見出し画像

ハマるセリフ

東京タラレバ娘に「すぐ海外ドラマの話をするようになったらおばさん」みたいなことが書いてあってにショックを受けました。仕方ないじゃん、おもしろいもん、海外ドラマ。

Xファイル全シリーズとサラ・コナー・クロニクルズ、ウォーキング・デッド、ナルコス、バンド・オブ・ブラザース、ザ・パシフィックなどなど。好みの偏りがありありと表れていますが、最近のヒットは何と言ってもゲーム・オブ・スローンズです。シーズン6がやっと配信されましたが、あっと言う間に全部観ちゃった。女はこわいよ編と名付けました。おもしろいなぁおもしろいなぁ、早く次シーズン早く観たいなぁ!待ち遠しいです。

ゲーム・オブ・スローンズは、なんといっても日本語訳が秀逸です。といっても英語の意味を理解するだけの英語力なんてカケラも持っていないのですが、映画や海外ドラマを見ていて翻訳スタッフの存在を強く意識したのは本作が初めてかもしれません。字幕派を貫いているわたしですが、ゲーム・オブ・スローンズは全シーズン吹き替え。台詞の完成度にいつも感服です。内容が国取り合戦のお話ということもあり、とにかくセリフが多いんです。キャラクターの魅力はもちろんのこと、あの日本語訳が楽しみだったりします。ファンタジーものが苦手なので、ドラゴンとか光の戦士とかホワイトウォーカーとか言い出したときには本当にどうしようかと思ったのですが、骨太のストーリーと人間臭いセリフが、ファンタジーなファクターすらちょっとした要素のひとつに落ち着かせている。

翻訳や通訳の仕事は、わたしが思っていた以上にクリエイティブなスキルが必要な職種だと改めて感じました。ただ訳しているわけじゃない。内容だけではなく気持ちを伝えるための技術は、クリエイティブそのもの。ニュースなどで海外の方に該当インタビューしているものは、かなり直訳が多いです。「今回の旅はいろんなところに行けたのが、すばらしいと思いました」というテロップ、あれ必要?直訳すぎて、アホの小学生の感想みたいになっちゃってます。だったらカギかっこで括らずに「こちらの方は、たくさんの観光地を巡ったことにご満足の様子」とかどうとでもなるのに。翻訳のせいで、内容がまったく頭に入ってこないというのは最悪です。

人のことばや思いを熱を持って伝える仕事。吹き替えの声優だけじゃなく、翻訳に注目しながら作品に触れることで、いろいろ楽しみ方が広がりそうですね。自分のイメージとそのキャラクターのことばがカチッとはまった瞬間の、あのスッキリ感。このセリフ言ってくれてありがとう!って思う。

セリフつながりで、最近「波よ聞いてくれ」という漫画にはまっています。セリフまわしが大変秀逸です。新刊もおもしろかったー!

また明日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?