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雑誌掲載について

2022年9/20発売の「美術の窓」に掲載されています。
常々、本や雑誌の表紙などになってみたいなとぼんやり夢見ていたのでとても嬉しいです。
お手にとっていただけたらと思います。

表紙になりました。

「群像特集」ということで取材していただいたのですが、自分の作品ながら「群像」という意識がなく無自覚だったので、少し考えてみたいと思いました。
群像とはなんぞや、と少し調べたところなるほどと思う点が多く、発見があり勉強にもなりました。うまく言語化できなかったのですが、せっかくなのでまとめてみました。

取材していただきました。ありがたいことです。

◎群像を描く際に意識している点

多くの人々の姿からそれぞれが生き生きと活動し、その一人一人に僅かに自身を投影させていると思いますし、鑑賞する方にもそれぞれ気になる人物を見つけてほしいと思っています。
一人一人でありつつも、集団的な目的や意志や精神的な流れがあり、
それを作品から感じられるようにしたいと考えています。

◎構図などのポイント
全体の流れやぱっと見の掴みを失わないようにしつつも、見れば見るほど発見があるような絵画を目指しています。

◎今回の七福神のシリーズについてなど
今回の七福神は「見立て七福神」あるいは「娘七福神」として描きました。
それぞれの福の神のキャラクターの背景を持たせつつ、ファッションや持ち物にこだわって描きました。
持ち物やファッションでどの福の神かわかるように描いています。
宝尽くしにもなっています。

◎私にとっての群像表現について
群像表現については実はあまり意識したことがなく、一人に注目して描くより人が数人〜たくさん居るほうが私にとっては自然なことでした。
私は普段から「特別な日」「非日常」を描いていて、祝祭的に描きたいと思うことが多くあります。
大人数で描くことは作品の祝祭的な世界観を表しやすいと思っていますし、大きな物語の流れの中に登場人物がいればいるほどに小さな物語が生まれるように思うからです。

今年の作品、大活躍してくれます。よかったね。

◎ほんとのところ

人がいるだけ、絵を描くのが大変になるんですけどね。
それと、群像になると要素の多い絵に必然的になっていくのですが、それが一時期(今でも)あまりにも辛く、人を描くことも減らしていたくらいなので。
描く登場人物達の顔やみなりがとてつもなくダサく思たり自虐的な気持ちになることが最近多く、かと言って描けば描いた通りにしかならず…

それでなくてもこの世の情勢や疫病やら落ち込むことが十分すぎること、自分の中で絵を描く喜びが目減りしていくことに悩んでいましたが、結局また自身が描いてきた作品に励まされるような気持ちになっています。

今回は自分の絵の特性を前向きに見つめ直すいい機会になりそうかなと思えています。

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