ダブルチェックの仕事
AIは普通にウソをつく。
全部の仕事を任せるわけにはいかない。
ホワイトカラーの仕事はAI、いわゆる機械知能の登場により急速になくなっていった。
一昔前まではコンサルの仕事はある種、「人力」だった。
人が考えて、人がまとめて、人がチェックして、人が決める。
そのため、オフィスいっぱいに人がいて、成長とともに
より多くの人手が必要になっていた。
が、機械知能は一挙にそれらの人手の代わりとなった。
いまではもうAIが考え、AIがまとめてくれて、人はチェックするのみだ。
チェックといっても、出力物が間違っていないか程度のことだ。
しかし、AIはたまに「それっぽい」ウソを平気でついてくる。
そのため、最後だけは人の手でチェックするの残った仕事だ。
「これが今回の提案資料か」
AIが仕上げてきたほぼほぼ完ぺきな資料データを受け取ると
男はようやく、この会社に残った唯一の人の手の仕事を行う。
「じゃあチェックをよろしくな」
男はそういうと、別のAIにチェックを依頼した。
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