乗り物ロマン

目的地まで人を送り届ける乗り物。文明の進化を象徴するもののひとつです。車の移り変わりを見ていると、性能だけでなく当時流行りのデザインなんかもわかって面白いですよね。重機も、少し非現実を味わえて面白い。普通の国道に大きなクレーン車がゴーっと走ってくると、おぉ!と目で追ってしまいます。コンクリートポンプ車を見る目も、例の映画を観て以来ずいぶん変わりましたし。それに、地域ごとに車種や車のタイプで暮らしぶりを想像することもできる。車、おもしろいなぁ。最近車好き向けの番組を見て、エンジン性能やこの車を好きとされる人に向けた独特の言い回しを覚えて楽しんでいます。ブレーキの効きに対するフェチズムがあったりして本当におもしろい。

見ていて面白いのはダントツで車ですが、乗るとなると話は別。わたしが大好きな乗り物は、船です。手漕ぎボートも、観光客地にある遊覧船も、湾から湾を横断する大きなフェリーも。甲板へ出ると、体の芯から高揚感が湧き上がってくる。部屋にいたら間違いなく絶叫するであろう「フナムシ」も、甲板で会えばなんか可愛く見えてしまう。冒険だー!と体が叫ぶのです。

突然ですが、ここでわたしのオススメ船TOP3をご紹介します。

第3位 湘南・江ノ島「べんてん丸」

小田急片瀬江ノ島駅を降りて、江ノ島までは橋を渡らなければいけません。そして洞窟のある島の裏側までは結構な距離を歩かなければいけません。しかも結構な坂道&階段の連続。その道のりをショートカットできるのが「べんてん丸」。驚くほど小さい船でブイーンと島の裏側まで一瞬で届けてくれます。何がオススメなのかというと、そのチープさ。船着場のイカダみたいなやつもグラグラしていてなんか不安になるし、船の小ささもありかなりスピードが出ているように感じます。今まで眺めるだけ、泳ぐだけだった海が、急に自分の日常になる。そんな船です。江ノ島観光の際は、ぜひ。フナムシが苦手な方は要注意です。

第2位 東京湾フェリー

千葉の金谷港と神奈川県の横須賀港をつなぐ、移動手段としてのフェリーです。客室が1〜3フロアに分かれていて、もちろん甲板に出ることもできます。観光客だけじゃなく、仕事帰りの方や千葉でゴルフしてきた風のおっちゃん、漁業関係者風の粋のいい兄ちゃんたちなどなど、それぞれに別の理由を持ち合わせた乗客でひしめきあう船内は、さまざまな旅情を感じさせます。それだでなんかワクワクしてしまう!夕暮れ時には、沈む真っ赤な夕日や海に映る大きな月を見ることができるのですが、真っ暗な海の上で見る夕日やお月さまは、陸で見るときの何倍も感動します。わたしは鋸山に遊びに行ったときに乗りましたが、ただ乗るだけでもかなりの非日常を感じられます。乗船時間はおよそ40分。ボケーっと海を見ているだけで、いろんな疲れも吹っ飛びますよ。船内で売っている海軍カレーパンが美味しいです。

第1位 無人島・猿島フェリー

軍事要塞として使われていた無人島「猿島」へ渡るフェリーです。そこそこ中規模なフェリーですが、なにが最高って目的地が無人島だということ。海にぽつんと浮かぶ島を目指して海原を進む。これが冒険じゃなくてなんなのだという気持ち。振り返ると、陸はもう遠くなっています。上陸したらしたで、火薬庫や砲台跡、ラピュタっぽい壁、ものすごく暗いトンネルなんかが鬱蒼と茂った森に点在していて、冒険心がかきたてられます。たまにコスプレ撮影をしている女性陣に遭遇して面食らいますが、のどかでとてもいいところです。わたしはキングダムハーツのコスプレを見ました。夏場はバーベキューなどで賑わう猿島ですが、やや閑散期な冬は土日しか船が出ません。また、海が荒れていたりすると急遽欠航になってしまうので、事前の確認をお忘れなく。

次は熱海の遊覧船と三崎の遊覧船を狙っています。どちらも海の中が見える仕様らしく、期待感ばかり募らせています。

関東エリアばかりですが、週末の気軽な気分転換に、船、本当にオススメです。乗り物ってロマンがあっていいですね。長くなりましたが、今日はここまで。

また明日。

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