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ばったり出会うおもしろさ

プライム会員なので、何から何までAmazonをフル活用しています。iPadを買って以来Kindleを利用しはじめて、読書量も格段に増えました。それに加えて近所の書店の品揃えが悪いので、実店舗に行くこと自体減っていましたが、先日、雑誌のバックナンバーを探しに久しぶりに丸の内の丸善に行ってきました。いつもは目的の本を手に取ったらすぐレジへ行っていましたが、ゆっくり店内を歩き回ると、そびえ立つ書棚からの莫大な情報量がとても心地良い。この本とこの本、装丁が似ているけど誰だろう?とクレジットを見たり、特集スペースに並べられた本を眺めて何往復も見て回ったり。面だしされている本で、世相もなんとなくわかります。おもしろいタイトルの本ってたくさんあるんですね。探してもいないのに目の前に現れる見ず知らずの本たちは、まっさらな頭にスコーンと入ってきて、頭が洗濯されるみたいに気持ちが良いんです。敬愛する村上龍という作家に出会ったきっかけも、作品名に惹かれて手に取ったことがきっかけでした。

新聞でも同じようなばったりがあります。ネットのニュースもまとめも見るけど、義務教育レベルにも満たないわたしの脳みそがざっくりとした現在を理解できるようになったのは、おそらく新聞さんのお力が大きいです。なにもかもわかっている人にネットニュースはいいかもしれないけど、わたしのようなお馬鹿さんにはすべてが網羅されている新聞がちょうどいい。だいじな記事は丁寧に大きく取り上げられているから、抑えるべき要素がぱっと見でわかります。どんなに小さい記事でも、ロボット活用の記事はなんとなくずっと追っています。取り立てて自分に関係ないのですが、ターミネータ好きなので、ロボット関連のニュースにはわくわくしてしまうんです。そういうところも新聞のおもしろさ。

自分の好きなものを突き詰めることで充実感も感じられるし、より深く理解することもできるけれど、なんとなく手に取っちゃったもの、なんとなく目に止まっちゃったものからはじまるものってドラマがあって楽しいです。出会っちゃうと、もう自分とのつながりを感じてしまうんです。そうなると、もう、多少値が張っても買っちゃう。蔦屋書店や蔦屋家電などの体験型の店舗が広がっているのも納得です。予定外にばったりと出会う何かを楽しめる余白を、いつも意識していたいなと思ったのでした。

また明日。

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