「一つだけ」をやる

春の陽気にやられています、ななしのナナコです。
昼間は暖かくなってうれしいのですが、昼と夜の寒暖差があるからか、どうも調子がすぐれません。とにかく眠いのに、夜はすぐ目が覚めてしまったりして、気圧の関係もあるのかだるーんという感じです。
季節の変わり目には毎回そうなるので、自分を責めずに過ごしたいところです。

だるーんとしたままこの土日はだらだら過ごしていたのですが、何もしていないとやっぱり「こんなんじゃだめじゃないか」と思ってしまいます。
以前に比べたら、起きていられる時間は長くなったし、1日１回外にも出られているし、よくやってると思います。週に2日くらい、何もせずだらだら過ごしていいと頭ではわかっています。
でもどこか罪悪感があって、「自堕落だ」とか「もっと有意義に休みを過ごすべきだ」とか、そんな声がどこからか湧き上がってくるんですよね……。

どうやら私は、「休みは出かけたり人と会ったりしてキラキラ過ごすべきだ」という変な義務感を持っているようです。
実際に休みまでそんな過ごし方していたら、スタミナ切れになって倒れるんですけどね。
人には向き不向き、体質があるのに、元気で活発な人へのあこがれがあるみたいです。ないものねだりです。

結局だらだら過ごした一日の夜は、エンジンがずっとかからないので、お風呂にも入れず、スマホをいじりながら寝る時間になってしまいました。
そんな時も、罪悪感に立ち向かうため、「何か一つだけしよう」と思い立ちました。
昨日はいくつもやっていないことがありました。
・歯磨き
・化粧落とし
・皿洗い
・お風呂に入る
この中から一つだけ、5分くらいでやるとしたら？と考えました。
お風呂に入る、は5分では終わらないから明日でいいや。歯磨きはした方がいいよね……丁寧じゃなくてもいいから、やってみよう。化粧は今日は拭くクレンジングでいいか。という感じで、とりあえず歯磨きだけしました。
そうやって動き出すと、意外と体は動くもので、皿洗いもできました。

「一つだけ」やったという気持ちがあると、なんとなく寝るときにも罪悪感なく眠れました。そもそも何もしていなくたって、そのままでいるだけで花丸なのですが、「何かしなきゃ」という義務感にかられてしまうタイプの人は、とりあえず一つだけやって、「一つやったから、あとはお休み！」と考える方が休めるかもしれません。
一つだけは5分じゃなくても、1分でも30秒でもよくて、なるべくハードルが低いことの方がやりやすいように思います。例えば、いつもと同じ時間に寝るとか、コートを一着ハンガーにかけるとか、そんなことでいいと思います。
あとは好きなものを食べて、お昼寝もして、サブスクで映画でも見て、夜もいつも通りたくさん寝たら、上出来の休日なのではないでしょうか。

ONとOFFをうまく切り替える、休みをうまく過ごすってとても大事なことですよね。休職した身としてはそれがとても難しいのですが……。
疲れているときや調子が悪いときは、仕事はできるだけ頑張って、休みは寝るだけ、という過ごし方でした。そうするとだんだん心が死んでいく感じがしました。心がしんどいと、体もしんどくなってしまうんですよね。逆もまたしかりです。

最近は調子が高めだったのですが、薬の量を維持して、調子は少し落ち着いてきた感じです。なんとか春に慣れて、うまくやれたらいいのですが……。冬にがちがちに耐え忍んできたものが、春に一気に緩むので、なかなか適応するのがうまくいきません。
体を冷やさないようにして、規則正しく生活することをなるべく続けていきたいです。
以前より調子がかんばしくなくても、自分を嫌いにならないように。

TVではつらいニュースが続いています。じわじわと続く不安は、知らないうちに心に忍び込んできます。
生きるとはどういうことなのか、考えてしまう瞬間もあります。
それでも自分を少しでもいたわりながら、ゆっくり過ごしていきましょう。