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マシュマロの皮を被ったお豆腐

私のメンタルはマシュマロであり、お豆腐である。
なぞなぞではありません。

どちらも、白くてやわらかい。
お豆腐は潰したら崩れてしまうけれど、マシュマロは潰してもむくむくと元の形に戻る(限度はある)
マシュマロは甘い。お豆腐はおいしい。


以前、私のことを「マシュマロメンタル」だって言ってくれた方がいた。アメブロで出会って、今はTwitterで繋がっているフォロワーさん。

私が今のところの人生で断トツでどん底だったであろう時期のこと。
どんな災難に遭っても何度でも立ち上がる姿を、潰しても潰しても元どおりになるマシュマロに例えてそう言った。
なんか、どんだけ潰してもむくむく元どおりになる姿を想像したらおもしろくって。それ以来気に入ってる言葉、マシュマロメンタル。

どんなときも、「そうだ私はマシュマロメンタルなんだ」って思うと踏ん張れた。マシュマロみたいに。


本当はあのとき、私の心はとっくに壊れてしまっててもおかしくなかった。
けど、私より先に壊れてしまった人がいたのと、守らなければならない小さな存在がいたので踏ん張るしかなかったのかな。

嵐みたいな日々を乗りきるには、ある程度感覚や感情を麻痺させる必要もあったのだと思う。
(当時は当時なりに、悲しみや痛みを受け止めて感じているつもりではあったけれど)
でも、痛みは忘れても消えるわけじゃない。
もう大丈夫だと思っていても、心の奥底にずっといる。
あれから数年経ったいま、それを改めて感じている。

✳︎


音楽文.comにまた投稿しました。
土曜日に投稿して、木曜日に無事に掲載していただいた。

今回は、amazarashiについて。
先日(4/7)のオンラインライブの余韻で書いたけれど、ライブの内容には触れていなかったり…。


いつも通り長い文章なので読んでくださいとは言いづらいのだけど… 読んでもらえたらうれしいです。

長々と書いてるけど、要約すると「私がamazarashiを好きな理由」みたいな感じかな。
あとはデビュー10周年おめでとうと、ありがとうの気持ちを詰め込んだ。悔いはない。多分。

音楽文さん、最近更新が遅れたり(一応毎日18時前後ってことになってるけど、最近は20時過ぎてだったり)更新自体がない日もあったりで、少し心配。大丈夫かな…?リモートなのかな。
いずれにしても、遅い時間に更新があるといつも「お疲れさまです…」という気持ちになります。

いつもね、本当に丁寧に読んでくださってるんだろうなと思ってて。
筆者の表現を大きく変えない程度の添削もしていただいたりしてて。
例えば初めて投稿したamazarashiの音楽文では、メンバーの豊川真奈美さんのことを私は「ピアノ、コーラス」って書いてたけど掲載時には「キーボード、コーラス」に書き換えられていたり。
今回だったら『命にふさわしい』の歌詞の部分に筆が入っていたりとか(※後述します)

何人体制なのか分からないけれど、そりゃ掲載まで時間もかかるだろうと思います(私のはいつも長文だし)
掲載されるたびにほんと、拝みたくなる。
ありがとうございます って。


とは言っても、投稿してから掲載を確認するまで生きた心地がしない私のメンタルは相変わらずで。
ちょこちょこと音楽文に投稿をして2年ちょっとくらい経ちますが、いまだに毎回緊張してしまう。

今日は載るかな… なかった。
今日こそは、どうかな?…なかった。
みたいなことを数日くりかえすうちに、だんだんと「このまま掲載されない方がいいんじゃ?世に放たれない方が身のためでは?」という気持ちにさえなってしまう。
でも、やっぱり掲載されるとうれしくて、ほっとする(すぐにまた「周りの反応」という不安との葛藤が始まるけれど)


今回、無事に掲載されたと知ったとき安堵なのか不安からなのか、本文中にある「緊張して、心臓がバクバクして、手が震えて、身体が熱くなったかと思えば冷えて、力が抜けて、吐きそうになってしまう」状態に。

夕飯を作りながら手が震えてしまって、包丁を持つ手がおぼつかなくて(あぶない)
どうして私は掲載可否ひとつで毎回ここまで一喜一憂したり振り回されて動揺したりしてしまうんだろう…。
フォロワーさんにも何人か音楽文に投稿してる方がいらっしゃるけど、みんなこんななのかな。それとも私が大袈裟なのかな…。
絹ごし豆腐もびっくりのやわやわメンタル。

おかしいなぁ
自分、こんなに繊細(?)な人間じゃなかったと思うんだけど…。

そういえば月曜日から数日間なぞの体調不良(熱はない)に悩まされていたんだけど…いや、まさか。
まさかそんなことはないと思うんだけど…
だとしたらメンタルが体調に現れすぎじゃないかい?
違うとは思うけど…

繊細かどうかはさておき、メンタルがお豆腐なのは昔っからで。
怖いのはきっと、自分の心の深い部分を曝け出すからなんだろうね。
◯◯が美味しいとか、◯◯がかわいいとか、◯◯が楽しかったとか、そういう呟きや文章なら公にしてもなにも怖くないから。
怖くて毎回心が砕けそうなのに、どうしてやめられないんだろうね。

