進撃の巨人と罪と罰

めちゃくちゃネタバレです!!!
読み終わった人だけ読んでください。
ちなみにめちゃくちゃ不満だったので以下愚痴です。
考察の人みたいにものすごくしっかり読み込んでるわけじゃないので、いろいろ穴もあると思います。
気にしない方だけどうぞー!



進撃の巨人の単行本もアニメも両方見終わりました。
どっちも私の読後感としては「罪と罰」じゃん!です。長い長い暗い話を頑張って頑張って読んで、結局最後のちょっっとだけで少女の愛に触れて全てが救われるっていう。

え?それ?!ってなるのは私が女だからでしょうか。
イノセントな少女の純粋な愛に触れたら今までの罪悪感、焦燥感、誰にも理解されない苦しみがすっと溶けていく、そんなのめちゃくちゃ肩透かしだよ…と思ってしまうのは私が女だからかな。

でも真実の愛のキスで全ての悪い呪いが解けたって、今時ディズニーでもそんな話作らないよ!!!!!って心の底から叫びたい。
10年前にアナ雪で愛というのは男女だけじゃない、家族愛だって素晴らしい愛だってやってるのに。
今なんてディズニーもTrue love kissなんてネタにしちゃってるのに、こんな10年以上続いた超大作の終わりがTrue love kissって昔のハリウッドか!って思っちゃう。

これだけ設定作り込んで、キャラクターも魅力的なのに、作者の「愛」というものへの解像度が低過ぎる。
ユミルがずっとフリッツ王を何されても好きだったってそんなのDV被害者の思考じゃん。ストックホルム症候群じゃん。
それを純愛だったんだねみたいな扱いをするのは許せない。それは愛ではなくて洗脳です。

あなたの思っているそれは愛ではない、フリッツ王のためにこの力を継承し続けることは愛ではなく呪いだ。

そのくらいのセリフがほしかった。
もしかしたらそういうつもりで描いているのかもしれないけど、あのストーリー展開だと愛されなかったユミルが愛されている子孫のエレンを見て満足して成仏としか私には読めなかった。

歴代巨人がいっぱいいたのに、誰1人愛されていなかったってこともないだろうし。
なんでミカサのキスだけがユミルを救えたのかの説明が不足してると思う。

進撃の巨人のいいところの一つに無駄な色恋沙汰が挟まれないところがあると思うけど、作者は本当に恋愛経験少なくて、可愛い彼女ができれば何もかも幸せになるはずって信じちゃってるのではと邪推してしまった。

すごく素晴らしい作品だけに最後がTrue love kissなのがかなり悔しいなーっって勢いで書きました。

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