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頑張る=自分のレベルアップを楽しむっていう方程式が見えてきた

 「頑張らない生き方」という言葉を最近目にする。ブラック企業がより問題視されたり、SNSで披露される丸裸の自己顕示欲が嫌でも目に入る時代。だからこそ「頑張らない生き方」という言葉が浸透していっているんだと思う。

 私は、この「頑張らない生き方」は「必要以上に耐えない生き方」の言い換えだと考えている。休みを貰えず残業が当たり前の会社だったり、人格否定などの明らかなパワハラをする人の元にずっと居続けるのは、「頑張る」じゃなくて「耐えている」だ。

 「耐える」は、いつか壊れる。どれだけ忍耐強い人でも耐久性があるだけでいつかは壊れてしまう。ストレスで飲酒量が増え続けアルコール依存症になったり、うつ病になって働けなくなってしまったり。何かに耐えるのはほんの一瞬だけで大丈夫なのだ。

 じゃあ、「頑張る」ってどういうことなんだろう。そこで私は自分の体験を振り返った。

 私は話を切り出すのが苦手だった。例えば、なにか重いものを持っている人に、「持ちましょうか?」と声をかければいいだけなのに、緊張して出来なかった。仕事をする上で致命的だなぁハハ‥といつも考えていた。そこで、緊張しないように、開き直るという作戦を考えた。

 「知らんぷりよりマシじゃね?むしろちゃんと声を掛けてから手伝おうとする人に、そんな怒る人いなくね?」

 思い立ってすぐに、実行するチャンスが来た。仕事場を掃除している先輩。重いものを運んでいる。
すごい渋い顔をしている。大変そう。えいやと清水の舞台から飛び降りる。

   「なんか手伝うことありますか?」

 1秒が1時間に感じる。

  「ありがとう!これ運んでもらっていい?」

 成功体験が1つ増えた。今まで出来なかったことを出来るようになったことが嬉しかった。ただ物を運ぶだけなのにすごく楽しかった。

 ゴミ箱を運びながらふと「あれ?出来なかったことを出来るようになるのが、頑張るってことなんだ」ということを身をもって知った。

 そしてできた「頑張ること=自分のレベルアップを楽しむ」という方程式。ゲーム感覚で壁を少しずつ乗り越えていければやりがいも楽しさも両方感じられる。今度はどこをレベルアップしようか。

 

 


 


 

 

 



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