今までの人生で、おそらく私は何度か心を壊してもおかしくないような時期があった。
けれど、お豆腐なメンタルをマシュマロで覆ってなんとか生きてきたんだと思う。
無理してる自覚もないまま、自分でも気づかないうちに。
そのときに多分、自分の本当の気持ちまで一緒に包み込んでしまってたんだろうね。
それが間違いだったとは思わない。無意識だとしても、生き抜くために必要な方に手を伸ばしてきた結果なんだろうから。

2018年11月16日。
私はあの日のライブで、「きっかけ」をもらったんだと思います。
言葉を、感情を取り戻すきっかけを。

あの日の衝撃はどうしたって自分だけの宝物みたいな記憶と体験だから、誰かと感動を共有するのは難しいかもしれない。
自分の胸だけにしまっておいた方が綺麗だったかな…。

音楽文、そりゃ本音を言えばたくさん読んでもらえるといいなぁって思うし、たくさん反応をもらっている人たちが羨ましかったりもします。

私の文章はそういうふうにはなれないかもしれない。
でも、私にとっての大切な宝物を自分なりに納得のいく形にできたとは思うから…。
それだけはちゃんと、自信をもっていたいな。

…なんてことを考えていたら、音楽文への感想をいただきました。うれしい。
目に見えるものだけが全てじゃないとは常々思っているけれど、でもやっぱり直に渡された言葉はとても嬉しかったしホッとして。
改めて、言葉がもつ力というものを感じたのでした。
ありがとうございます。


ちなみにamazarashiのライブが「人生を変えてくれた」とは書いたけれど、あくまで変わる「きっかけをもらった」のであって、「変えた」のも「変えてく」のも自分自身だという認識ではいる。

「あなたのライブで人生変わって分不相応な夢まで抱いてしまいました」なんて、他人に背負わせるのは荷が重い気がするというか。
私が勝手に人生変えられて、勝手に夢を追いかけているだけ。
だから玉砕しても挫折しても全部、自分のせい。自分の勲章。自己責任論はあまり好きではないしうまく言えないけど、そんな感じ。


人は簡単には変われないかもしれない。でも、

言葉は積み重なる 人間を形作る
私が私自身を説き伏せてきたように
一行では無理でも十万行ならどうか
一日では無理でも十年を経たならどうか
(独白/amazarashi)

まだまだ、言葉を取り戻す道の途中。  

最後の最後に 笑えたらそれでいいんだよ
物語は始まったばかりだ
(ジュブナイル/amazarashi)


これからも、お豆腐でマシュマロなメンタルで行けるとこまで行こう。

もう一度 もう一度 押しつぶされる度つぶやいて
ようやくたどり着いたこの場所に 正しさなんていらないよ
もう一度 もう一度 あの日離れていった希望に
ざまぁみろって言ってやるために 何度も立ち上がるんだ もう一度
(もう一度/amazarashi)

↑マシュマロっぽくないです?


音楽文では個人的に好きなamazarashiの歌詞もたくさん引用しているけれど、そのうちのいくつかはまだ曲を聴いたことなくて歌詞しか知らなかったりする。
amazarashiの公式ツイッター(ほぼ歌詞bot)や、誰かの呟き、イラストに添えられたフレーズなどで知って「いいな」と心に留めておいた歌詞たち。

歌詞だけでも惹きつけられるのがamazarashiの魅力のひとつでもあるんだけど、歌詞だけじゃなくて曲もほんと刺さるの。
なんでこんなにいい曲ばっかりなんだ、と新しい曲に出会うたびに思う。

最近、ずっと欲しいなと思っていたamazarashiのCDをいくつか購入したんです。中古だけれど。

・amazarashi0.6
・ワンルーム叙情詩(初回限定盤)
・夕日信仰ヒガシズム(初回限定盤)
・命にふさわしい(初回限定盤)
・あんたへ(初回限定盤)
・あんたへ(通常盤)

※『命にふさわしい』は公式YouTubeにMVもあるし、ライブでも聴いたことあるから曲は知ってるんだけどCDおよび歌詞カードは今まで持っていなかったので、音楽文を書くときはネットの歌詞サイトを参考にしました。
私は〈心さえ 心さえ 心さえなかったなら〉と書いて投稿してて。秋田さんも実際に歌うときはそうやって歌っているので。
でも、歌詞カード上の正しい表記は〈心さえなかったなら〉だったんですよね。
今回はその部分を音楽文さんに筆入れしていただいてました。感謝。


『amazarashi0.6』に収録されている『少年少女』という曲も、歌詞から出会った。

少しずつ 諦める事ばっかり上手になってた
我慢することが 人のためになると思ってた
記憶の隅に積み重ねた 無謀な夢と悔し涙 
押し殺したホントの気持ちが むなぐらに掴みかかる
(少年少女/amazarashi)


歌詞だけで惚れて、どんな曲だろうってドキドキしながら初めて聴いたら想像以上に曲も良くてびっくり。より一層大好きになってしまった。

秋田さんの裏声ってほんとキレイ…
降り注いでくる感じ。

CDたちが届いてから一週間近くが経つけれど、『amazarashi0.6』が良すぎてこればっかり聴いててなかなか先に進めずにいる。なんて幸せな悩み。

ゆっくり、宝物を増やしていこうと思う。

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