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オジ日記vol.3-サンセット・サンライズ-

4月が終わってしまう。(終わりました)

ちょっと待ったを掛けたいが時の流れに逆らえるはずもなく…。

気づいたら桜は散って緑を踏むようになり、庭に植えていたチューリップも花弁が一欠片すら無くなってしまいました。

チューリップが無くなってしまい嘆く私に母が言った一言

お母さん「自然の原理よね」

しょうがない、また来年会いたいです。

しかし花粉だけ残るのはなぜ。


4月、色々始めました。

就職活動、新しい科目に挑戦してみる、映画を沢山見る…。

noteも4/8より2年ぶりに再開してみました。

自分の気持ちや体験を文字を使ってアウトプットするのは楽しいです。

いつにも増して楽しいことが楽しいです。たまに投稿記事を見返すのですが、体験を振り返ってあの日に戻れる気がします。短期スパンで懐古できて気分がいいです。

オジ日記vol.1にて上旬の出来事は話しているので、それからのことを書いていきたいな〜と思います。

ちなみのオジ日記vol.1

4月のイベント

・豊田市美術館に行く。

・ROF-MAOカフェに行く。

・美容院に行く。

4月に読んだもの

・ゴールデンカムイ全話

・魔界の主役は我々だ9巻

4月に見た映像

・アニメ平家物語

・スパイファミリー

・ゴールデンカムイ1期途中まで

・最強の二人

・蜜蜂と遠雷

・南極料理人

・逃げるは恥だが役に立つ全話


ざっとこんなもんですかね〜〜日記を見ながら記憶を引きづりだしました。

スケジュール帳に書いてます。落としたらやばいです。


一つずつ、思い出せる範囲で書いていこうと思います。


まずこれ

豊田市美術館「サンセット/サンライズ」展


まずね、まあまあ遠いんで早起きしました。作品のためなら早起きできます。

色々乗り継いで豊田市駅で降ります。

着いたらまずは腹ごしらえです。近くのご飯屋さんに入ります。

豊田市美術館5_8めし

鳥の塩麹焼きと鯖の梅おろし?焼き

美味しい...味わいながら食べました。

食べ終わったら歩きます。前回地図を見ないで行ったら、10分で行けるところを40分彷徨うことになったので大人しく案内板を見ながら歩きます。(7月の真夏日に40分は堪えますね...)

でた。えげつない坂みち。

えげつない坂

坂案内

すごく主張してきます。

今までちょろっと色付きで案内していたのが坂道に沿って『こっちだ!!!』と訴えてきます。しょうがないので登ります。

ぜいぜいしながらてっぺんまでくると建物が!!!ここだ!!!(二回目)

前回はお庭のある方から入ったので多分裏口です。大丈夫、入れます。

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チケットを買います。受付の方が落ち着いて説明してくださるのも美術館のいいところです。デザインがスタイリッシュでかっこいい。(日付は加工で隠してます。)

チケット423

肝心の展示内容ですが

めっっっっっっっっっっっっっっっちゃ良かったです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

最高でした。また行きたい...とため息つきながら帰ってきました。

豊田市美術館。私のお気に入りです。広々とした空間に柔らかな自然光が差し込む。無骨なコンクリとガラスの抜け感、自然の調和もとても綺麗です。近代美術の作品を多く展示しているので、どんな想いが込められているんだろう...と考える時間が愛おしい。展示も毎回面白くて楽しいひと時を過ごせます。ちょっと遠いのだけがネックですが気にならないくらいには大好きな美術館です。

ちょっとした余談ですが嵐の大野智さん主演の『鍵のかかった部屋』というドラマの特別編でロケ地になっています。壁も上からぶら下がる電光掲示板も作品です。

写真撮影可能な場合も多いのでそこも好きなポイントです。(ツーショットはNGですが、良いお土産になります)

本当に大好きなので語りました!!!!!!!!

