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狂おしい美しさは路地裏に潜んでいる

狂おしい美しさ
ROJI-URA ARTについて

10数年前、iPhoneが流行り始めた頃から、気軽に街のスナップが撮れるようになり、いままで気になっていた路地裏の壁などを撮りためてきました。

なぜ、汚れた壁、朽ちた木材、錆びた鉄、枯れた花などはこんなに官能的で魅力的なのか。
なぜ、こんなにも惹かれ、心をえぐられるのか。

たしかに"生まれたての美"には若さや新鮮さ、迸る強いエネルギーがあります。また、綺麗すぎるからこそ、おさまる場所が見つけられずにいる不安定な部分もあるかもしれません。
ただ、単に時間が経過しただけではなく、自然の力によって磨かれたことによる"新たな美"、あるいはまるで生きているかのように変化していく魅力に、どうしても反応し、心を奪われてしまいます。

幾多の時が積み重なり、そして溶けあって、
トキのカケラたちが、創りだしてくれる世界。
そこには、独特の官能的な輝きがある気がします。
劣化ではなく、時が積み重なった温かみや優しさ。
それらが狂おしいほどに美しい。
日々の中で紡がれる永遠に終わらない美。

私にとって、この路地裏の美は、不朽のテーマであり、永遠の片想いの相手なのかもしれない。

今回、その路地裏の情景をイメージした作品展を開催します。
年末のお忙しい時ですが、七澤菜波 ROJI-URA ART展にお越しいただけたら、幸いです。

2020.10.23
七澤菜波

https://nanaminanasawa.com

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七澤菜波 ROJI-URA ART展

2020.12.21.mon-26.sat
Open 12:00-19:00(最終日17:00まで)

Gallery 巷房(koubou) 
巷房 2 (地下)・巷房 階段下(地下) 
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル
http://gallerykobo.web.fc2.com/index.html


狂おしい美しさは、路地裏に潜んでいる。

10年ほど前から、路地裏の情景に惹きつけられてきました。 そこにあるのは、汚れた壁、朽ちた木材、錆びた鉄、枯れた花など。 しかし目を凝らせば、幾多の時が積み重なり溶けあって、 独特の官能的な輝きを放っているのです。 今回、2016年の個展に続き、路地裏で見つけた美をテーマに、 墨象や書、写真などを組み合わせた作品を制作しました。 朽ちたなかに新しさを、汚れのなかに鮮やかさを、闇のなかに光を見つけてください。

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