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ある日、私はブラック企業の凄さを知った。No.002

はじめまして、こんにちは、七海(ななみ)と申します。
ご覧いただきありがとうございます。

前回の①で、なぜ退職勧奨をされるようになったのから結末までを、ざっと簡単にかきました。
今回は、もうちょっと詳しく書いていこうと思います。
なるべく主観を抜かし、当時の資料を基に書いていくつもりです。
それなりに長くなりますが、お付き合い下さいませ。
*前回の「No.001」をお読みいただいてから、こちらをお読みいただいた方が、登場人物などがわかりやすいかと思います。

【発端のクレーム】

①2013年7月上旬:利用者Y。施設R利用者が事務室に入ろうとするのをとめたところ「俺はええねんや!」と怒鳴られる。その後、受付管轄の会社の住所を聞き出し、直接会社へクレーム。

②2013年9月28日:利用者W。施設内の詳細な待ち時間を聞かれたが、不明のため、マニュアルに沿って利用希望施設で確認してほしい旨伝えたところ、「お前は不親切だ!!」と怒鳴られる。怒鳴り声に気づいた施設職員:松さんに対応委託。その後、柴田場長にトラブル報告。夕刻、小松課長来所、「今後の接遇技術向上のために」という書類を、10月1日までに提出するよう言われる。

2013年9月30日

この日、2つ目のクレームについて、会社より呼び出しをうけ、小松課長・山名部長・木村主任より口頭注意をうけました。
そして、「今後こういったトラブルを起こさないよう、会社が七海さんを教育していくことになったから」と言われ、了承をしました。

2013年10月4日

前述のとおり、2013年7月上旬と9月28日に起きた2件のクレーム、どちらも業務マニュアルに沿った対応ではあったものの、10月4日にクレーム②:利用者Wより「この件は市にいう!」と施設R側に電話があったとのこと。

2013年10月7日

この日の勤務時に小松課長が訪ねてきて、勤務後に「勤務後に会社によってほしい」といわれました。
これに了承し、会社にいった私は、小松課長に少し小さめの応接室に通されました。
待っていると、小松課長の他に山中部長・木村主任の3人が入室。
そして、挨拶もそこそこに、小松課長から「4日にお客さんから施設R側から電話あって、市に言うって言われたらしい。こういったことになると、七海さんの勤務は難しいといわれた。なので自主退職をしてほしい」と、退職勧奨をうけました。
また、①でも記載しましたが、他に退職勧奨の理由として、

  • 施設R職員である松さんより、「七海さんのこれ以上の受付勤務は難しい」と言われた。

  • 9月28日の利用者に対し、どのような言葉遣いをして怒り出したのか覚えていないのでは業務適性がなく、問題がある。

  • 2年前の2011年に、PCのWordを私的に利用しており、反省文と「今後問題を起こした場合はいかなる処分にも応じる」という誓約書を提出している、またこの時に賞与の減給処分も受けた。にも拘わらず、この直近でクレームを2件も起こしている

  • 私を指すと思われる投書クレームが、施設側に過去数枚届いている

をあげられました。

この日は、「七海さんも突然言われて整理つかないだろうから」と帰されました。

気づくと自宅前。
帰宅中は、ただ(どうすればいいんだろう。辞めざるを得ないのかな、でも親になんていえばいいんだろう)と、ぐるぐるただそれだけが頭を占めていました。
帰宅した私の様子に、親はすぐに気づきました。
私は2件のクレームのこと、会社から自主退職してほしいといわれたことを話しました。
そんな私に、父は「あるもの」を差し出しました。

翌日、10月8日

その翌日から、私は父から渡された「あるもの」を、服の中に仕込んで勤務をはじめました。
その「あるもの」とは、ボイスレコーダーです。

当時は片手で握れるサイズではありましたが、ポケットにいれるとはみ出てしまったために服の中に仕込んで録音していました。
いまではペン型のものが多数あり、値段もかなりお手頃なものが多くそろっています。


そしてボイスレコーダーを仕込みながら、K社に「七海さんの勤務は厳しい」といったという松さんにはK社への報告内容、クレームを言ったお客様が来た時に一緒に受付にいた高林さんには、そのクレームを言いに来たお客様との対応内容を確認しました。
そして、結果として前者は「指導してほしいとはいったけど」と言われ、後者は「ちょっと前のことだから正確には覚えていない」と返されました。

そして、10月11日

1回目の退職勧奨から4日目の、10月11日。
この日、またもや7日と同じように、勤務後に会社に来てほしいといわれました。
7日に自主退社してほしいと言ってから、私から何も連絡がないから返事を聞きに来たんだろうな、というのは当時の私でも予想できました。
はたして結果はやはりそうで、2回目の退職勧奨の始まりでした。
もちろんボイスレコーダーはオンです。

辞めたくないという私に対し、

「七海さんが辞めたくないっていっても、施設Rは市管理の施設だから、市に報告するってなった人の勤務を施設Rがみとめてくれないから、10月いっぱいで辞めてもらうしかない」
「やめないっていて、会社に籍だけあっても、勤務する場所がないから給料だって出ない」
「受付職って、施設Rだけなんだよね。他はS県とかで、通勤に時間かかるような場所ばっか。ほかは清掃の仕事しかないけど、七海さんの年でそれはきついでしょ?」

と、そればかり。
そこで、私はとあることを小松課長にいいました。






「自主退社はできません。解雇ならば、解雇通知を出してください」


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