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(5)乃木坂警察署

1‘

源『こちら町山警察署捜査一係の源!ホシは人質をとり、建物に立てこもっている!至急応援を求む!以上』

ー無線ー
"こちら町山警察署、了解した。至急応援を向かわせる。以上"

〇「高山!すぐに衛藤警部補に連絡!与田は白石係長に連絡して武器の使用の許可をとって!」

一実&祐希「「はい!!」」

2‘

源「山田はすぐにこの周り一帯を封鎖してくれ!あと、近くにいるPMに連絡入れろ!!」

〇「源くんは衛藤警部補がくるまでの犯人との交渉人をしてもらいます!」

源「わかりました!!」

慌ただしく捜査員が動いている。

なぜこうなったかというとそれは1時間前になる。

3‘

源&中村(女装)ペアと山田&与田ペアでカップルに扮して、

ホシらしき人物の尾行をしていたときに与田が、

へまをこいてしまい、ホシにバレてホシは逃走。

すぐに追いかけたが、

ホシは人質をとり建物に立てこもってしまった。

4‘

源「犯人に告ぐ!要望を教えてほしい!」

犯人A「すぐに逃走用の車を用意しなさい!」

犯人B「それと食料と水もね!!」

源「わかった!すぐに用意する!」

そういって、陣地に戻ってくる源。

5‘

源「犯人は2人…どちらもナイフを持っている様子です」

〇「そう、わかった…高山、衛藤が来るまでどのくらい?」

一実「衛藤警部補が来るのに大体10分です!!」

〇「なら、食料と水も10分後に衛藤に持っていってもらいます」

6‘

山田「食料と水くらい、すぐに持っていったほうが良くないですか?!」

源「ばかっ!これは作戦だ!」

〇「与田!白石係長からは?」

祐希「はいっ!警棒と拳銃の使用の許可が出ました!!」

7‘

〇「よしっ!」

山田「たかがナイフを持ったひきこもり犯に銃の使用ですか!?」

〇「僕達、アネモネは実弾とゴム弾のを携帯しているんだ」

源「そうなのか…」

8‘

一実「これは危険性が低いと拳銃の使用許可が下りず、そのせいで助けられた命も、助けられない状況がある為、それを防ぐために我々、アネモネはゴム弾を使用することにより銃の使用許可を下りやすくしたの」

山田「そうなんですね!」

9‘

アネモネは使用許可の下りずらい銃火器の使用を、

可能にする為にゴム弾を使用している。

更には、本来は警察が採用していない銃火器を、

各捜査員が自分達で選んでいる。

10‘

しかし、これは表向きであって、

アネモネの各捜査員には、

常時武器の携帯と実弾の使用が許可されている。

〇「高山、与田!拳銃にゴム弾を装填っ!」

11‘

祐希「はっはい!」

一実「はい!!」

中村警部はベレッタ92
(イタリア製拳銃)

高山巡査部長はグロッグ19
(オーストリア製拳銃)

与田巡査はモーゼルC96
(ドイツ製拳銃)

12‘

美彩「お待たせっ!」

〇「衛藤、拳銃の使用許可が出ている!一応、携帯しておくんだ!」

美彩「了解っ!」

衛藤警部補はコルト・パイソン
(アメリカ製の回転式拳銃)

13‘

山田「あれって警察採用拳銃じゃないですよね?」

源「あぁ…さっき一実ちゃんに聞いたんだが、アネモネは銃の使用が多い為、自分に合った銃火器を使用しているそうだ」

山田「それにしても衛藤って呼ばれていた警部補は誰ですか?」

源「あぁ…あの人は〇〇さんと同期で衛藤美彩警部補…元【SIT】の隊員だ!」

14‘

山田「えっ!?マジすか!?マジでどうなってんすか!アネモネって!」

美彩「じゃあ、交渉に行ってきます!」

食料と水を持って交渉に向かう、衛藤警部補。

15‘

美彩「食料と水を持ってきました!」

犯人A「遅いんだよ!!」

美彩「申し訳ない!買い出し行った子がモタモタしてしまった!私は貴女の窓口になる衛藤美彩です!今、車の手配もしてます!」

犯人A「それを置いてさがりなっ!」

16‘

美彩「貴女達の要求は?これだけじゃないでしょ?」

犯人B「いいから下がれってんだ!!」

美彩「いいじゃない?私に教えてくれても、このままでいいの?このままではお互いよくないでしょ?」

犯人A「…いいでしょう……人質3人、 1人に対して1億!」

17‘

美彩「一億?じゃあ、全部で3億ね?わかったわ!上に伝えるわ!でもわかるでしょ?3億なんて大金すぐには用意出来ないわ…せめて…3時間…いえ、1時間半ちょうだい?」

首を横に振り、困った顔をする衛藤。

犯人A「いいわ…1時間半よ!それ以上経ったら人質を殺す!!」

18‘

美彩「感謝するわ」

犯人の要求を聞いた衛藤は陣地に戻ってくる。

美彩「犯人の要求は3億…1時間半の猶予よ」

山田「3億⁉︎それに1時間半じゃ用意出来ないっすよ⁉︎」

19‘

〇「いや、衛藤、よくやった…高山と源くんは私と突入の準備をして!」

高山「了解です!」

源「俺もですか?」

〇〇「僕達、乃木坂署だけでやったら意味がないでしょ?」

源「そうですね!了解しました!」

20‘

中村達は準備を整えると密かに、

源・高山は正面口に中村は裏口に待機する。

無線でやりとりをする。

〇『いい?勝負は犯人が人質から離れた瞬間だ、与田は正面から赤外線カメラで合図して』

21‘

祐希『了解』

源『きばれ!おれ!』

一実『人質安全最優先!!』

現場の捜査員達は突入する瞬間をじっと待った…

22‘

祐希『今です!!』

〇『突入ーーー!!!!』

一実『はいっ!!』

源「手を上げろ!警察だっ!!」

23‘

中村は突入と同時に、まず拳銃で犯人のナイフを撃ち落とす。

そして高山が、ナイフを拾おうとする犯人の肩に2発ずつ発砲する。

源は人質を外に出す。

24‘

一実「15時24分、犯人2名確保ーーー!!」

〇「与田はすぐに白石係長に連絡!山田くんは北条係長に連絡!」

祐希&山田「「はい!!」」

無事、町山・乃木坂署合同捜査は終了したのであった。

25‘

To be continued

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