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スパイファミリー最新100話ネタバレ・感想 "生還"への希望

2024年6月24日(月)更新

100話おめでとうございます!!👏🎉
スパイファミリーも大台に乗りましたね〜!
遠藤先生、いつも素敵な話を描いてくださり本当にありがとうございます。

記念すべき100話なのにメインのフォージャー家が出てこない、しかも戦争の話というのはなかなか重い内容ではあります。

平和が当たり前ではなく、過酷な戦争の歴史の上に成り立つものであることがスパイファミリーの根幹であり、何週にもわたりサブキャラの過去編を描くというのは、この作品らしいなと思います。

戦争の話なら管理官の過去を深掘りでも出来るけれど、学生時代に戦争を経験したこの2人だからこそ描きたいものがあるのでしょう。

ロイドを始めとする彼らが何のために生きて人知れず戦っているのか、その背景を描くことで作品に深みが増します。
平和の要であるフォージャー家、楽しい日常はいつだって喪失と紙一重であることが浮き彫りになるから、より尊く感じられます。

正直、アーニャちゃんが出てこないのは寂しいですが、これが私の好きなスパイファミリー。

まあ、月曜の朝に心抉られるの続きますが(泣)


スパイファミリーって、ヘンリーとマーサの話でしたっけ?と錯覚するくらい内容が濃くて感情移入します。

あらすじ

終戦数ヶ月前、ヘンリーが特別防衛婦人隊全滅の報を受ける少し前、前線で戦うマーサは仲間の死を目の当たりにする。容赦ない敵砲弾により隊は撤退へ追い込まれ、足を負傷したマーサは置いてかれてしまう。

林の中で西国兵士に見つかり、撃たれた弾みで崖下の川へと転落。マーサはベッドの上で目覚め、西国で犬と暮らす妙齢の女性・アナベルに手当てを施され、助けられたと知る。

アナベルは戦争で娘を失ったにもかかわらず、敵国の兵士であるマーサに恨み言を零さない。終始愛想がないものの、母国へ帰るため村を出発するマーサのために、リュックに食糧と紙幣、寒い夜のお供に手編みのマフラーと、迷わないよう地図を入れてくれていた。

敵だと認識していた西国の人の優しさに涙するマーサは、生還への希望を胸に宿すのだった。

マーサの西国への認識の変化


マーサがバロン(犬)に見つけてもらえて良かった。
相手によっては、川でそのまま撃ち殺されてしまっていたかもしれないと思うとゾッとする。

助けてくれた女性、アナベルはマーサの手当てや食事を提供するものの素っ気ない。
おそらくマーサを亡き自分の娘と重ねていると思いますが、だからといって距離を詰めず、敵国という複雑な気持ちが意識があるのでしょうね。

帰りたいと涙するマーサに、匿ってることがバレたら面倒なことになるから早く出てってくれと、これまた素っ気ないアナベル。

この時のマーサがした表情は、国が違うだけで命の恩人にきちんと感謝も伝えられず、笑い合うこともできない、同じ人間なのにという寂しさなのかな。

西国を、西国に住む人を悪だと決めつけなじってしまった。助けてくれた人なのに。
それほど戦争はつらく苦しく痛いもので、善良な人の心を歪ませてしまう。

アナベルが寝ている間に出発し、感謝も別れの言葉も交わさなかったマーサ。
道中、確認したリュックに入れられていたものはどれもマーサの無事の帰還を祈ってくれているもので。

たくさんの仲間を殺した憎い西国、バレエ団で踊る夢を奪った敵国。
でもそこで暮らす人は必ずしも悪ではなく、兵士の自分に手を差し伸べて助けてくれた。

温かい食事を取り、悲しみを抱えながらも日常を送っている。そんな当たり前で普通の「人」の姿を目の当たりにしたマーサ。

拝啓
ヘンリー

西国には綺麗な夜空があって おいしいパンもあって 優しい人もいて

帰ったらそんな話をたくさんしてあげるね

スパイファミリーMISSION100より引用


マーサの中で西国への認識が変化した瞬間ですね。

心の中でヘンリーに手紙を書くマーサ。
彼女の中では両親よりも大きな存在なのに、帰還したらヘンリーが結婚している事実を突きつけられるなんて……残酷すぎませんか?

その他感想と考察


・ブラックベル重工

マーサを砲弾から守ってくれた戦車を製造したのがブラックベル!
ここで繋がってくるんですね。
マーサは平和を取り戻した母国でブラックベル家に仕えて、主人の結婚や、ベッキーの誕生から成長を見守ることが生き甲斐になっていくのかなあ。

自分が戦争の怖さと理不尽さを体感してるからこそ、ベッキーが戦争なんて知らずに友達と笑い合って、恋愛を楽しんで歌手になる夢を追いかける普通の幸せや日常を過ごしてほしいと思うよね。


・仲間を撃った大尉が死亡

婦人隊も前線へ出ろと家族を人質に脅迫し、敵前逃亡しかける仲間を射殺した薄情な人間が、敵の攻撃で死亡。
こういうのは不謹慎かもしれませんが、人の命をぞんざいに扱う人に報いがあるのは当然だと思います。


こうして凄惨な過去が描かれると、マーサも黄昏も生き残ってくれて本当に良かったとつくづく思う。


・今後の2人を考察

マーサはヘンリーからの最後の手紙を受け取っていないから、ヘンリーと両想いになれたことを知らないんですよね。
好きという直接的な言葉はなくても、あの手紙が届いていればマーサには充分伝わったはずなのに。

ヘンリーにようやく会いに行けたら違う人と結婚していて、自分の想いは叶わなかったと、ダンスパーティの時もう一度勇気を出せば良かったとひどく後悔の念に苛まれそう。
マーサの中では今でも片想いで終わってしまってるなんて切ない。

だからこそ逆に吹っ切れて、バスジャック事件の時みたく、ヘンリーにずけずけと物を言う関係になれたのかな。
むしろヘンリーの方が、マーサを信じて待つことができなかった後悔がいつまでもしこりとして残っていそう。父に従い他の女性と結婚してしまったから。


次で完結するのか、まだ続くのか。
ロイドさん過去編よりもボリューミーなのは驚きです。

次回は7/8(月)更新。

続き

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