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「異世界召喚されたら女性が主体の王国でハーレム剣聖になりました」11
1‘
麻衣「よくぞ、戻った!」
女王の前で調査隊が膝をつく。
○「調査隊、ただいま戻りました」
麻衣「ふむ!で、調査結果は?」
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2‘
○「佑美、説明を」
佑美「はい、ブラックフォレストの奥地には本来いるはずのないオーガがいました、ブラックウルフが群れをなして人気が多い所に出てきたのはそのためかと」
麻衣「ふむ…オーガか…」
○「そのオーガを討伐したのは井上【上級騎士】、遠藤【下級騎士】、筒井【下級騎士】の3人でオーガを討伐しました」
麻衣「そうか!褒美をやらねばな!3人よ!前へ!」
3人「はっ!」
3‘
3人が前に出てくる。
麻衣「此度の活躍、見事だ!まず遠藤下級騎士と筒井下級騎士を中級騎士に昇格する!」
さくら「っ!ありがたき幸せ!」
あやめ「ありがたき幸せ!」
麻衣「次に井上上級騎士よ、其方には伯爵に陞爵しよう!」
※陞爵【しょうしゃく】
ー爵位が上がることー
4‘
和「女王…身に余る光栄ですが…辞退させていただきます」
“ザワザワ”
麻衣「…理由を述べよ」
和「此度のオーガ討伐は黒石隊長のサポートがあってのことです!」
麻衣「ほう?では黒石準男爵に褒美をと?」
和「僭越ながら…」
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5‘
麻衣「よかろう!井上上級騎士よ、其方に伯爵へと陞爵する、そして、黒石準男爵にも伯爵も陞爵だ」
“ザワザワ!!”
周りがざわつく。
ルーク「お待ちくだ「お待ちください!」…」
ルーク宰相が進言しようとすると…
6‘
クルス「お待ちください!黒石準男爵の褒美はお考え直しください!」
麻衣「ほう…」
クルス「黒石準男爵の私に対する数々の無礼!これは貴族階級に対する反抗です!」
麻衣「黒石準男爵よ、真実か?」
○「はぁ注意することが無礼というなら…真実です」
7‘
麻衣「説明せよ」
○「まずは筒井騎士に対する暴言、遠藤騎士に暴行未遂です」
麻衣「と申しておるが…アーバント研究員よ、そのことについて弁明はあるか?」
クルス「それは!筒井騎士は元平民の分際で私に意見を!それに遠藤騎士は私が求婚してやったのに断ったんです!」
8‘
クルスの発言に周りからため息が出始める。
麻衣「はぁ…クリスよ…お前の息子がこう述べているが…」
クリス「女王よ…私の愚息が大変失礼を…」
麻衣「我に謝罪しても仕方なかろう」
クリス「そうですね」
クリスは筒井達のほうをむく。
9‘
クリス「黒石殿、遠藤殿、筒井殿…此度の愚息の行い、私が代わりに謝罪を…」
クルス「なっ!」
さくら「私はそんな…」
あやめ「私も大丈夫です」
○「悪いが俺から一言」
10‘
クリス「言ってくれ」
〇「俺は自分が何言われようが、何されようが別に気にしないが…あんたの息子が今後、女性に対して理不尽なことをしようものなら俺はあなたの息子を殺す…」
〇〇から殺気が漏れ出す。
クリス「っ…肝に銘じておこう…」
11‘
クリスが謝罪したことによりこの件は終わったと思われたが…
クルス「許さない…許さない…ぶつぶつ…死ねぇぇぇ!!」
なんとクルスが剣を抜き、遠藤に斬り掛かる。
麻衣「はぁ…」
12‘
その場にいた騎士達数名が止めに入ろうとする。
さくら「きゃあっ!」
クルス「うわぁぁ!」ピタッ
急にクルスの動きが止まる。
奈々未「〇〇?」
飛鳥「この殺気…」
13‘
クルス「あ…ぁ…」
○「お前…前も言ったよな…剣を抜いたからには死ぬ覚悟ができてるんだろうな…」
今でにない殺気を放つ〇〇。
クルス「ひぃぃぃ!」
クルスは尻餅をついて失禁してしまう
14‘
○「……」
〇〇は持っている刀を抜く。
七瀬「〇〇さん!」
ゆっくりとクルスに近づく。
そして刀を振り下ろす
一実「殺してはダメよ」
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15‘
一実が間一髪受け止める。
○「退くんだ…」
一実「貴方が人殺しをする必要なんてないわ」
○「退くんだ…一実」
クリス「黒石殿!どうか私に免じて許してくれ!」
16‘
○「悪いがそれはできない…俺の妹はこういう身勝手な男に殺されたんだ…そいつは反省なんてしなかった…だからこいつも殺さないと同じことを繰り返す…」
クリス「しかし!」
○「ならあんたが殺せ…」
クリス「…なっ!?」
○「せめて親として責任を取るんだ」
17‘
クリス「くっ…」
剣を抜く、クリス
クルス「父上…?」
クリス「許せ…」
麻衣「止めよ!」
麻衣が止めに入る。
18‘
麻衣「〇〇よ…茶番はもうよかろう」
○「ふ…そうだな」
〇〇は刀を鞘に収める。
クリス「黒石殿…?」
○「悪かったな…あそこまでしないとあんたの息子は反省しなさそうだったからな」
19‘
クリス「なら許してくれるのか?」
○「許しを乞うのは俺じゃないだろ?」
クリス「遠藤殿!此度の数々の愚息の愚行…謝罪する!」
クリスが頭を下げる。
20‘
さくら「私は黒石殿に助けていただいたので大丈夫です」
クリス「感謝する!女王!私は黒石殿を伯爵に推薦いたします!」
麻衣「ふむ!貴殿の要望を聞き入れよう!黒石準男爵に伯爵の爵位を授ける!」
○「…慎ましくお受けいたします…」
こうして無事に〇〇の初任務は終了した。
21‘
To be continued
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