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旅と言葉。

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旅を通して生まれた物語、エッセイたち。
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#旅とわたし

四国でみつけた "好き" の瞬間、80個

旅にでる前のわたしは、いったい何に、あれほど悩んでいたんだっけ……? 旅を終えたとき、自…

もう二度と会えない高松に恋して

一年前、はじめて高松に訪れて、全身で恋に落ちた。 高松に手繰り寄せられた心はずっと、薄ぼ…

求めていたのは、空白だった。

「旅行先で、何もしないでのんびり過ごすってことが、できないんだよねえ。南の島とか行っても…

心を取り戻したこの旅を、非日常にはしたくなくて

4月が終わったら、しばらく日常から離れてひとりで過ごすと決めていた。 「こんな状況で自分…

思い出すために、旅に出る

時々、全てをリセットしてゼロから 新しい人生をはじめたくなるときがある。 そういうとき、…

蒼の街からの贈り物

北浜alleyを歩いていたら、 あの人が、とても好きそうなものを見つけた。 淡い蒼色で瀬戸内…

瀬戸内、そこに浮かぶ蒼の島

児島駅に着いた頃には、空は淡いピンクと水色の、マーブル模様をしていた。夢の中にいるみたいな、幻想的な空の色が駅の看板やバス停をふんわりと包み込む。 瀬戸大橋から見えた夕暮れにひとはしゃぎした後のわたしたちは、その光景を見て、また歓声をあげた。 「わ、綺麗。なんでこんな色してるんだろう」 「空がピンク色。東京じゃこんな空、滅多に見ないよね」 わたしたちの他に駅にいたのは、部活鞄を肩に背負った中学生くらいの少年と、ベンチに座るおじいさんだけだった。 当然そこには音もない。

鏡の夜 都でこころ 交わりて (後編)

お店から東寺までは、少し早歩きで向かったら10分足らずで到着した。 門を潜り抜け、敷地内に…

鏡の夜 都でこころ 交わりて (中編)

宿から10分くらい歩いたところに、ひっそりと、そのお店はあった。 昔の日本家屋のような、深…

鏡の夜 都でこころ 交わりて (前編)

細い道を抜けて大通りに出ると、突然、視界がぱっと開いて何層にも重なる黒々とした瓦屋根が現…