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長野に旅vol.1-地球を巡る美術展-

こんにちは〜OJIYAです〜

夏休み序盤、素敵な美術館と素敵な展示を探しネットサーフィンをしていたところ「おっ」となるビジュアルが目に入りました。

志賀高原ロマン美術館
世界を歩いて、見て、描いた 松田光一の地球展

とても美しい色彩が目に入ってきて「行きたい!!!」と思いました。

ただここで壁が立ちはだかる…

すごく遠い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ほぼ隣県なのですが長野県の頭の方にあるためすごく遠い。しかも山を登らなきゃいけない。電車で行っても遠すぎるし車で一人はかなりきついし、日帰りもかなりきつい。

….とても一人じゃいけない!!!!!!!涙

ということで家族に打診したところ快くOKをいただいたので、久しぶりの家族旅行も兼ねて長野県にいって参りました。(もちろん感染対策に念を入れて!)

今回は長野旅行の旅日記です。
3回に分けて書こうと思います

簡単なもくじ
1,志賀高原ロマン美術館で世界を巡る[松田光一氏の展示]←今回はコレ
2,渋温泉でジブリ世界の建築を見る
3,善光寺で地獄を巡ってみた


1,志賀高原ロマン美術館で世界を巡る


1日目は志賀高原ロマン美術館へ。

高速道路と緩やかな坂道を登った先にある美術館。
1998年に開催された長野冬季オリンピック・パラリンピックを記念してオープンした美術館だそうです。

面白い形の外観

日本を代表する世界的な建築家・黒川紀章氏が設計されたそう。
「自然との共生」がテーマらしいです。暗所に光が差し込む素敵な会場でした。

素敵な天井 ここから光が差し込みます


大きなキャンバスボードで迎えられました


入館してまず初めに見たのが、ローマングラスという2000年前にローマで製作されたガラスでした。

撮影NGだったのですがその美しさを知ってもらいたいので、写真を探してみたところ2017年に開かれたコレクション展のPDFを見つけたので載せてみます。

http://www.s-roman.sakura.ne.jp/2017springflyer.pdf

2枚目の(1)と振られたオーロラに輝く品のようなものがローマンガラスです。

このようにガラスが輝くことを「銀化現象」というそうですが、埋まっていた時間・場所・環境によってどのような輝きが生まれるかは大きく変化するそう。虹色であったり玉虫色であったり、偶然できた色と繊細なガラスの装飾模様が美しく、目を奪われました。

偶然性や刹那的な作品が大好きなので、今回見ることができてよかったです。

その後二階に上がると、ついに松田光一氏の展示が!

圧巻の色彩

題材の多くは世界遺産です。

松田光一氏は自分の足で訪れ、実際に見た世界遺産を描くアーティストです。これまでに30ヵ国91ヶ所以上の世界遺産を巡り、絵に残してきたそう。

まず展示室に入って感じるのが眩いくらいの色彩

忠実に描くことを大事にしているのではなく、モチーフをみた時の感動や高揚感がそのまま表された作品だと思いました。

実際に旅に出ると多くの感動や高揚の感情が湧き出る瞬間があります。実際に訪れたからこそ描ける作品ではないかとも思います。

特に私が好きだと思った作品は「モン・サン=ミシェル(フランス)」です。

モン・サン=ミシェル(フランス) 2022

夜の風景でしょうか。濃い青の中に、大きな三日月に照らされて爛々と輝くモン・サン=ミシェルが美しいです。

空の波を見ていると星がモチーフに向かって降り注いでいるようにも見えます。ななんだか星や月といった自然物によってモン・サン=ミシェルが輝いているようです。

色彩や建築の構造、水面などの周辺環境…様々な要素にリアリティさはなく、心情以外を無視したような作品が多く並んでおり、ここには松田氏の旅や地球の造形物に対する喜びのようなものが詰まっていると感じました。

絵とは単純にアートであると言われがちですが、「伝える」という目的もあります。松田氏の作品を見ていると自分が世界旅行にいった気分になります。行ってみたいな、みてみたいな、そう思わせる作品たちが素晴らしいです。

少し話が逸れますが、初めに入った展示室の作品のそのほとんどが段ボールに描かれていました。旅において持ち運びやすいからなのか、どこでも手に入りやすいからなのか…詳細は不明ですが作者の瞬間の熱量を感じるのでイレギュラーな素材が私は大好きです。

以前、岐阜県美術館で塔本シスコ氏の作品を拝見したときも同じように段ボールや木に描かれた作品があり、作者のその瞬間に対する慈しみや熱量が伝わってきたことを思い出したので書き留めておきます。

他にも人物画や様々な風景画が展示されていました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』2022
屋久島 2020

どれも豊かな色彩と大胆な筆遣いで生命力に溢れた作品でした。
人物画はデフォルメされており、ユーモラスがありました。

展示を見終えるとワークスペースがありました。

自分の地球を描いてみよう!といった催しで、家族みんなでそれぞれの地球を描いてみました。

四つの地球

あまり家族全員で何かを体験するという機会や、絵を描く機会が無かったので、とても良い思い出になりました。

描いた地球は、入り口近くに今まで訪れた方の地球とともに飾らせて頂きました!

みんなの地球


山奥にある美術館なのでなかなか行きづらいかもしれないのですが、とても素敵な展示だったので機会があれば是非、訪れてみて下さいね。

10月23日(日)まで開催中です!


ちょっとした後日談に関しての注意
ゲーム[inside]のネタバレが入ります。



旅行後日の話になるのですが、松田光一氏の絵を見て感銘を受けたので自身の絵に応用してみました。

好きなゲーム実況のファンアート

もっと肌色で人間の肉肉しい部分が詰め込まれた化け物がガラスを割って傍若無人を尽くすという大好きなシーンなのですが(ゲームの一つの山場です)、モノの概念を捉えず、自身が感じた気持ちを優先して描いてみようと思いこのような色合いや禍々しさのある水を表現してみました。

毎度変な色を使ってしまうので見ている人からすればいつもの私かもしれませんが、今回は「気持ち」を優先してみたので私にとってはちょっと変わった、だけれど素敵な絵になりました。大抵は別のことを優先して色選びをしてます笑

ちょっとしたアウトプットの後日談でした。

次回、渋温泉でジブリ世界の建築を見る

→(投稿したらリンクを貼ります)



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