小冊子を購入したので、そちらを読みながら、また作品を見て思ったことなどを綴っていこうと思います。

まずは展示の説明↓

「サンセット(日没、夕暮れ)」と「サンライズ(日の出、夜明け)」。
それは、毎日、誰にでも、平等におとずれる美しい自然現象です。生きとし生けるものはすべて、この宇宙に流れる悠久のリズムに寄り添いながら生きています。
「サンセット/サンライズ」の豊かさは、眠りと目覚め、終わりと始まり、死と生、闇と光など、さまざまな象徴や解釈の可能性を差し出してくれるところにあります。こうした、生きる人間の儚さと強さ、相反する価値観やそのあわいなどをも表す意味の広がりは、まさしく芸術家たちの創造の問いかけと重なりあうものです。
また、日没と日の出の前後に現れる薄明の神秘的な時間帯は「マジックアワー」とも呼ばれています。心が揺さぶられる魔術のような光景に立ち会う経験は、思いもかけない美術作品との出会いにどこか似ているともいえるでしょう。
本展は、こうした「サンセット/サンライズ」から派生する多様なイメージを手がかりに、豊田市美術館のコレクションを紹介する試みです。さらに招待作家として、愛知県にゆかりのある小林孝亘氏を迎え、静けさと強い存在感をもつその数々の作品を案内役に展覧会を構成します。
美術館で心が揺さぶられる豊かなマジックアワーをお楽しみください。(ホームページより引用)

地球に住んでいる限り、誰にでも平等に、そして毎日変わることがなく訪れる自然現象ですね。誰にも手を加えることや変えることはできず、美しく尊いものです。

今まで見てきた展示(といっても一年ほどですが)は基本、テーマに沿って外からお借りして鑑賞するものだったので確かに一つの試みかもしれません。普段見られないものが見れるもの貴重ですが、所蔵するコレクションを一度の機会でたくさん見られるのも贅沢だと思いましたね。

ここで勘の良い方はお気づきになられていると思います。

普通、『サンライズ/サンセット』じゃない??」と...。

朝から晩までという言葉の並びはよく耳にしますし、実際に口に出しますよね。でも晩から朝までって超言いにくいし耳にしたことも0に近いです。日本語訳にしたときの違和感がすごい。

っていう内容を小冊子を見てあ〜確かに!と思いました。勘は良くないみたいです。

日没から日の出までの時間、つまり太陽が隠れている”もうひとつの日常”ともいうべき時間に眼差しを向けようとするものです。(小冊子より引用)

例えば私たちが眠っている間は外の世界で何が起きているのかわからないですよね。その裏で誰かの日々の営みは行われているかもしれません。"眠る"という行為は私たちにとって当然のことであり、その裏の見えない部分などは目を向けない、知ろうと考えることも無いに近いでしょう。実は寝てる間に異空間に飛ばされてたりなんてして...。

『サンセット/サンライズ』展は6つの章から構成されています。

第1章『マジックアワー』

第2章『眠り/目覚め』

第3章『死/生』

第4章『見えない/見える』

第5章『黒/白』

第6章『終わり/始まり』

それぞれに意味が込められています。このような概念に近いテーマだったからこそ考えやすく、面白かったです。

昔の絵画ももちろん好きで、特に印象派の作品を特に好んで見ているのですが、私の場合ただ受け取るだけになってしまうのがちょっとした悩ましい点です。神様や宗教上の人物が登場することもあり、専門知識に乏しいのでわかるようでわからないものも多い。現代や近代の作品は読み解こうと様々な憶測を立てることができて楽しいです。

さて、展示全体の話はここまでにして...

この展示で印象的だったものを3つ語りたいと思います。写真撮影可能だったため、作品の写真を所有しているのですが著作権や肖像権に配慮して載せません。ブログで載せていいか聞いてくるのを忘れてしまいました。豊田市美術館ではホームページで作品の概要とオーディオを視聴することができるので、そちらのリンクを貼りたいと思います。

