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棚替えという地獄

ホームセンターの売場には、
『定番』と『プロモ』の大きく分けて2つがあります。

沢山の商品が、いつ来ても変わらない配置で陳列されているのが『定番』で、季節や時期に応じて入口付近やメインの通路付近で山積みや演出を施して展開している売場が『プロモ』(プロモーショナルの略)。

見た目でいうと『プロモ』の方がインパクトがあるし、プロモの作り方が上手なお店は、売上が良かったり、客数が多かったりします。

ところが、お店全体の売上構成でいうと、プロモの売上は良くて20%というところなんです。

『プロモ』は、演出でお客さんの目を引きつけて、ついで買いを誘発するのに対し、『定番』は目的買いの商品が殆ど。

お店に来られるお客様は、何かしらの目的があって来られる方が多いので、そう考えると80%以上が『定番』での売上というのも、ご納得頂けるのではないでしょうか。

そんな『定番』における一番大変な仕事が『棚替え』です。

『棚替え』とは、文字どおり棚に並んでいる商品を入れ替える作業のこと。

新商品の発売や、売れ行きに合わせて棚の中身を半年に1回のペースで入れ替えるのですが、棚割(レイアウト)を確認し、新しく追加になる商品をはっちし、プライスカードを準備し、商品を入れ替えて(ついでに棚も掃除をして)、プライスカードを設置して、棚から外れた商品を処分するという一連の作業を一気に行わなければなりません。

当然、通常業務や、お客様の応対もしながらの作業になるので、それなりに時間も掛かるし、触る商品の数も半端ないので、正直めちゃめちゃ疲れます。

やっと全ての棚替えが終わったと思った頃には、次の棚替えがやってきたりもするので、下手すりゃ一年中棚替えに追われている店もあります(^^;

だけど、大変な反面、棚替えが終わった直後の売場は、見違えるように綺麗になります。

お客様にもそれが伝わるのか、棚替え直後は極端に売上が跳ね上がることもあります。

なので、やっぱり棚替えは大変だけど大事な大事なお仕事なのです。

皆さんも、近くのホームセンターで棚替えしている従業員さんを見掛けたら、「あ!この人、いま頑張って棚替えしてるんだ!」と思って、心の中で応援してあげてください。

もしも、声を掛ける勇気のある人は、「この作業大変なんでしょ?頑張ってくださいね」とでも声を掛けてあげてください。

きっと、その従業員さんは、目の色変えて頑張ることでしょう。

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