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もう雨乞いするしか……

日本では東海地方辺りまで梅雨入りしたらしい(2021年5月20日現在)。

ということは、ここ台湾も梅雨入りしているはず……なのだが、「この前雨降ったのいつだっけ?」というほど、晴れて暑い日が続いている。

梅雨をすっ飛ばして夏になってしまったかのようだ。

何十年かに一度の水不足

​今、台湾全土で水不足が深刻化している。

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台灣水庫即時水情より)

ご覧のとおり、一部のダムを除いて貯水量が大変なことになっている。実際、中部の都市・台中では計画的に断水を行っているらしい。(知らないだけで他の都市でもやっているのかも)

私が住む桃園では今のところ断水は行われていないが、このまま雨が降らない日が続けば免れられないだろう……


なぜこんなに水不足が深刻なのかというと、最近まったく雨が降らないというのもあると思うが、そもそも去年の台風シーズンに台風が来なかったかららしい。

(たしかに、台風休みになった記憶も台風が来るぞ備えろー!となった記憶もない)

台風は来たら来たで甚大な被害をもたらすこともあるし、極力来ないほうがいいのかと思っていた。

でも、水資源確保のためには台風も必要なのだなと、今ひしひしと感じている。


単純に水が出ないだけでも日常生活に支障が出るが、水力発電にも影響が及んでいるそうで、最近ちょくちょく停電が起きている。

コロナの影響で休校になり、ステイホーム

暑いから長時間エアコンつける

いつも以上に電力消費量が増える

電力不足

という流れもあるのかもしれない。

水はないわ電気は不安定だわ、今まで抑えていたコロナの感染者は急増するわ……台湾にとってはまさに踏んだり蹴ったりの状況だ。

日本上空の低気圧、こっちに来ーい!

日本では例年より20日以上早く梅雨入りした地方もあるそうで、「GW明けからずっと雨……」とぼやいていた方もいた。

干からびそうな台湾からしたら、喉から手が出るほど欲しい雨。

どうにかして、日本上空の低気圧を台湾に持ってくることはできないものか……


「もう雨乞いするしかないのでは?」と思っていたら、実際に行われていた!

記事を見たらもう2ヵ月ほど前。それでもなお降らないことを考えると……完全に雨乞いの意味、ナシ。涙

(台中中央社)台湾で深刻な水不足が続く中、中部・台中市の鎮瀾宮で7日午前、雨乞いの儀式が営まれた。同宮で雨乞いが行われるのは58年ぶりだという。​(中略)蔡英文(さいえいぶん)総統は同日、フェイスブックで、「水資源の状況は過去56年で最も深刻」だとし、政府として安定した供水に取り組む姿勢を示す一方、国民に節水を呼び掛けた。

(フォーカス台湾 水不足の台湾、雨乞い儀式 降雨願う 台中・鎮瀾宮

早くドシャッと雨が降って、雨上がりのキラキラした雨露が見られることを願うばかりだ。


写真提供:天馬さん

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