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弾き語り部in万博記念公園


先週末、万博記念公園で行われた観覧フリーのアート&音楽イベント『EXPO PARK ART&MUSIC WEEKEND』に赴いてきました。


以前、『行きたいライブの話』というnoteでも書いたのですが、私にとってライブへ行くというのはいろいろとハードルが高くて。
そんな中、観覧無料子どもと一緒に楽しめる今回の催しは今の私にとってありがたすぎました。

しかも、イベントを知ったきっかけはTwitter(アメブロ)のフォロワーさんの引用リツイートからで。
私があまりにライブ行きたい・行けない・リーガルリリーのライブ行きたい…… という思いをあちこちで垂れ流していた(すみません)ので、「こんなのあるよ」ってふんわりとタイムラインに流してくれたのでした。

リーガルリリー(たかはしほのかさん)のTwitterをフォローしているので、いずれそちら経由でも知ることにはなっただろうけれど、フォロワーさんのリツイートで最初に知れたのがうれしかったし、その気持ちがとってもあたたかかった。いつもありがとう!


私が参加したのは、奇妙礼太郎さん、ハンブレッダーズなども出演する2日目。
子どもたちと一緒だったので、がっつりレポというよりはゆるっとした感想、記録という感じですが、なんとなくでも雰囲気が伝わったらいいな。
音楽以外の部分も書くので、ライブのとこだけ知りたい!って方は目次から「フリーライブ」および「弾き語り部」に飛んでくださいね。


■10月31日(日) お天気 晴れ

秋晴れの天候に恵まれた当日、お弁当をこさえていざ出発。

会場の万博記念公園へ向かう途中、阪急電車のミッフィー号に遭遇!

阪急電車 ミッフィー号

ミッフィーちゃんね、好きなんですよ。私が。
この間の件といい、出先で偶然ミッフィーちゃんに出会える確率すごくない?と一人興奮。

目的地の最寄駅、「万博記念公園駅」まではモノレールにも乗ります。
子どもたちは「お空の電車!」と大興奮。

電車を乗り継いで1時間ほどで目的地に到着。
改札を出て道なりに進んでいくと、前方に大きな観覧車、左手側には「太陽の塔」がお出迎えしてくれました。

太陽の塔


そのまま進むと左手側に万博記念公園への入り口があるのですが、一旦通り過ぎてまっすぐ進み、ニフレル(水族館含むいきものミュージアム)も通り越し、まずはエキスポシティ方面へ。
ごはん屋さんとか、ららぽーととか、ミニ遊園地?のある方。
公園は再入場もできるけれど、子どもを連れてあっち行ってこっち行ってするのは大変なので。


目的はこれです!

宝探し』!
砂利石をかき分けて、きれいな石を探すゲーム。
1人1回500円、制限時間10分の間とり放題です。
1年ほど前に来たときに子どもたちが気に入っていたので、またあったらやりたいね〜と話していたのでした。あってよかった!(知らなかったけど休日限定らしい)
この日は暖かかったので、水も入ってて気持ちよさそう。

あったよ!
見つけた石は全部持って帰れます。


宝探しでほくほくしたあとは、いよいよ万博記念公園へ入園。
入園料は大人が260円、小中学生は80円(未就学児は無料)です。

地図を片手に目的地である“もみじ川芝生広場”へ向かう途中、いたるところにドングリが。
どんぐりクッキー作りたい!と、夢中でどんぐりを拾い集める息子。

発芽しているどんぐりもちらほら
紅葉もきれい


■フリーライブ(奇妙礼太郎、ハンブレッダーズ)

しばらく歩くと、青空と木々の隙間を縫ってふんわりと歌声が漂ってきた……
時刻は12時過ぎ。奇妙礼太郎さんだ!もう始まってる!

