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傷みと音楽、タゴールソングスを見て

大学生の時に書いたもの。転載

あんまり音楽に今まで興味を持ってこなかった。
自分がCD買ったり、毎シーズンライブに行くようなアーティストっていなくて。

私の大学の先輩がつくった「タゴール・ソングス」を仮説の映画館を使ってまた見てみた。実は試写会に呼んでもらっていたから見るのは二回目。試写会の後もなんでこんなに人々に1人の人間が作った音楽が愛されているんだろうと思っていた。

映画の登場人物のオミテーシュさんが「傷みがあるから音楽がわかる」みたいなことを言っていたんだよね。思い返せば私って自分でも今までの21年間これといった挫折もなく進んできたよなぁ。

でも唯一、曲を聴いて泣いたことがあったなぁって。高校生の時に失恋しちゃったんだよね。その時に聞いた「空想委員会」の「純愛、故に性悪説」だけは何かその時の私に元気くれたなぁ。聞いてた時すごく胸が痛かったの覚えてる。

人生の中の傷みってない方がいいじゃんとか思ってたけど、音楽を楽しんだり、普段気にも留めない周りの景色だったりが異様に綺麗に見えたりするから、傷みって悪いもんでもないのかもと思った。

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