フリーランスは自由なのか?
こんにちは。ななみです。
前回(初投稿)の自己紹介に書きました通り、私は現在、個人事業主のWebエンジニアとして生計を立てています。
コロナウイルスの影響により在宅ワークが増え一般化するにつれ、出社せずとも仕事ができる「プログラマー」とか「ITエンジニア」とかが人気の職業に上がってきたようですね。
私は、3年程前からWebエンジニアとして仕事をしていたのですが、その時は今ほど脚光を浴びていた職業ではなかった(と思う)ので、意外な展開でした。
前振りはこのくらいにしておいて、今回はズバリ「フリーランスは自由なのか?」というテーマでこの記事を書き進めていきたいと思っています。
フリーランスは自由なのか
結論から申し上げますと、人によります。
なので一概に「フリーランスって自由だよ!」とか「フリーランスって全然自由なんかじゃないよ!」とか言うことはできません。
「自由」の定義って、何の分野であっても人それぞれなんですよね。
例えば「毎朝、満員電車に揺られなくて済むなんて最高!」と、それだけで自由だと感じる人もいるでしょうし、「出社が週に2日だけになった!」ということを自由と感じる人もいるでしょう。
しかし逆に「毎日在宅ワークじゃなきゃ嫌だ」という人にとっては、それでは自由とは言えないでしょうね。
ですからまずは、ご自身の「自由」をしっかり定義する必要があると思います。
…これでは記事として成り立たないので、「じゃあ、私はどうなのか」という目線でこの先、進めていきますね。
私は自由を感じているか
答えは、イエスです。
私が自由だと感じる理由は、以下の通りです。
・早起きしなくていい
・自分でスケジュールを組める(外からの時間の拘束がほぼない)
・平日の人の少ない時間に自由に動ける
・化粧しなくていい
・電車に乗らなくていい
・余計な人付き合いをしなくていい
・好きな人と仕事できる
羅列した文字を見ていただいてわかると思うのですが、私は非常にめんどくさがりです。
…あっ!(笑)
それだけだとただ聞こえが悪いので、念のため自己フォローしておきますが、めんどくさがりであるが故に、日々の仕事の効率化を考えたり、ツールを作って実際に効率化するなど、会社に貢献してきました。
業務効率化は私の趣味であり、それが高じて今、便利なツールを作ったりするITエンジニアになったわけです。
…自己フォロー終わります(笑)
実は私がフリーランスになったのは昨年からなのですが、一昨年までの私は、実に不自由を感じる毎日を送っていました。
上に書いた項目の内容を真逆にしていただければ、当時の私の生活ぶりが見えてくると思います。
項目を見て、
「自分も全く同じだ!」
「じゃあフリーランスってやっぱり自由じゃん!」
…と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら、そうだとは限りません。
何故なら、フリーランスにも色々な働き方があるからです。
フリーランスという働き方は、会社との契約内容によるので「フリーランスとはこう」というテンプレートがあるわけではないのです。
例えば、フリーランスであっても「客先常駐」という形式であれば、早起きして出社せねばなりません。
それが毎日出社なのか、週に数日は在宅で良いのかなどは、その就業先によります。
ですから、先に申し上げた通り「自由」を定義付けして、それに合った会社とフリーランス契約を結べた時、初めて心から「自由だ!」と言えるというわけです。
私はたまたま、私の自由の定義に当て嵌まる会社と契約ができたため、自由を感じながら働く事ができています。非常に運が良かった。実にありがたいことです。
契約内容で自由度が変わる
先に述べた通り、フリーランスは契約内容によって自由度が変わります。
ちなみに私の主な契約内容は、以下の通りです。
・月の稼働時間が◯時間で◯円
・在宅ワーク、週1のリモート会議参加
・作業の時間帯は自由、納期は厳守
・緊急の案件はすぐに対応する
私のように「月に◯時間でいくら」という契約もあれば、「成果物一式(アプリなど)の納品をもっていくら」という契約もあります。
就業場所であれば「客先常駐(出社する)」だったり「週◯日出社」だったり「フルリモート(在宅勤務)」だったり。
就業時間が「◯時〜◯時」と拘束されている契約もあれば、ない契約もあったりなど。
私もフリーランスになる前は「フリーランスとは、毎日好きな時間にカフェで好きなだけ仕事している」というイメージがありましたが、そうでない場合も多い…というか、そうでない場合の方が多いのだということを知りました。
つい何度も書いてしまうのですが、もし「自由」を求めてフリーランスになりたい、と考えるのであれば、自由の定義と、その条件に合う案件はあるのか?など、予め市場調査はした方が良いと考えます。
自分でやらなければならないことが増える
あと、懸念点としては「自分でやらなければならないことが増える」ことです。
例えば、「確定申告を自分でやらなければならない」ことです。
開業届を出している場合は「青色申告」となり、こうなると簿記の知識が多少必要になるため、それをネックに感じる人が多いようです。
ただ、簿記も慣れです。
ITエンジニアなどであれば、使う勘定科目などはほぼ決まっていますから、毎年やっていればなんとなく簿記の知識が身に付きます。
もし簿記に苦手意識があって…という部分だけで悩んでいるなら、一歩を踏み出してしまって良いのではないかな、と個人的には思います。
わからなければ、税務署で教えてくれますから。
あとは、業務委託契約となるので、やはり不安定であることは否めません。成果を上げられなければ契約を継続しないということはザラにありますし、案件が取れなければ、お金を稼ぐことすらできません。
案件の獲得方法は、自分で探すとか、知人から受けるとか、案件を紹介してくれる会社に登録するとか色々方法はありますが、必ずしも契約が結べるわけではないのが、中々難しいところです。
総括
まとめますと、「フリーランスは自由か?」の問いに対する答えは「自分の自由の定義に合った契約内容で契約できた場合は、自由である」ということになります。
ですから、たまにTwitterのツイートなどで見掛ける「フリーランスなんて大変なだけで、ちっとも自由じゃなかった!」という方々は、ご自身の自由の定義と契約内容に乖離があった、ということなのでしょうね。
ネット上では、フリーランスという働き方について様々な意見が見られますが「その人たちがどうか」ではなく、「自分にとって、どうか」と考えることが最も重要です。
いえ、これは、本件だけに限らずの話ですね。
何事も、たくさん情報収集をして吟味し、「自分はどうか?」と考える。
そして、自分の意思で選択をする。
とても大切なことです。
だって、自分の人生なのですから。