歌声に吸い寄せられ、はやる気持ちで広場へ到着。
「お腹すいたー」という子どもたちと、レジャーシートを広げられる場所を探しつつ耳を傾けます。

特設ステージでは奇妙礼太郎さんが童謡の『しあわせなら手を叩こう』を歌っていて、子どもたちも知っている曲なので一緒に手を叩いたりして楽しむ。
奇妙さんの姿はほとんど見えなかったけれど、ニコニコしている顔が浮かぶような、のびのびと気持ちよさそうな歌声にこちらの気持ちもふんわり。

ぽかぽかの陽気の中、ステージ付近ではシートを広げて座ったままゆったりとライブを楽しむ人たちの姿が。
少し遠くからは、お弁当を食べたりハンモックに揺られながら音を楽しむ人たちの姿が。
日常の延長線上に音楽が鳴り響いている空間が、なんとも心地よかったです。
もうこの時点で、「ああ、来てよかったなぁ」と最高な気持ちに。

お弁当を食べつつ広場を見渡すと、奥の方に何やら人だかりが。
奇妙さんの次にライブをするハンブレッダーズの、“前方観覧エリア”当選組の待機列だと察知。
バンド名入りの青やオレンジのタオルがちらほら見えて、ライブへの期待がこちらにまで伝わってきました。

しばらくするとギター、ベース、ドラム、ボーカル…… と音出し・声出しののちにリハが始まり、青空に突き抜けるバンドサウンドに否応なく気持ちが高まっていく。
ステージ付近ではすでに拳を上げて飛び跳ねるファンの姿も。ああ、これこれ!と久しぶりの感覚に嬉しくなってしまう。というかなんか、うるっときてしまう。

その後もハンブレッダーズ目当てと思われる人々が、「間に合った!」と息を切らしながら次々ステージ付近に駆けてきて、ハンブレッダーズ愛されてるなぁとしみじみ思ったり。
会場の万博記念公園がある吹田市は、ハンブレッダーズの地元でもあるんですね。

私がハンブレッダーズを知ったのは、noteとTwitterで繋がっていたフォロワーさんの影響で。
ある日を境にアカウントごと姿を消してしまわれたので、今はもうどこでどうしているか分からないのだけれど。
いつも、私の文章を読んで好きだと言ってくれて、私も彼女の文章がとても好きで、年齢も近くて…… これからもっと仲良くなれたらいいなぁって思っていた方。
今でも、ハンブレッダーズといえばその方のことを思い出します。元気にしてらっしゃるかな。

ちょうどお弁当を食べ終わった頃合いにライブ本番がそろそろ始まりそうだったので、遊具で遊びたがる娘に「1曲だけ近くで観てもいい?」と交渉するも納得いただけず。あきらめかけていたら、なんと息子が

「妹はぼくが見とくからお母さんは今のうちに楽しんで!」
「もっと近く行かないでいいの?」
「これのために来たんでしょ!」

と。びっくりしちゃった。
いつの間にそんな……
さすがに子どもたちだけ置いて行くわけにはいかないので、娘をおんぶしてなだめつつ、3人でなるべく近くまで寄って2曲ほど楽しみました。
息子よ、心遣いありがとうね。うれしかったよ。

その後は遊具がある場所へ移動。
でも、移動中も目的地へ着いてからもずーっとライブの音が聴こえてて。盛り上がるファンの姿も遠目に見えて。
どこにいてもずっと音楽が聴こえる空間って、改めていいなぁと。
ハンブレッダーズ側も、「あなたのペースで、ユアペースで楽しんでください!」と呼びかけていて(まさに『ユアペース』という曲のときだった模様)
フジロックとかサマソニとか、そういう野外のフェスって行ったことないんだけれど、こういう感じの拡大版なのかなぁ〜 なんて思いを馳せたりしました。
ほとんどは曲のタイトルも分からなかったのだけど、『再生』だけは「あ!この曲知ってる!」ってうれしくなっちゃった。


■弾き語り部

しばらく遊具で遊んだのち、今回のイベントで私の本命である『弾き語り部』のライブを観るため再びステージ付近へ。
ただ、この時点で娘がちょっとぐずりだしてて。
なるべくステージの近くで観たいけれど、もしものときは遠くへ退散しなきゃいけない可能性も考えていました。

結論から言うと、娘はトップバッターのたかはしほのか(リーガルリリー)さんの途中で眠ってしまったので、そのまま最後までじっくりライブを堪能することができました。
ほのかさんの歌声を子守唄に眠れるなんてしあわせな子……。

『弾き語り部』はFM802主催の弾き語りライブイベントで、今までにも各地で開催されてきたのですが万博記念公園では初とのこと。
今までどんなだったかは分からないけれど、この日は広々とした公園の雰囲気もあってか、ステージ付近でもみなさん座ってゆった〜りと楽しむ感じでした。

