見出し画像

#音楽の地図 サカナクションという深みを前に佇む

文章を書く理由ってなんだろう。
今ぱっと思いつくだけでもたくさんあるけれど、例えば何かに感動したときにその感動が褪せないうちに形にしておきたい、というのもそのひとつ。
忘れたくないと思っても、少しずつ忘れてしまうから。
書くと記憶に残りやすいし、もし忘れても読み返して思い出すことができるから。
(と言いつつ、私はあんまり自分が過去に書いた文章って読み返せないのだけど…)

5月8日の21時。
昨年の8月15日と8月16日に開催されたサカナクションのオンラインライブ『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』の映像が一夜限り無料で配信された。

時には、前へ進むための気持ちの切り替えとして文章を書くこともある。
この文章はまさに、あの日観たライブの感動を自分なりに形に残すため、そしてその余韻に取り残されたままの自分を前に進める目的でも書いている。


思えば秘かにサカナクションの存在が気になりだしたのは年が明けて少し経ったころ。
アルクアラウンド」のMVを観て楽曲の魅力に気付いてからは毎晩、洗濯物を干すときによく聴いた。

↑ワンテイク撮影であることにただただ驚くMV。

サカナクションの名前や存在は知っていた。
アメブロのフォロワーさんにも何度かライブに足を運んでいる方がいて、ライブレポを読んではライブ面白そうだなぁとか、グッズかわいいなぁ(おもしろいなぁ)などと思っていたから。

相鉄都心直通ムービーでくるりの「ばらの花」とサカナクションの「ネイティブダンサー」がマッシュアップした際にも、「ネイティブダンサー」という曲自体には触れたもののその頃はまだ楽曲単体の魅力にあまり気付いていなかった。

(↑このマッシュアップで「ネイティブダンサー」を知った私にとってはこちらのイメージの方が強かったりする。くるりの「ばらの花」はほぼサビしか知らないのになぜか昔から好きな曲としてインプットされている)

サカナクションで私が他に知っている曲といえば「新宝島」くらいかもしれない。
昭和の歌番組のようなレトロでポップなMVが話題…とテレビやネットで見聞きしたのがもう5年前のことらしい。

↑この文章を書きながら初めてちゃんとMVを観た気がするけど、2番のAメロでメンバーの顔にポンポンが当たってるのにみんな努めて真顔なのがシュールで好きすぎる。

サビのチアダンス、この間Perfumeも踊っててめちゃくちゃ可愛かったな。

私の中でサカナクションは良くもわるく(?)も「新宝島」のイメージで止まってしまっていて、それ以上深みに足を踏み入れようとはしてこなかった。
なんとなく肌で感じていたのかもしれない、「はまったら深いぞ」と。

その予感が現実味を帯びてきたのが「アルクアラウンド」に出会った頃。
もしかすると前にもどこかでこのMVを観て聴いたことがあるかもしれない。なんとなく、そんな気がする。
もし聴いたことがあったとしても、その当時の私にはまだ響く段階ではなかったのかな。
私にとってのサカナクションに出会うタイミングはきっと「今」だったのでしょう。


それから程なくして、『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』のライブ映像作品から「ワンダーランド」の動画が公開されて…

「ワンダーランド」という曲の存在すらこの時はじめて知った私。
それでも、「アルクアラウンド」でサカナクションいいなって思い始めていたことや、キタガワさんが執筆した光ONLINEのライブレポ(キタガワさんについては、私が以前書いた「音楽の履歴書」の記事をご参考ください)を読んでこのライブに興味津々だったこともあり、諸々落ち着いた時間に再生ボタンを押した。
そしてその楽曲と演出のすばらしさに圧倒されてしまったのだ。

この頃から、私の中にサカナクションのライブに行ってみたいという気持ちが生まれた。
この時点で私が知っている曲は「アルクアラウンド」「ネイティブダンサー」「新宝島」「ワンダーランド」の4曲。
この状態でライブに行ったとしても、きっとセットリストの大半は初めて聴く曲だろう。
それでも、サカナクションのライブはきっと楽しいに違いないという確信にも似た気持ちがあった。

