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2021年9月の記事一覧

『何もかも憂鬱な夜に』の圧倒的な衝動

本と書店にまつわるお話をいつも楽しみに読ませてもらっているY2Kさんのnoteでおすすめされていて気になっていた、中村文則さんの『何もかも憂鬱な夜に』。著者の名前は知っていましたが、今っぽい感じがして食わず嫌いしてました。読んでよかったです。noteを読んでいると普段自分では選ばない思いがけない本との出会いのきっかけがあるのが嬉しい。 あらすじ 施設で育ち、今は刑務官として働く「僕」。交差する幼い頃の思い出と現在。顔を知らない両親と夢の記憶。担当する二十歳の未決因と自殺した

人生を変えた本と言えば、岡本太郎さん

18歳。その年大学受験に失敗するまで、生まれてから毎日上り調子の人生でした。毎日が楽しくて仕方がない。昨日よりも今日が面白く、明日が来るのが楽しみで。学校に行くのが好きで勉強が好きだったことは、今思えばとても恵まれていたんだなと思います。 進路選択で揺らいだのが始まりだったのかも知れません。当時の目標は研究者になること。勉強が好きだったのでその道で生きていきたかったのと、どうしてか小学生の時から社会に出たくない、会社員にはなりたくないと思っていたのでした。今思えば研究者だっ