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「哲学カフェのやり方」講座2回目受講レポ

近い将来自分で哲学カフェを開催してみたい、(ゆくゆくは子どもの哲学カフェを開いてみたい!)という思いがあり、そんな私にぴったりな講座を見つけ作日受講しました!

■NHK文化センターオンライン教室
■哲学カフェのやり方(全3回)
■講師:立教大学文学部教授・Eテレ「Q~こどものための哲学~」監修 河野 哲也

なんと、私の大好きなEテレの子ども向け哲学番組「Q」の監修をされてる方が講師ではありませんか。この講座を知ったときには既に第1回が終了していましたが第2回からの参加も問題ないようだったので勢いで参加することにしました。
受講を振り返り、特に印象的だったポイントを記しておこうと思います。

環境設定の大切さ

私には3歳半の息子がおり、毎回自分の予定を組むのに苦労します。

受講日当日は夫がいたため子どもを任せることは容易だったのですが、オンラインイベントの場合、場所の確保がまた難題です。画面オフで聞いてるだけなら問題ないですが、なんてったって今日は哲学カフェがテーマ。対話の場面もきっとあるはずと思いましたが、落ち着いて話せる部屋の確保ができず、結局近所のスタバから繋ぎました。

講義を聞いたり多少の質問をする程度であれば店内で問題なかったのですが、やはり実践の時間はきびしかった。。声を発しても目立たないように実践時間はテラス席に移動しました。

が、まずは寒い。それと電池が持つかヒヤヒヤ。最後まで問題なく参加はできたものの、この環境でガッツリ対話するのは難しかったと思います。

講義の中で河野先生も仰っていた通り、対話するときの環境づくりはめちゃくちゃ大事。心地よさの度合いによって対話の質は変わってくると実感しました。

全員発言すること

私が過去に参加した哲学カフェでは「黙っていてもいい」がルールの一つでした。その時は実際にずっとお話されない方もいて、「発言せず考えるだけでもいいんだな〜」と思っていましたが、本日の河野先生のお話を聞き、やはり全員が発言する事は必要に思いました。どうしても無理そうならパスしても良いとは思うけど。

訓練しないと発言するって難しいと思います。話しながら自分の思考も整理されていくことが多いけど、慣れていないとしっかり整理してから話さなきゃって思っちゃう。そのまま黙ってる人は黙ってるまま、よく発言する数名だけで議論が進んでいくと、意見に偏りが出てきてしまい、思考は深まりずらい。全員からの発言を促す進行を私はしたいと思いました。

ベスト人数と時間配分

今までの私は、1時間半とか2時間対話すると仮定した場合、4〜6人が良い人数だろうと思っていました。それを超えると1人あたりの発言量が少なく対話が深まらない、表面的なところで終わってしまうように思っていました。

私は会社で社員と役員層の対話の場のようなものを運営する仕事をしているのですが、実感的にそう思ったのです。

ですが、河野先生のお話によると、(時間にもよりますが)10人くらいが良いのではということでした。多すぎるのが良くないことは置いておき、4〜5人だと意見に偏りが出る(多様性が担保されない)可能性が高いようです。そう言われると確かにそうかもしれません。

今回の受講者は10名程度だったと思いますが、全員が自分の意見を言い(時に出た意見への質問を挟み)、河野先生がポイントの説明を交えながらファシリテーションしてくださったのですが、40分ほど経ったところでぐっと深まった感がありました。このままあと1時間くらいやるといい感じだろうと先生も仰っていましたが、私も体感的にそう思いました。

どうやら発言の量が、質の高い対話のポイントではなかったようです。

問いの切り替え

途中で問いを切り替えていい、ということが目から鱗でした。むしろ、より本質的な問いになりそうな流れをファシリテーターが見逃さないことが重要だと思いました。

対話の実践時間では、河野先生がポイントを解説しながらファシリテートしてくれましたが、流れ、空気が変わった瞬間やなぜ変わったのか、キーワードは何だったのか、そのあたりの着目の仕方に驚きました。

なんとなく、哲学対話はみんなで作り上げていくものって思っていて、もちろんそうなのですが、対話が深まるためにはファシリテーションの役割が非常に大きいことに気づき、これからやりたいと思う自分には少し脅威を感じたと言うか、覚悟を持ってやらねばという思いを持ちました。


とにかく楽しくて知的好奇心が満たされ、また、更に刺激された講座でした!来月第3回目がありますので、またレポートしたいと思います。


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