まずは1つ目

おかあさんに心配しないでといって(6)/ライアン・ガンダー

https://www.museum.toyota.aichi.jp/collection/ryan-gander#33559

大理石で作られた立体作品です。第1章『マジックアワー』で取り上げられていました。

布じゃなくて大理石です。遠目から見たら布です。近くから見てもやけに艶のある布だと思います。それくらい細部まで布の質感が再現されています。

この作品は、作家の愛娘がシーツに隠れて幽霊ごっこをしている様子を、大理石の彫刻にしたシリーズです。シリーズといっても、娘が幽霊を信じている間だけ制作されたため、サイズは徐々に大きくなり、異なる姿をしていて、それぞれがユニークです。日常の観察に基づいたこの作品は、しかし美術史にも接続します。大理石の襞は明らかに、ギリシャ時代やバロック期の優美かつ荘厳な人体彫刻を包む布の造形を思わせます。他愛ない子どもの遊びと、権威や永遠性の象徴でもある大理石との思い掛けない組み合わせは、美術における重要な問いを投げ掛けます。信じる者にしか存在しない幽霊は、信じるがゆえに存在する美術の価値の言い換えでもあるのです。(作品紹介ページより引用)

サイズ感としては151cmの私の腰くらいだったと記憶しています。

子供の頃サンタさんやおばけを純粋に信じていましたね。(内心、後者は今でも信じています。ちょっと恥ずかしいのでここだけの話にしてください。)

子供にしかできない想像っていっぱいあると思います。集団に属すたびにいろんなものを失って純粋な表現や信仰を失っていくものです。持っているものを出せなくなるんですよね。廃れてしまった心や、懐かしい幼少の頃を思い出して感傷的になりました。

皿のない二つの目玉焼きを背に乗せ、ポルトガルパンのかけらを犯そうとしている平凡なフランスパン/サルバドール・ダリ

https://www.museum.toyota.aichi.jp/collection/salvador-dali

まず題名がえらく長いですね。こちらも第1章『マジックアワー』にて取り上げられていた作品です。

絵のままのことを言っているはずなのですが、なんのこっちゃ分からんなので解説がついていました。

暗い背景の中に浮かび上がった二つのパン。目玉焼きを背に乗せ、いきり立ったフランスパンが、白い布を解かれた無防備なポルトガルパンに襲いかかっています。誰もいない、暗闇に包まれた食堂で繰り広げられる、恐ろしくも目を背けられないこの不思議な情景は、私たちの夢や幻想の中にも出てきそうな感覚に陥ります。 ダリは、その天才的な筆さばきで写実的に描き出したモチーフを、意表をつくように組み合わせたり、モチーフ自体を変容させたりすることによって、独自のシュルレアリスム(超現実主義)的な世界を創り出しました。この小さな作品においても、理性には支配されない心の奥底にある現実を超えた世界、謎めいて神秘的な世界を緻密な描写力で私たちにまざまざと見せています。(作品ページより引用)

正直読んでから絵を見てみたのですがまったく分かりませんでした。

私にはまだレベルが高すぎたみたいです。

ちなみにダリといえば溶けた時計の絵が有名ですね。別の美術館でもダリのまた別の作品を見たことがありますが、やはり解説なしでは難しい。抽象的ではないはずなのに理解に時間がかかるのはいろんな意味ですごいと感じます。制作に至るまでどんな世界を見て、どんな思想をしていたのか...彼は私たちが気にもしないことに目を向けていたのかもしれません。まさにサンセット/サンライズ展のテーマに沿った作品ですね。

最後に

オパルカ 1965/1-∞ディテイル2601104-2626001

オパルカ 1965/1-∞ディテイル3395602-3411010

オパルカ 1965/1-∞ディテイル4968512-4988005

 ローマン・オパルカ

https://www.museum.toyota.aichi.jp/collection/roman-opalka

第3章『死/生』にて取り上げられていた3つの作品からなる連作です。音声ガイドしかなかったため文字で起こしてみました。

ローマン・オパルカは1965年より黒い地に白い絵の具で1から数字を描いていく絵画の製作を開始しました。1972年からは一枚描き終えるたびに地の黒に1%の白を加え母国語のポーランド語で数字を読み上げる声を録音し、また製作後のセルフポートレイトを撮影することも始めました。描かれる数字は時間の経過とともに数をなし、背景も黒から灰色へ、そしてついには白へと徐々に移り変わっています。数字を描く作業は1日も途絶えることは無く、カンバスに向かうことのできない日は続きの数字をノートへ記します。全てオパルカ1965/1-∞と名付けられた絵画は作家の生を証明するものであると共に、その生を逗子するものともなります。だんだんと白くなっていく絵画は作家の消滅と結びついているのです。オパルカの絵画は日々数字を描く規則性から生じる静謐さと繊細な色合いで無限の時間における人間の有限の時間を静かに伝えています。(音声ガイドより書き出し)

