たんだなあ。

今はお昼の配食サービス以外は、その辺にあるものを適当に出してきて食べている。

料理にうるさかった爺さんが亡くなって、好きなタイミングで好きなものを食べれば良くなったけど。そうなったとたん、物忘れがひどくなって、料理の手順も怪しくなってしまった。

そんなことを考えると、なんだか婆さんが可哀想にも思える。

ただ、昔まだ結婚する前、実家にいた頃のことを話す婆さんは、まるで昨日のことの様にすらすらと話し続ける。

あの辺に竈があって、漬け物を置いておく土間があって、納屋では牛も飼っていて・・山羊と鶏もいたとか。

実家にいた姉(私の叔母)が去年亡くなってしまって、そういう昔話をする相手がいなくなってしまった。

婆さんの物忘れが気になり出して、実家に滞在したり、こうやってアレクサ越しに毎日会話するようになってから、初めて聞いたことがたくさんある。

こんなことがなければ、たぶん聞く機会もなかっただろうし、自分からじっくり聞こうともしなかった。

記憶がはっきりしてなかったり、曖昧な話もあるけど、まだいろいろ話せる間に聞いておきたい。


自宅と実家でも使っている。
内蓋が付いていて吹きこぼれしない。
沸騰する前は蓋を開けて様子見できるが、沸騰後は蓋を開けると吹きこぼれる。ぎりぎりまで水が上がっても、蓋を開けなければ大丈夫。
ただ鍋底が丸みがあり、平ではないので、五徳を敷いたりして水平に鍋を置かないと吹きこぼれてしまう場合がある。

おかゆ(残りご飯だけど)はすごく美味しく炊ける。

2合炊き鍋の場合、白米1,5合が限界。
ご飯を炊くときは水少し多めに。米1,2合の場合、水1,4合分くらい。
三つ口コンロの一番小さいコンロにミニ五徳を置き炊いている。
中火で16分。または中火で火にかけ沸騰してから3分加熱。その後16分蒸らし、しゃもじで全体をほぐす。内蓋が厚く重いので、蒸らし後ご飯をほぐした後も保温が長持ちする。しばらく熱い(特に内蓋)ので火傷に注意。


あくまでも自分のやり方です。
米を研いだ後、冷蔵庫に1時間くらい入れるので炊飯のスタートがかなり低温です。

初めて土鍋でご飯を炊く方は、こちら参考に。


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