“新入部員”のたかはしほのかさんは、リハの時点から周りの空気を一瞬で変えてしまうような澄んだ歌声を響かせていて。
声出しを終えて、「いい感じで〜す」とふんわり微笑むほのかさんに、周りからも和みの声が漏れていました。

ずっと聴きたかったほのかさんの生歌は、ほんと素晴らしくて。
ステージ付近で聴いておいて贅沢なことを言うようだけれど、少し離れたところからも聴いてみたかった。
空間をまるごと包み込むような歌声は、近くで聴いても遠くから聴いても、それぞれに違った味わいがありそうで。

1曲目の『まわるよ』では口笛も披露。
ギターのアルペジオとほのかさんの歌声が秋晴れの空に溶けていくよう。
その1曲目が終わる頃には、娘は私の膝の上で寝息を立てていました。

つづいて、私がリーガルリリーを好きになったきっかけの『1997』が聴けたのとてもうれしかった。
初めて聴いた『コーンポタージュ』もよかったし、
「もう少ししたら出てくるものの曲です」と言ってから歌い始めたのは、くるりのカバーで『三日月』
リーガルリリーは今までにもいろんなアーティストの曲をカバーしているけれど、どれもしっくりはまっててすごい。

帰り道にはまさに三日月が空に浮かんでいて、それを見た息子が「三日月って歌うたってたね」と。おお、よく覚えてる!

最後の『好きでよかった。』が終わる頃には、公園はすっかりほのかさんの空気で染まっていました。

ほのかさんは弾き語り部への参加も、万博公園に来るのも初めてとのこと。
1曲終えるたびにニコニコしながら「ありがとうございます」と呟いていたほのかさん、終始楽しそうに演奏していたのが印象的でした。

今度はリーガルリリーとしてのライブにも行きたいな。いつかきっと行く!

空に浮かんだ三日月🌙


つづいて、SHE'Sより井上竜馬さん。
SHE'Sは6年ほど前にヤングライオン祭りという野外イベントで聴いたことがあって、
Twitterのフォロワーさんにも何人かファンの方がいるので楽しみにしていました。
登場するやいなや、目の上に手をかざして「まぶしい」という表情の竜馬さん。
確かにこのとき、とても日差しが強かった。
MCの田中乃絵さんが、「竜馬さんのまぶしさで跳ね返してください!」と振るも「ノーコメントで」と苦笑い。それを見てお客さんから笑いが起こるという和やかな雰囲気でスタート。

まったりしがちな弾き語りライブだけれど、竜馬さんは手拍子を煽ったりキーボードを跳ねるように弾いたりと「盛り上がっていこうぜ!」という勢いが伝わってきました。

途中、竜馬さんが演奏を止めてとても苦い表情をする一幕もあって「どうしたんだろう?」と思っていたら「足で踏むやつがどんどん遠くに行っちゃって!」と、キーボードのペダルを足で必死でたぐり寄せていることが判明。
お客さんは爆笑で、ハプニングも笑いに変えて竜馬さんのペースに乗せていく姿が頼もしいステージでした。


最後は、弾き語り部の“部長”ことLAMP IN TERREN松本 大さん。
テレンのライブも以前対バン形式のライブで一度観たことがあって、フォロワーさんにも何人かファンの方がいて…… という、竜馬さんと似た感じで楽しみにしていました。
生歌は7年ぶりです。少しざらついた温みのある声色はやっぱり素敵でした。

数曲演奏して、「いつもセトリ決めてないんですよね」と語る大さん。
今日はダウナーな気分なのかな?と、この日演奏した曲を自身でふりかえり。

けれど、「最後にふざけたくなってきた!」
「俺の十八番やります」
と言ってから歌い始めたのはなんと、『およげたいやきくん』
あまりに「ええ声」で歌うので、私は開始2秒くらいおよげたいやきくんだと気づかなかった。

ステージ袖から竜馬さん?に「それはダメ」とつっこまれ、「ダメ?」とおどける大さん。
お客さんには「いいよ!聴きたい!」という雰囲気が漂っていたけれどお蔵入りとなりました。


それぞれ5曲ずつ演奏して終わりかと思いきや、「アンコールします!されてないけど!」と大さん。
ほのかさん、竜馬さんを呼び込んで3人でのコラボというサプライズ!

