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鬼滅の刃20巻感想 痣の代償が判明、上弦の壱との死闘が決着

痣の代償


これだけ研鑽を積んだ柱でさえ、文字通り命を賭けなければ鬼の頸を斬ることができないなんて。
元は人間から生まれたのに、こうも力の差がついてしまうなんて。

悲鳴嶼さん、不死川、玄弥、無一郎が4人がかりでも苦戦して、柱の2人も深手を負ってしまいギリギリの戦いです。

痣を発現した悲鳴嶼さんに、かつて始まりの呼吸の剣士だった上弦の壱・黒死牟は嘆く。
素晴らしい肉体と剣技が失われるのは惜しいと、猗窩座のようなことを。

柱稽古編で語られなかった痣に関する衝撃の事実が判明。

痣の者は例外なく…二十五の歳を迎える前に死ぬのだ

鬼滅の刃20巻より引用

黒死牟が人間だった頃、発現した者たちが次々と亡くなってしまった。

驚異的な身体能力を得られるのは寿命の前借りに過ぎないと。

柱のみんながこの事実をあまねから聞いた時、すぐに受け入れられたのでしょうか。
元より今日や明日死ぬ覚悟で戦っているのなら、柱として人々を守り無惨を討つために決意を固めたのだと思うと切ないです。

しのぶさんも自分を毒にして喰われることを前提としていましたしね…

昔は短命にしても、身体を張って鬼と戦う人たちが生き残ったとしても25歳までしか生きられないなんて、あんまりです。

黒死牟をようやく追い詰めたのに、咆哮とともに放たれた攻撃で無一郎の胴体は真っ二つに裂かれ、玄弥は身体を半分に裂かれてしまう。

玄弥は鬼を取り込んでいるので即死しないのは分かりますが、無一郎が生きてるの驚きです。
普通ならもう意識もないはずなのに、役に立ってから死ねと己を奮い立たせて、最期の力を込めた刀が赫く染まり、黒死牟の動きを鈍らせた。

無一郎が始まりの呼吸の剣士の子孫だからできた芸当なのでしょうか。

始まりの呼吸の剣士



黒死牟が走馬灯を見るように、人間の頃の話が語られます。

異質な弟・縁壱(よりいち)の存在。
兄弟がいるのは本来なら喜ばしいことですが、比較対象がいて扱いに優劣が付けられるとつらいですね。

生まれつき額に痣があり、生き物の体が透けて見えて、刀を振るうことに適した優れた身体能力を持っている。

痣が発現すると25歳で寿命を迎えるけど、縁壱だけは老いるまで生きれたのは、生まれつきの痣のためでしょうか。

炭治郎は柱よりも早く痣を発現させているけど、生まれつきではない。
特別だといいな。炭治郎も例外になって長生きしてほしい。

黒死牟が使う月の呼吸は、縁壱の始まりの呼吸=日の呼吸の派生。
日の呼吸は双子の兄すら身につけられなかった特別なものだったんですね。

だから炎の呼吸と日の呼吸は同じではないと言われていて、煉獄さんの父は縁壱と同じ耳飾りをつけた炭治郎に激昂したのか。

何百年も生きて鮮やかに記憶しているのは縁壱の顔。
無限の時を経て強さを極められるように、鬼の道を選んだ黒死牟は、どれだけ嫉妬に焼かれて憎んでも、弟の存在は大きなものだったんですね。

どんなに努力を重ねても縁壱にはなれなかった。
何のために生まれてきたのか、その意味もわからず塵と化した黒死牟。

残った着物からは、幼少期、縁壱に渡した笛が覗く。
老人になっても持ち歩いていた、縁壱の宝物。鬼となっても弟の笛を懐にしまっていた。

無一郎と玄弥を殺しているから同情の余地はないけれど、鬼も人間も身体が違うだけで本質は同じなのかも。
善に転ぶか悪に転ぶか。

人間であっても醜い心の持ち主はたくさんいるし、人を謀り手にかける者もいる。

鬼となっても人の情は残されていて、色々なことを感じて思う、心がある。

鬼滅の刃の奥深さは、鬼が元々人間だからこそ、強靭な敵を倒して終わりではなく、読者は鬼の物語を知って感情を揺さぶられる点だと思います。

その他感想


おまけページが唯一の救いです。

カナヲが伊之助に尻叩きするのが仰天でした。
アオイ直伝。

義勇さんのおじいちゃん鴉・寛三郎が間違えて炭治郎の頭に乗るのが可愛い。
間違った方向に案内しかけるのも、それを引き止める義勇さんも可愛い。
癒される…

キメツ学園に伊黒さんが!
蜜璃ちゃんが定食屋に来てるか確認するって下手したらストーカーだけど大丈夫?

もー!!
猗窩座は〜!!

恋雪ちゃんと学生結婚ですと!?
しかも名字が素山って、流派の名前つけてくるの反則すぎません?
幸せそうな2人見れるなんて〜!!

原作全てアニメ化終わったらキメツ学園やってください。
まだ原作ネタバレのキャラいるけど、全部終わった後なら気兼ねなく製作できますよね?


続き

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