4「1番幸せになってほしい人 〜更に時が止まった編〜」②
頭の中で、
『よくぞお兄ちゃんと出会ってくれた!こんなにピッタリな人が!ニコイチが!ちゃんと世の中に存在している。この人以外は受け入れられない! この人以上の人っているのかな?』と、思うほどだった。
妹の私が恥ずかしいくらい、2人は幸せのオーラに包まれていた。
『そうか…ここまで兄が優しくて穏やかで平和なベールに包まれていたのは、隣にはるちゃんの存在があったからなんだね』と思った。
心がどうしようもなく温かい。
素直に祝福できた。
それどころか、はるちゃん以外は受け入れられない。
ありがとう。本当に、ありがとうね。
そして、おめでとう。本当に、おめでとう。
その後2人は入籍をし、夫婦となった。
月日は流れ、結婚して6年が経った。
その間にも変化があった。
父がこんなにオモチャ屋に行くなんて。
母は『ばぁば』と呼んでもらい、とても嬉しそう。
私も、こんなに自分の洋服より、子ども服を見る日が来るとは想像もできなかった。
新しい命はスクスクと育ち、沢山の癒しを与えてくれている。
はるちゃんは、わが家を太陽で照らしてくれ、笑顔という花を咲かせてくれた。
はるちゃん、生まれてくれてありがとう。
兄と出会ってくれて本当にありがとう。
見ていて恥ずかしい時もあるけれど、
はるちゃんが笑う事がお兄ちゃんの一番の幸せみたいだから。
これからも、よろしくね!