しかし現状まだ有観客でのライブの開催は難しく、個人的な事情でもそんなに頻繁にライブへ行けるわけではないのでその「いつか」はずいぶん遠い日のことのように思っていた。

そんな折、舞い込んできたのが冒頭の『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』一夜限りの無料配信だったのだ。
配信が始まるわずか数分前、たまたまTwitterを開いたところキタガワさんの引用リツイートによりこのことを知った。
反射的に時計を確認して、配信の観覧ページを開きながら家ではほぼ常に首から下げっぱなしにしているBluetoothのイヤホンの電源を入れる。

21時は、普段ならまだ夕食の片付けやら子どもの寝かしつけで落ち着かない時間。でもこの日はめずらしく娘が早くに寝ていたのでタイミング的にもグッドだった。

とはいえ、最初の方は食器を洗ったり夫の夕飯(帰ってくるのが遅いので)を準備しつつの視聴だったのであまり集中できていたとは言えない。
けれど聴き覚えのあるイントロが流れた瞬間、すべての作業を中断して全神経をスマホの画面へ向けた。
「ネイティブダンサー」だ。
やっぱりマッシュアップの曲のイメージがつよいため少し脳が混乱(当然だけど、ばらの花のフレーズは入らないから)してしまったけれど、知っている曲がくるとそれだけでテンションが上がる。

ネイティブダンサーが終わって、まだ途中の家事に手をつけようかな、なんてのん気に思っていた私の頭を次の曲のイントロが横から殴った。

「ワンダーランド」じゃん…!
数少ない知ってる曲がつづけて演奏されるとは思わなかった。もうこうなったら家事とか後回しでいい。
YouTubeで公開された「ワンダーランド」のライブ映像だって何度も観たけれど、この曲は何度だって全集中して観たいし聴きたいんだ。

この映像だけでも今回のライブの素晴らしさが伝わるはずなので、ぜひ観ていただきたいな。

イントロから好きすぎる。
冒頭はちょっと一瞬Perfumeのライブがよぎるような音。ギター入るあたりはBUMPのライブを思い出したりなんかもして個人的な嗜好にもささる。
照明による演出も神がかっていた。
ふたつのピンライトが重なり合う度に光に飲み込まれる、山口一郎(Vo.Gt)さん。そのタイミングや指先の動きまで、あまりの完璧さにため息がでる。
この日のメンバーの白を基調とした衣装もまた、神秘的な画を際立たせていた。

そんな前半部分から一転して、サビでは急に映像が乱れノイズまみれの不穏な雰囲気に。思わずぞわわっと鳥肌が立つ。
この演出も生で行われているということに脳が混乱するけれど、後にPerfumeなどのライブ演出も手掛けるRhizomatiks(ライゾマティクス)が関わっていると知って妙に納得してしまった。

ワンダーランドからはもう怒涛の流れで、スマホに釘付けになってサカナクションのライブの世界に没入していた。

夕陽のような照明に染められしっとり聴かせる「流線」は、その琴線に触れる歌声にじっと聴き入ってしまったし、「ボイル」は両手を広げてまばゆい光に包まれていく一郎さんの姿と、コーラスの壮麗さも相まって神々しさ満点。

遠くに 遠くに置き忘れた夜の言葉よ
正直 正直 諦めきれないんだ言葉を

「諦めきれないんだ言葉を」というフレーズの切実さが胸に残る。

「ボイル」を歌い終え、画面のこちら側へ向かって「一緒に踊りましょう」「一緒に楽しみましょう!」「夜を乗りこなしましょう」と語りかける一郎さん。
そのままステージ下手側へと移動すると、どこかで見たことがあるような「スナックひかり」と書かれた看板を発見する一郎さん。

