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退院一週間、近況 & 撮影再開のお知らせ

そんなわけで、さくっと入院、手術、退院してきました。
退院日の顔です。

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1. 病名について

甲状腺ガンでした。腫瘍直径1cmからガン認定される中では、わりと大きめで3.25cm。遠隔転移があるとちょっと面倒だなあ、という感じでしたが、そこは大丈夫でした。

このガン、かなりゆっくり進行する性質で、そのサイズに至るには10年はかかったのではないか、とのこと。
じゃあ今まで気づかなかったのか、というと、私は首にしっかりと肉がのる体質だったので、予備知識なしで異常(腫瘍)を見つけられるかというと、まあ無理だったなあ…

そういえば今年は異様な倦怠感に見舞われて寝込む時期がかなり長い期間あって、何らかの影響があったのかもしれませんが、今となっては不明です。

転移分はしっかりリンパ節にありましたが、遠隔転移がない場合の予後は基本的によろしいガンで、専門病院での治療のためさほど心配していませんでした。

手術にあたっての懸念事項としては、腫瘍が反回神経に障っているため、合併症で声が出にくくなる可能性が高いこと。覚悟していた分よりは軽く済みましたが、今現在なかなかしんどいところです。(後述)

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窓際のベッドは南向き。
昼は陽射し、夜はイルミネーションが楽しめて大変ご機嫌な場所でした。

2.治療内容について

最初は甲状腺全摘出と聞いていましたが、結果的には左葉(峡部)+リンパ節郭清で済みました。

執刀医師に「変更になって疑問に思わなかった?」と確認されて、「切るのが少ない分にはいいと思って」と答えたら「あっそういう感じね!」とのことでした。今思えば聞いておけば良かった。

手術時間は約2時間。普通よりも長めではあったみたいです。
傷跡はしゅっとした一本線できれいなもの。
生来の首の襞の方がよっぽど目立つくらいでした。

腫瘍が反回神経にくっついていて、剥がすのがちょっと大変だったそう。
それでも声を残してくれて、感謝しきりです。

摘出した病変部位の写真を見せてもらったところ、美味しそうな赤身肉がそこにありました。壊死したらしいところが黒くなっていて、ああなるほど、確かに病気の器官だったのだなあ、と謎の得心を得る。
繊維まできれいに撮れていて嬉しくなったので、人肉を食べたいと日頃豪語していた友人に写真を送りました。(聞くところによると、摘出した臓器を見せるのはモツハラというらしいですね)


3.術後について

もう、これは言いたい。しんどい。泣ける。

術後3日もすれば普通に動けるべと思って、なめてました。
いや、頑張れば動けるんだけど、揺り戻しがすごい。
術創が重い。じっとりと痛い。わりといつも気持ち悪い。

もう、ドラクエで言うなら最大HPが呪いの装備で7割減って、アニマルゾンビにボミオスかけられて、歩くフィールドが常に毒の沼地で一歩ごとにHPが削れてく感じ。術前まで無駄に元気だったのに、一気にアンデッド一歩手前ですよ。

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声のハリと声量もなくなり、一定量喉を使うと、あれっ?声って呪文だっけ?って勢いでMPでも尽きたかのように出なくなる。音声と頭が連動している方なので、人と会話することでエネルギーを生み出していたのですが、それもやりにくい。

自分のことは控えめに言っても勇者か戦士だと思ってたので、あさっての方向に異世界転生した気分です。思っていた以上に動けなくて絶望しました。

みんな、術後すぐ仕事復帰できました!とか健康保険組合に言われて盛ってるんじゃないか!?って疑心暗鬼に陥ります。

正直なところ、すぐに仕事に復帰できなくてすごく焦ります。
仕事ができないので稼ぎもなく、時間があっても術創が辛くて読書などのインプットが思うようにできず、全体的に活力が落ちて、ただ焦燥感ばかりが募る大変よろしくないループ。暗黒回廊ぶりはロンダルキアへの洞窟を彷彿とさせます。

そんなわけで徐々に自分の置かれた状況を理解するにつれて、受け入れ、ひねもすのたりの境地で過ごすしかないな、と。

こういう時はサラッと諦めて、友達と会って、ご飯を食べて、ほどよくお酒を呑んで、笑って、ってしようと。

なんにもできない自分も自分なので、めそめそしたり、だらけたり、甘えたり、ふて寝したり、いろいろな側面の自分を楽しんでいくつもりです。

4.でも、撮影再開するよ!

とはいえ、何にもしないのはわたしの精神衛生上大変よろしくないので、ご依頼があればぜひとも撮影させていただきたいと思っています。

出張撮影はちょっと体が厳しそうなので、12月分は弊社スタジオ(新宿6丁目)にお越しいただける案件限定にはなりますが… 
前のようにめっちゃ元気ー!とはいかないものの、今だからできることでしっかりと取り組んでいきますので、気軽に、ほんとに気軽にご相談ください。大人なので、無理なものは無理って言います!笑

優しい言葉も嬉しいけれど、社会との接点ができるのも嬉しいのです。
働くのって、喜びなんですよ。

料金形態や撮影内容は、当面従前のプロフィール写真撮影ベース (関連記事こちら) でいこうと思います。スケジュールは平日であればかなり余裕があります。土日や夜は日にちによりますが、気楽にお問合せください~!


5.余談

一週間留守番を人に任せて家を空けていたら、飼い猫がめっちゃ怒ってました。すげえ睨む。

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