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トイレットペーパーは誰が交換するべきか

そんなの決まっている。使う人だ。私は当然のごとくそう考えてきた。でも、このことについて人と話したことは長らくなかった。

ある日、当時付き合っていた恋人から、トイレットペーパーを少し残して次の人に交換させる人が心底嫌いだという話を聞いた。私は驚いた。そんなつまらないことをわざわざ心底嫌いだと表現するほど気にしながら生きているのかと。

自分が気にすることを他人が気にするとは限らない、気にするとしてもどの程度気にするかは人それぞれ、気にしている人であってもいつも同じくらい気にしているかというとそうでもない。生きていて自然と気が付くことはいろいろあって、個人差はあるけど、私の元恋人はこれくらいのことなら気が付いていると思っていた。
まず、トイレットペーパーを残されても気にも留めず自分が使うときに交換するべきだと思っているから、次に使う人が交換する手間に思いを馳せない私のような人間がいる。
さらに、トイレットペーパーを残すことを気にするとしてもこれくらい残っていれば大丈夫と思う人もいれば、次の人がこれじゃ足りないと思うかもしれない。
別の観点だと次の人にトイレットペーパーを交換させないために使わなくてもいいトイレットペーパーを余分に使ってあえて交換することが資源の無駄遣いだと思う人もいるかもしれない。
トイレットペーパーを次の人に交換させるのを避けている人でもたまたま残りが少ないことに気が付かなかったり、気が付いてもたまたま急いでトイレを出て交換できなかったかもしれない。
いろいろな可能性が考えられるところを一緒くたにしてわざわざ「次の人に交換させる人」がいったいどれだけいるのか。私はそんなにいないと思っているけど、もしかしたら意外と多いかもしれない。でも、そんなことを調査した信頼できるデータはきっと存在しない。いろいろな可能性が考えられて、気にしても無駄なことを気にして、そんなつまらないことに自分の気分を左右されて、機嫌を損ねて仕事に悪影響が出る可能性とか考えないのかな。

そんなつまらないことが流れてくる私の思考とそれをまとめているこのnoteこそが一番無駄なのかもしれないけど。

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