「行ってみる?行ってみようよ!」
という声が聞こえてきそうな表情で観客を誘うと、そこにはまるで本物のスナックを切り取ってきたかのような豪華で精密なセット(役者さんまでいるよ)が。
幻想的なメインステージとはまるで別世界の中披露されたのは「陽炎
なにこの演出めちゃくちゃ楽しい。
役者さんもノリノリで一郎さんもやりたい放題はしゃいで楽しそう。
ここだけライブじゃなくてMVでも観ているような錯覚に陥るんだけど、スナック店内にあるテレビにはメインステージで演奏をつづけるメンバーの姿が映されていて、この演出も紛れもなくリアルタイムであることを示している。
曲が終わると一郎さんは再びメインステージへと戻っていった。
「陽炎」一曲のためだけに用意されたセットだったとは…。

その後もアッパーな曲「モス」や「アイデンティティ」とつづく。
私が思わず手を挙げてしまったのは、「アイデンティティ」かな…?
オンラインで?って思うじゃないですか。
真っ暗な部屋でひとりスマホ片手に手をあげてノッている姿など想像したら恥ずかしすぎるのだけど、動かずにいられなかった。
それくらい、一郎さんからあふれる「楽しもうよ!」というオーラが半端なかったの。踊らにゃ損損。
多分、私だけじゃないよね。

※追記
後日、購入したDVDを視聴したところ「思わず手をあげてしまった曲」は「夜の踊り子」であることが判明いたしました。

一郎さんがおもむろにジャケットを羽織り、風を受けてそのジャケットをはためかせる演出のあった曲は、「多分、風。
そして「ルーキー」とつづく。

あっ、このMV… キタガワさんのブログで紹介されてたときに「女性の変死体」というワードに恐怖して(多分、夜だったし)結局観ることができなかったやつだ… いま普通に観ちゃって気付いたけど。
そうか、あの時もしMVを観ていたら私が知っているサカナクションの曲は4曲じゃなくて5曲になっていたんだな。

そして今回の配信で個人的に特に印象に残った曲がこちら、「ミュージック
なんとも言えない気持ちに包まれる。

痛みや傷や嘘に慣れた僕らの言葉は

この歌詞(全編通して画面下に歌詞が表示されてた)がやけに記憶に残って、配信が終わってから検索して曲のタイトルが「ミュージック」だと知る。
少し意外というか、歌詞からは思いつかないようなタイトルだなと思う。山口一郎さんの頭の中を覗いてみたい。

ライブでは、「ワンダーランド」と同じくRhizomatiksが演出を担当していた模様。
ゆらりと身を委ねたくなるような楽曲に相乗効果で浮遊感を添える映像が投影されていく。
あの日から毎日「ミュージック」を聴いているのだけど、やっぱりあのライブのをもう一度観たくて…。
DVD/Blu-ray 買っちゃおうかな…?
そういえばまだ自分への誕生日プレゼント的なのを買ってなかったし(無くてもいいし、買いたいなら誕生日関係なくいつでも買えばいいんだろうけどそれがなかなか出来ない優柔不断とお財布事情)
スマホでも視聴できるプレイパス(期限あり)付きなんだって。便利だよね。ほしいね。

山口一郎さんの声ってなんか不思議。
独特なようで、掴みどころがないようで、個性的なようで、どんな曲にも馴染んでしまう。
声というより楽器の一部みたいな。

歌詞も抽象的なものが多いように感じる。
でも全くもって意味不明というわけでもなく、よく分からないんだけど、でもなんかわかる…みたいな具体性もあって。
聴き手の状況や感性によってさまざまな解釈ができる余白があっていいな。
歌詞に引っ張られすぎないから、純粋に音や声や演出に没入できる。
かと思えば「ボイル」や「ミュージック」で引用した歌詞みたいに急に心にひっかかるようなフレーズが現れたりするから、なお好き。

そしてやってきました「新宝島
ダンサーさんも参加してMVさながらの賑やかさ華やかさ。

「どうか今夜も皆さんにとって忘れられない夜になったことを祈っております。今日はどうもありがとうございました!サカナクションでした」という一郎さんのMCでライブがいよいよ終演に近付いていることを知る。
ここで「忘れられないの」というタイトルの曲をもってくるのがニクイ。
間違いなく、この日のライブは私にとって「忘れられない夜」になった。