まずは圧巻でした。サイズは192.0×135.0cmらしい。

遠くから見るとただ3枚の絵画が右に向かって三段回にグラデーションがかっている作品なのですが、近くでみてみると指のサイズにも満たない大きさの数字がみっちりと書かれているんです。キャンバスノートに書くような同じ大きさの数字が部屋の壁ほどの高さがあるキャンバスにミチミチと隙間なく書かれています。

それを間近でみてしまった瞬間にえげつない執着心を感じました。

本当に圧巻です。

一分間が60秒というのは全人類に共通することですね。私たちの生活に時間というのは切っても切り離すことができないものです。

人が生まれた瞬間から死に至るまでの間にあるのは有限の時間です。また生まれることの終着点は死ぬことだと思っています。当然ですが…。なぜそう思うのか、それは生き物としての自然現象だからです。不死身という言葉は存在していても、実際には存在しません。生きている限り、いずれ肉体を手放すことは当然の原理であるからです。そこに恐怖という感情があったとしても、その原理に争うことは難しいです。まさにこのオパルカ1965/1-∞は有限ある時間を視覚化した作品だと思います。

美術的な作品だけでなく、様々なものは人間の生きた証だと私は思っています。例えば学校の机にある傷や落書きを見て、私の前に誰かがこの机を使っていた証だと思ったりします。シャープペンシルの本体の色が段々と薄くなって地の白が見えてくるのも、私が勉強や絵を描くことに向き合った証だと感じられるのです。作家にとってもこの作品は作品に向き合った証であると共に、その時間を生きたという証でもあると思います。

数字はまさに生きている証明であり、徐々に消えかかっていく色は死に向かっていることを表す。人間として、生命としての一連の原理を辿った作品であると感じます。強い衝撃というよりも、そこにやはり落ち着くんだなぁと納得しました。

この作品が『死/生』というテーマのもとに取り上げられていたのが、あるべき場所に物が収まるような感覚です。

面白い作品だな〜!


他にも面白い作品はいっぱいあったのですが、特に記憶に残っている作品を3つ取り上げてみました。ぜひリンク先に飛んで音声ガイドや写真を見てみてくださいね。まだまだこんなご時世なので強く勧めることはできませんが、やはり実物を美術館で見てほしいのが本音です。

ちなみにこのサンセット/サンライズ展ですが5/8(日)までです。

急いで駆け込んでください!!急いで!!!!(強めの勧め)




思ってたより長くなってしまったので、最後にROF-MAOカフェに行った話でもしようかな。

あまりここでは話題に出したことがなかったのですが、バーチャルYouTuber事務所のにじさんじに所属している剣持刀也くんを推してます。

また今度話そうかな。有識者の皆さんよろしくお願いします。

彼が所属しているROF-MAOというユニットがアニメイトカフェとコラボしているので行ってきました。ワクワク。

一人で乗り込みました。意外とお一人参加の方はいます。私は一人でも楽しいタイプなので大丈夫だったのですが、複数で来られている方の間に挟まったりするとまあまあ肩身は狭いかもしれない。いや、そんなことは決して...推しの前で人数なんて関係ないですよ。ですよね。

そんなことはさておき、、、

ピザ美味かったです!!!!!!!!!!!!

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再現料理って心が躍りますよね。

ちなみにこちらの動画から生まれた料理です。(1:11分頃)

尖ってますね。

結構胃にきます。弱小なので仕方がない。初めてピザ一枚を一人で食べました。美味しい。

あと追いマシュマロしました。

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食べるのに苦戦しました。

フォークとスプーンでマシュマロを食べたのは生まれて初めてです。

剣持もこんな気持ちなのかな。

今後、一回友人と行く予定があるので、書道ケーキで自引きしたいと思います。

5月もサイコーになるように努めたい!

GWは課題祭りですが、一つ美術館の予定を入れたので気合を入れて頑張ってます。

エイエイオー

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