それぞれが位置について楽器のチューニングなど準備を進める中、
「なんか面白いこと喋ってや。大阪出身やろ」
と竜馬さんに振る大さん。
「うわぁ、大阪出身の人がよく言われるやつや」
と竜馬さん。
「でも僕(俺?)、大阪の人に見えないってよく言われるんですよ。ほら、シュッとしてるから!」と笑いを取りつつ大さんに話しかけるも、
「え?なんて?」と返されてしまう。
本当に聴こえていなかったのかわざとなのか、分かりかねる微妙な雰囲気がおもしろい。

大さんに適当にあしらわれた竜馬さんは、ほのかさんに話を振るも
「(本番)よろしくお願いしま〜す」
とふんわりかわされ。
こちらも、ほのかさんペースなのか大さんにのっかっているのか分かりかねる絶妙な雰囲気がおもしろい。

そんなこんなで始まったコラボ。
イントロで「もしかして……?」と思ったのですが、ほのかさんの歌い出しで確信して(スピッツの)『』だぁぁ……!と心の中で歓喜。

ほのかさん→大さん→竜馬さんとAメロBメロを順番に歌い、サビではハモり。
3人のハーモニーに心が浄化されるようで、ああ、今日きて本当によかった!最後までいられて本当によかった!と心から思いました。

今くらいの季節に聴くとたまらないですよね、『楓』
このメンバーでの『楓』を聴けることもきっと今後そうそうないと思うので、とても貴重な体験でした。ずっと覚えていたい……


ライブのあとは再び遊具で遊んだりしているうちにすっかり日も暮れて、閉園の17:30に。
公園を出て、駅へ向かう前にもう一度エキスポシティ方面へ。
ミニ遊園地コーナーで、子どもたちそれぞれ乗りたい乗りものを楽しんでから帰りました。

前回来たときは骨折していて乗れなかったから、乗れてよかったね、息子。


夜の太陽の塔は、目がピカーン!


しかし帰り道、まさかの迷子になりました。
乗り換えで、徒歩10分くらいの距離だったんですけど…… ほぼ1本道のはずだったんですけど…… スマホの地図という文明の利器もあったんですけど…… なんでかな。
あまりに迷って、暗いし娘も不安で泣き出しちゃうし(ごめん)で通りすがったお兄さんに道を尋ねると、なんと駅まで案内してくださいました。

「遠くから来はったんですか?」と尋ねられ
「いや、あの、全然大阪の人なんですけど……」と答える申し訳なさ。
(大阪に15年くらい住んでいるんだから、もう「大阪の人」って言ってもいい……よね?)

とてもとても親切なお兄さんのおかげで、私たちは無事にお家に帰り着くことができました。本当にありがとうございました。


自然の中でたくさん遊んで、音楽に触れて、お天気ものどかで、子どもたちも楽しそうで……
本当に本当に、心地良い一日でした。

『EXPO PARK ART&MUSIC WEEKEND』も、万博公園(もみじ川芝生広場)での音楽イベントも、ぜひまた開催してほしいなぁ。

今回は主に音楽のことを書きましたが、「ART」とタイトルにあるように、園内いたるところに現代アートのオブジェが展示されていたり、大道芸やライブペイントなどのパフォーマンスもあったりと、楽しめる要素が満載でした。

紅葉やお花を見てまわったり、どんぐりを拾ったり、遊具で遊んだりももちろん。
ハンモックなども設置されていて、つくろげる空間づくりも最高で。
それぞれが自分のペースでゆったりと楽しむ姿があちこちに見られて、とてもしあわせな気持ちになりました。
少しでも雰囲気が伝わっていたらうれしいな。


そんな、しあわせな気持ちを抱えたまま、翌日にはまた別のライブへ赴いてきました。
ずっとずっと待ち焦がれた、amazarashiのライブです!(こちらは1人で参加)
2日連続でライブだなんて、こんなしあわせなことがあっていいんですかね。

こちらのライブも、もう本当に素晴らしかったので…… ただいま感想文を執筆中です。
近々またnoteで投稿したいなって思っています。
長くなる予定ですが、本当に心に響いたライブだったので、よければまた覗いていただけたら嬉しいです。

ではでは。

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