最後はスタッフロールとともに「さよならはエモーション
ここまで編集ではなくリアルタイム生配信だったということに改めて驚く。もはや芸術作品。

少しずつカメラが引いていってステージの全貌、そしてバックステージや周りのスタッフまで映し出したところでなんだかじーんときてしまった。
こうやってたくさんの人の努力が積み重なってライブができているんだなって。
私には想像もできないくらいの、途方もない世界。
それを見せてもらえることのしあわせ。

あぁ、やっぱり音楽って素晴らしいな。
そんな気持ちで満たされた夜でした。

今回のライブは演奏技術や演出も素晴らしかったけれど、音の良さも印象に残ってて。
普段から使っているBluetoothのイヤホンのはずなのに、あれ?このイヤホンこんなに音よかったっけ?と何度も思った。特にベースの低音が気持ちよかったなぁ。
ちなみにこんなイヤホン。

画像1

夫からのお下がり。
両手が空くので家事をしながら電話の対応や音楽を聴いたりもしやすいし、使わないときはそのまま首にぶら下げておけるから便利。たまに忘れてそのまま外出してしまうけど。

今回のライブでは、ドイツに本社を置くKLANG社の3Dサウンドを採用しているらしく(このシステムを導入したオンラインライブは日本で初めてなんだって)
イヤホンやヘッドホンで視聴するとその素晴らしさが体験できるとのことで…
そうか、これが3Dサウンドの恩恵なのか。

そんな音響や演出含めて、オンラインでここまでできるのかという驚きと感動の連続だった。
私が目にした配信こそはリアルタイムでないにしろ、当時は誤魔化しの一切きかないリアルタイムなライブなわけで。
しかもオンラインライブは「視聴者全員が特等席」みたいなとこあるし。
実際のライブだと席によっては演出が見えづらかったり演者の細かい動きや表情までは見えなかったりするけれど、全員がハイライト的瞬間を目撃できるとなるとそのプレッシャーは計り知れない。
でも、そんな気負いは微塵も感じさせずひたすら「一緒に楽しもう!」という雰囲気を滲ませていたのがとても印象的だった。
この域に到達するまでどれほどの苦楽があったのだろうと、その道のりを思うと気が遠くなる。
チームサカナクションのチームワークと信頼関係、ストイックさあってこそなのだろうな。

配信の最後には次なるオンラインライブの告知もあり、思わず今日が何日かを確認した。
えっ、ちょっとまって。と、展開の早さに戸惑う。
私はまだもう少し、今回の配信ライブの余韻の中に取り残されていたい。
やっぱり映像作品を購入しようかな…。

こちら、DVD/Blu-rayのダイジェスト。

今回のライブに添えられていた「 #夜を乗りこなす 」というハッシュタグも気になった。
語感だけでも惹きつけられるものがあるけれど、一体どういう意味が込められているのだろう。
少し調べてみると、これはもともと「さよならはエモーション」の歌詞の一部らしい。

さよなら 僕は夜を乗りこなす
ずっと涙こらえ こらえ

それが今回の配信やその他のアクションにも添えられている真意については私の探し方が良くないのか見つけきれなかったのだけど、断片的に拾い集めた情報から私が推測するのはこんな感じ(推測とか考察苦手なので違ってたらごめんなさい)

未だ収束の見えない疫病と、それに伴う自粛生活やイベントの制限。ライブもまだまだ手放しで喜んで開催できるような状態ではない。
どこか重苦しいその雰囲気は明けない「夜」を思わせる。
そんな息が詰まりそうな生活の中でも、サカナクション自ら楽しいことをやっていこうと、そして楽しいものを届けようと、そうやってみんなでこの「夜」を乗りこなそうという思いがこのハッシュタグには込められているのではないか。
『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』の配信もそのアクションの一環だったんじゃないだろうか。

人とのつながりも薄くなりがちな今、同じ時に同じライブを誰かと共有しているという実感もまた「ひとりじゃないよ」という明かりを心を灯してくれる。
夜が明けるのをただ待っているだけじゃ物足りない。
「乗り越える」のでもなく「乗りこなす」というワードセンスからも「夜」を手懐けて、逆境を逆手に取って楽しむようなイメージを抱く。

