オリラジ中田敦彦さんとダウンタウン松本人志さんについて考察

街録チャンネルの上記の動画の1:33:56あたりで話されている件について、思うことをだらだら書いてみます。

特に賛同を得たい訳ではないんですけど、こういう文を書くと自身の頭がスッキリするんですよね。皆様にとっては駄文でワケワカランかもしれませんが暇ならお付き合いください。

はじめに(前提)

一応、筆者がどういう立ち位置でこういう意見を持っているのか分かった方が伝わる気がしたのでこの章をまとめてみました。

私とメディア

私はテレビっ子かと言われたらよく分からないけど、子供の頃は当然のようにテレビを見てた30代男性です。
大学進学の際に一人暮らしを始めた時からテレビを見なくなりました。(当時ニコニコ動画とか流行ってましたね)
就職してからも一人暮らしは続行しましたが、動画やテレビを見るというよりお笑いラジオを聴くことに傾倒していった気がします。
2018-19年頃くらいからYouTubeをテレビが如く見始めたと記憶しております。音学系、お笑い系、ニュース系、ゲーム系の動画を現在よく見ます。

中田敦彦さんについて

私は中田敦彦のYouTube大学というチャンネルを結構初期の頃から見ています。普通に知らない話(本の要約内容)を聞けて楽しいからです。
中田敦彦のトークチャンネル(サブチャンネル)も初期の頃から見ています。中田さんのフリートークが好きだからです。
中田さんのオンラインサロン「PROGRESS」については入会(入学?)してません。色んなYouTubeチャンネルを見ていますし、それ以外でもしたいことがあるので、オンラインサロンにコミットする気力がないと判断しているためです。
中田さんがYouTubeを始められる前に中田さん、オリエンタルラジオというものに肯定的かと問われると、そうではなかったかもと思います。関心度は中の下くらい?(失礼な)
今は中田さん、藤森さん(オリラジ)は面白いなぁと思ってます。

がちっりファンです!と言い切るほどかと問われると、私の心の中ではよく分からんですけど、中田さんのサブチャンネルを見続けたことにより、中田さんの思考の変遷は追ってきてはいるつもりです。でもオンラインサロンで見せる中田さんの顔を知らないので、見る人によっては「わかった気にならないでくれ」と言われても仕方ないかなと思うみたいなところがあります。

ダウンタウン松本人志さんについて

浜田さんの話は今回省かせてください。好きですよ浜ちゃん。
ダウンタウンについては現在の活躍は説明不要ですし、世間での評価あっての現在は疑いないですね。

松本さんについて、松本さんの著者「遺書」は拝読しておりません。ごっつええ感じやHEY! HEY! HEY!等のTV出演が個人的に印象に残っております。松本さんが映画監督をされた件について、作品の内容も当時の本人の状況もよく分かっていません。
たまにYouTubeでワイドなショーの動画を見かける時がありますが、コメントの面白さは相変わらず健在といいますか、「松本さんが発した言葉は全部面白いと思わせる力」という謎の力がある気がして、何なんだろこの現象…?って思ってます(めちゃくちゃ褒めてるつもりです)

TV vs YouTubeについて

よく話題になりがちなこのテーマについて私の考えを述べると、テレビは昔から面白い番組を追究してきた自負があると思っていて、結果コンテンツメーカーとして、番組作りにおいてのクオリティやアイデア、人材力はテレビ(地上波)が圧勝だと思います。
ただ、放送時間という縛り(他チャンネルへの配慮)、スポンサー依存、お偉いさんとの利害関係の複雑さという問題を多分誰も解決できない点や、YouTubeの見やすさ、手軽さ、グローバル化のしやすさを考えると、プラットフォームとして圧倒的にYouTubeが強いと思ってます。
ただ、テレビを見るというインフラが日本で整いすぎてて高齢者がテレビを見るため、テレビが今のところ勝ってるんでしょうね。国民全員家でwi-fiつなげるのが当たり前(または全国で5Gを使い格安でネット繋ぎ放題)とならない限りテレビは死なないでしょうね。

本題(思うこと)

何が過去にあったのかについては、以下のページがとても詳しいと思ったので見てみてください。(まとめて頂きありがとうございます。)

あと、茂木さんについて、以下の街録チャンネルの動画が参考になると思います。(回し者じゃないですよ笑)

茂木さんの主張について

まず、茂木さんのTwitterでの主張はちょっと違うのかなと思うんです。
茂木さんは海外のスタンダップコメディのようなお笑いがお好きで、日本の笑いが世界進出「するんだったら」そのような笑いを勉強すべきではみたいな考えは同意できるんですが、Twitterでの主張は下手というか「皆んなが良いと思っているモノの全面否定」になっているのが良くないと思いました。(で、茂木さんはきっと内心全面否定的ではない気がするんですよねー。。なんとなく)
「オワコン」という強い言葉で物議を醸せたという意味では成功ではあるけども、炎上商法ってバカしか騙せなくね?(消費者馬鹿にしてんの?)って思うので、誠実に受け手に思い通りに伝わるかを考えて発信すべきだったのでは?とは思う。改善点の提示とか。
あと、日本のお笑いは社会批判というより日常にフォーカスした「意外性」の追求なのかなとざっくり思ってて、社会批判なくてもお笑いで楽しい気持ちになってみんなでワイワイできるという世界に救われた日本人ってたくさんいると思うんですよね。
なので、私としては、茂木さんが面白いと思わない仲間内の「あうんの呼吸」、芸人の先輩後輩のゴマすりによって成り立っている、特殊な「芸事」も楽しんで、笑いの多様性としてざっくり認めた方が良いんじゃない?と思いました。
ただ、芸人の先輩後輩のゴマすりによって成り立っている、特殊な「芸事」について、ゴマすりというテイを利用した笑いはあると思うんですけど、本当にゴマをすらせて後輩がはっちゃけられないのはつまらんなとは思ったりします。

