見出し画像

水樹奈々ライブ応援上映──あるいは「スクリーンで推しを観ること」めちゃくちゃアリ。

水樹奈々さんのお誕生日おめでとうございます!!!!!!(大声)

さて、2024年1月21日(日)──我らが水樹奈々の誕生日に、新宿バルト9ほか3大都市の劇場で開催された「LIVE HEROES 2023」の『発声OK応援上映会』に参加してきた。

非オタクに本イベントの性質を簡単に説明しておく。そもそも、水樹奈々はほぼ毎年の誕生日でライブやイベントを開催している。しかし今年は水樹も主演声優として出演しているプリキュアシリーズライブイベント「全プリキュア20Th Anniversary LIVE!」にお呼ばれした都合で、本人メインのイベントは実施されない運びとなっていた。

その穴埋め、かつコロナ禍において声出しができなかったちょうど1年前の1月20日・21日に実施されたライブ「LIVE HEROES 2023」を、今度は思うぞんぶん声出しで楽しんでもらおうではないかという趣旨で開催されたのが『発声OK応援上映会』というわけだ。

とはいえ、一般映画作品も上映中の映画館ということもあって、「声出しOK」「ペンライトなどの公式グッズの使用OK」ながら、「立ち上がっての鑑賞はNG」というレギュレーションでのイベント開催と相成った。

X(旧ツイッター)での反応を見ていると、
・立てない
・ジャンプできない

という、通常ライブとのレギュレーションの違いに落胆し、参加を見送ったオタクも多かった印象だ。まあ気持ちはわかる。そもそもすでにライブの模様を収録したブルーレイが発売されているので、わざわざ2700円払って観る必要がないという判断もあったことだろう。

個人的な意見をいえば、映画館の大スクリーン音響で水樹奈々ライブをゆっくり鑑賞できるのは、それだけで大変に魅力的ではある。この点はあとでもう少しくわしく書くとしよう

とはいえ、「"過去のライブ映像"に向けてみんなで声を出して応援する」という行為にいまいちしっくり来ていなかったため、先行予約などはいったん見送っていた。直前に席が空いていたら覗きにいこう、くらいのモチベーションである。

だが、イベント前日の段階で、バルト9では1列目・2列目の座席が大きく空いていた。しっかりと確認した情報ではないので間違えていたら恐縮だが、チケットサイトからの先行予約ではそもそも後方の座席から振り分けられていた、という事情もあるらしい。

僕の場合は、ふつうに映画を観るときとおなじように、劇場(バルト9)のホームページから予約したので、当然ながら席位置なども指定することができた。迷わず(B-17)を予約した。

1月20日22時時点での予約状況@新宿バルト9

僕は通常の映画作品を鑑賞する際も、「できるかぎり第三者を視界に入れず」に「眼前いっぱいにスクリーンをおさめる」ことができる前列の座席を確保する傾向にある。上に張ったスクリーンショットを見ればわかるとおり、2列目の真ん中でぽつんと席を埋めているのが僕だ。そして、僕の斜め前──最前列には"勇者"が独りいるのみだ。2列目(B列)と3列目(C列)の間には広めの通路があるが、まるでそれが結界のような効果を発揮している。

ということで、くだんの勇者を除けば、僕は視界いっぱいに水樹奈々を独り占めできる座席を確保したということになる。「みんなで盛り上がりたい!」という人には不向きだろうが、声出しやペンライトを振ることに重きを置いていない人間にとってはベストポジションである。ということで売店で買った生ビール片手に心ゆくまで前方彼氏ヅラで水樹奈々を堪能したしだいだ。

で、応援上映──もとい、「スクリーンで水樹奈々ライブを鑑賞した感想」としては、めちゃくちゃ、とっても、大いにありである。ひと言で述べる。「真っ暗な空間でスマホの電源を切ってスクリーンに投影される推しを一心に見つめつづける」という行為それ自体が、それはもう極上の体験であった。

考えてみれば、ここ数年でいわゆる「名画座」に足繁く通うようになって、サブスクにラインナップされている古い洋画や邦画をわざわざ金を払ってスクリーンでたくさん鑑賞しているのだが、それも煎じ詰めれば、ほかに誘惑のない空間でただただスクリーンを見つめつづけるという行為に快楽を得ているのかもしれない。ましてや、大好きな水樹奈々である。楽しくないわけがない。

昨今は我々の集中力を削ごうとする誘惑だらけである。LINEは常に通知を鳴らし、Xはつぎからつぎへとどうでもいい炎上情報を提供してくる。

それにくらべれば、「推しに集中すること」にたった、2700円。
安すぎるだろう。

全身で水樹奈々に包まれる。
推しと俺だけのセカイ系空間。

そこで僕が最初に水樹奈々を好きになり、いまなおマイフェイバリットとして愛好する「Crystal Letter」を浴びる快感。

いやあ、楽しかったなあ。


サポートは声優雑誌のバックナンバーなど、資料代とさせていただきます。 また、ツイッターにて更新のお知らせもしております。 フォローいただけますと幸いです。 @crystal7letter また、お楽しみいただけた場合は、各種SNSでの拡散もお願いできますと幸甚です。