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[書評]フーガはユーガ(著)伊坂幸太郎

こんにちは、ナナシノです。
今回も書評させていただきます。

今回読ませて頂いた作品は、伊坂幸太郎さんの「フーガはユーガ」です。
伊坂さんの作品は、グラスホッパーシリーズ3部を読ませて頂いた事もあります。殺し屋の話であるシリーズである3部とは反対の話かなと思いました。

内容としては、双子の少年が、大きな敵である父親をどう対処していくか、が大きなテーマかなと思います。
DVが酷い上に、人間としてクズな父親に苦しめられる双子が、文字通り2人で成長していく話です。しかし、ただの双子の話ではなく、2人にはある秘密であり、能力が、、、

読んだ感想としましては、双子が頑張って成長することへの、感動!!!
というよりは、本当にクズな人間が何人も出てくることへの、胸糞感やイライラが大きいかなと思いました。

本当の目的は、自分より立場が低く、弱いものに手をあげる父親を憎み、どうにかしたい!というものです。しかし、この双子の成長の過程には、様々な事件が起きます。その相手はほとんどが大人。加えて、共通点なのが力(富や名声など)を持っており、自分より弱いものを痛めつけるというもの。物語の最後も、そういった人間との争いで幕を閉じます、、

結論としては、2人で支え合った双子だからこそ、そういった大人と闘う事ができた。と思っています。
本章での児玉さん救出編でも、そう感じる部分がとても多くなっております。
しかし、見どころはやはり、胸糞野郎相手に、双子はどのようにして切り抜くのか。そして、便利なようでデメリットもある能力をどう生かすのか。
そういった物語をぜひご覧になって欲しいです。

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