茂木さんに対する松本さんの批判

松本さんが茂木さんの「全否定感」あるコメントに対しキレるのは分かるなって思います。
で、松本さんがキレてるのは、慣習というか、日本独自で発展してきた日本のお笑いというもので活躍するために頑張ってきた芸人の努力を完全否定するニュアンスが茂木さんの言葉にあって、そこを否定せんでくれよ。。ということなのかなと私は解釈しました。これに関して言えば松本さんの言う通りかなぁと思います。
でも、茂木さんのデッドボール的なものを松本さんが良い感じに処理してなくね?(面白くなくね?)は確かにそう思ったりします。
そこで考えるのは、茂木さんの球を捕るべきか無視るべきか。デッドボールだと思ったから無視ったのかなぁ。
多分私は、松本さんにはこの球を良く打ち返すスキルがあると買い被ってたのかなぁ。茂木さんの好きじゃないスタイルだけどとびきり面白い感じで。それが茂木さんへの最大の皮肉となり面白いと思うんだけどなぁ。

中田さんのブログの件

冷静に初めから考えてみるんですが、まず中田さんが茂木さんの意見にどこまで同意なのかは謎だなーって感じです。中田さんってスタンダップコメディ以外勝たん!って人ではないはずで、それこそ正統派漫才、コントだけじゃなく武勇伝、パーフェクトヒューマンのような多様性あるお笑いが良いなぁと思っている人間が中田敦彦だと認識しています。
となると、中田さんが茂木さんの意見に乗るのにちょっと違和感を感じるんですよね。茂木さんの意見に賛成ー!というより、既存の日本のお笑いのあり方に切り込みたかったというモチベーションありきでの乗っかりに感じます笑
まぁ後、中田さん自身も日本のお笑い界にいる(いた?)訳で、そこで感じた窮屈さと、以前ダウンタウン松本さんお笑い芸人として認められなかった(と中田さんが思った)こととかの恨みっぽいものを色々乗せて、茂木さんに乗っかったように見えるんですよね。
また当記事最初に載せている街録チャンネルの動画の中ででも語られてますが、シンプルに「お前おもんないな」と言われたら喧嘩するのが確かに中田敦彦だと思って、動画を見てめちゃくちゃ笑いました。「喧嘩しよう」って笑
。。という感じで、中田さんが喧嘩をふっかける「動機」に関しては私的には(ちょい無理矢理な気がするが)すごく納得がいってます。松本さん的には「何や急に横からw」感凄そうだけど。

喧嘩のふっかけ方に関して言えば、ブログがダメというより、「茂木さんに賛成!」がパンチ強すぎたんだろうなぁと思ったりします。パンチが強すぎるとシリアスめな空気になって笑いにし辛い気がするんですよ。
ブログのビュー数というかバズり方でいうと正解でしょうが、「茂木さんの意見について思うこと」と言って、冷静に日本のお笑いを分析した上で、茂木さんの意見で受け入れるべき箇所を示してくれたら、中田さんワイドなショーに出て議論出来た世界線があった気がするんですよね。(その後どうなるか知らんけど)
これはあくまで私の意見ですけど、今の中田さんは腐るほど自省してもっといいアプローチを思い付かれてる気がします。時すでに遅しですが。

ブログの内容に関してですが、日本のお笑いに政治風刺がない件を認めようの件について、ちょっと複雑な気持ちがあります。
というのは、政治風刺のお笑いができないテレビメディアがあるのかもしれないし、日本のお笑い芸人に学がないのかもしれないし、視聴者(国民)が政治風刺に興味を持ててないからスタンダップコメディ的なものが流行らなかったのかもしれないわけです。
そういう意味で言うと、政治風刺がないという茂木さんの批判は、松本さんというかお笑い界宛のディスというより、日本社会へドロップされた大規模な批判な気がしますね。松本さん単体が処理する話ではない気がしてきた。わからん。
ちなみに、お笑い芸人コンビのロザンさんのYouTubeでシットダウンコメディの政治風刺が見られるので、やってる人はやってるという印象はあります。

あと、松本さんが茂木さんの主張を封殺する感じがまさに茂木さんの主張を確かなものにしてんじゃんという中田さんの指摘について、多分「中田がコメディアンが如く面白く切り込めてねーじゃねぇか出直せ」みたいな批判が多い気がする。
それに関して言えば、「中田さんも茂木さんも面白く切り込めてない」はそうね、って感じだが、じゃあ主張ナシで、は何で?って感じ。
「お笑い芸人は笑いが全てだから」が何で?に対するレスポンスと予想できるが、それが私の理解できないポイントなんですよね。
というのは、茂木さんの意見というか懸念について対処は無視していいの?って話で、私は当意見は「吟味してもいい」と思っているわけです。
吟味しなくていいというなら、その理由を聞きたいよねということを思う。

つまり、どういうことだってばよ…?

私の考えですが、漫才もコントも武勇伝もパーフェクトヒューマンもスタンダップコメディも面白いと思います。
というか、聞いてクスッと来る話は全部笑いだと思ってます。

(誤解してたら申し訳ないが)中田さんはこのようなお笑いの多様性を尊重されてる方だと思うので、松本さんのような「お笑いの守護神」と完全に相容れることはないのかなというのが寂しいです。(中田さんは松本さんを尊敬しているのに)

松本さんが心の中で「こういう芸、おもんない、肌に合わへん」と思っちゃうのは仕方がないとは思うし個人の自由だとは思うんですが、松本さんには「(まぁ良う分からんけど)ええんちゃう」とざっくり認めて、日本のお笑い界の多様性を広げていただけたら嬉しいなぁと思いました。