配信の途中、画面のこちらへ向かって煽ったり笑顔で語りかける一郎さんを見たとき私は「まるでピーターパンみたいな人だな」と思った。
画面の向こう側にいる一人ひとりに呼びかけ「さぁ行こうよ」と音楽の世界へと誘い出すピーターパン。

ライブが終わってからもしばらく、夢の中にいるような不思議な心地がつづいた。
とても、いい夜でした。

あの日からずっとサカナクションの世界に浸りつづけているような感覚があるけれど、おそらくここはまだ浅瀬。
きっとサカナクションの魅力はまだまだもっと深い。
夢中で潜っていたら、いつの間にかずいぶんと深みにいることになるかも…。
それはそれで、楽しみです。


✳︎

今回の文章を書くにあたって、キタガワさんが以前執筆された音楽文を参考にさせていただきました。

8日の配信はアーカイブなどもなく一度きりだったので、曲名や演出のタイミングなど記憶が曖昧な部分を確認するのに助かりました。
そして、掲載当時にも読んだはずなのですが実際にライブを視聴した上で読むとまたグンと解像度が上がり、改めてキタガワさんの筆力に感動したのでした。


それから、いろいろと調べる中で出会ったこちらの記事もとても読み応えがあり個人的に心に留めておきたかったのでペタっと。

「ミュージック」というタイトルの背景についても語られていたり。
あの日のライブでの終始楽しそうな、みんなを引っ張っていくピーターパンのような一郎さんからはイメージできなかった楽曲制作における壮絶な苦悩も垣間見ることかできます。


✳︎

最後に、「 #音楽の地図 」とは?

昨年末、夢中になって書いたら2万6千字を超えてしまった私と音楽との軌跡を記したnote「音楽と人と私 #音楽の履歴書

私にとって音楽との出会いは宝物。
その宝物を、もしも記憶喪失になったとしてもこれを読めば思い出せるように…と「好き」を詰め込んで書いた。
読んでくださった方から「音楽から人生が見える」とのコメントをいただいたりもして、確かに私の人生遍歴ともいえるnoteになったのかな、と。
Twitterではプロフィール代わりに固定ツイートに設定したりもしてる。

家族が歌っていたとか、友だちがおすすめしていたとか、テレビやラジオで聴いたとか、お店で流れていて気になったとか… 音楽に出会うきっかけはさまざま。
例えば今回のサカナクションにおいては、アメブロのフォロワーさんだったりキタガワさんのブログや音楽文、ツイートなどが主なきっかけとなった。

きっかけは何であれ、そこからさらに世界を広げていくのは自分自身。
それはきっと少しずつ繋がって「自分だけの音楽の地図」になるはず。…そんな思いからこのハッシュタグを思いつき、シリーズ化したいなと秘かに考えていたのでした。

音楽とは関係ありませんが、以前 寅三奈(とらみな)さんにいただいた自由律俳句にも重なったりして。

地図から顔を上げ自分の道を紡ぐ

この時はとらみなさんにいただいた「ワイン探しの地図」をもとに最終的には地図にもない場所まで世界を広げてゆきました。
音楽の地図もそんなふうに、どんどん広げていけるんじゃないかって考えるとワクワクする。
そして私の描いた地図がほかの誰かにとっての道しるべになる可能性もあるかもなって。

本当なら「1、2月の音楽の地図」「3、4月の音楽の地図」…といった具合に書いていくつもりで、サカナクションは「1、2月の音楽の地図」に入る予定でした。
でも、5月も半ばという未だ1つも記事をまとめられていない現状(書きたいことありすぎて常に頭の中が渋滞している)
それなら、ライブ配信の感動が濃く残っているうちにサカナクション単体で書いてしまおう、と思い立って書いたのが今回のnoteなのでした。

一応「#音楽の地図」でマガジンも作ってあるので、また書けたときは随時追加していく所存です。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


【追記】
今回のnoteをベースに足したり引いたり(特に最後の方は新たに加筆)した文章を音楽文.comさんに掲載いただきました。ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?