(8)冴えないマネージャーは乃木坂46の最強ボディーガード
1‘
ー橋本奈々未・回想ー
〜8年前〜
?「はぁ!はぁ!」
襲撃者「ぐはっ!」
?「最近こういう輩が増えてきたなぁ…」
⚪︎「ですね、奈々未さん」
2‘
奈々未「こ、この姿の時にその名前は」
⚪︎「ぁ、そうでしたね?では“パラディン”さん」
奈々未「パラディン?」
マスクを外して、レザージャケットを脱ぐ橋本。
3‘
⚪︎「最近乃木坂ファンの間ではそう呼ばれてるみたいですよ?」
奈々未「そうなんですね」
⚪︎「でもそろそろ潮時じゃないですか?」
奈々未「…いえ」
⚪︎「敵を蹴る時に右足に負荷がかかりすぎです、腰に激痛が走ってるんじゃないですか?」
4‘
奈々未「それは…」
腰に手を当てる橋本。
⚪︎「これ以上、戦うと動かなくなりますよ?」
奈々未「でも!これは私が始めたことです!」
⚪︎「護衛はいるんですし、無理しなくても…」
5‘
奈々未「いえ、これは護衛スタッフやマネージャー達を守る為でもあるんです!」
⚪︎「それは理解できます、マスコット的な存在がいれば何かあったときに標的になりやすい」
奈々未「だから!ここでやめられないんです!私は今後の為にも衛りの象徴でいないと!」
⚪︎「…どうしても?」
6‘
奈々未「はい…心配していただいて申し訳ありませんが…」
⚪︎「……わかりました、代わりに俺がパラディンになりましょう」
奈々未「え!?それは!」
⚪︎「衛りの象徴が欲しいなら俺がなります、あなた1人が背負う必要はありません」
奈々未「でも!これからいつ終わるかもわからないんですよ?それに今後こういう奴らが増えていく気がするんです…」
7‘
⚪︎「だからお願いです、“僕”は仕事のできないただの冴えないマネージャーを演じます…それこそ僕がいなくなっても誰も気づかない、気にしない程に…」
奈々未「そんなっ!!」
⚪︎「バレないようにアシストしてください」
奈々未「……わかりました」
8‘
〜〜〜〜〜
9‘
〜現在〜
聖来「またですか!何度言えば、わかるんですか!」
⚪︎「お、おじさんには難しくて…」
聖来「簡単やないですか!」
すっかり冴えないマネージャーが板についてるな〜
10‘
奈々未「これはこうするとわかりやすいですよ」
⚪︎「あ、本当ですね」
聖来「だからさっきからそう説明してるやないですか!」
⚪︎「す、すみません」
奈々未「まぁまぁ」
11‘
聖来「奈々未さんは只野さんを甘やかしすぎです!」
奈々未「あはは…」
そうかな?
そうかも?
12‘
〜〜〜〜〜
13‘
美波「一実さんって、元義勇兵ですよね?」
一実「そうだよ〜」
桃子「その時のお話が聞きたいです!」
一実「そうだな〜、あれは…」
14‘
ー高山一実・回想ー
一実「はぁはぁ…まさか簡単な偵察任務でこんなことになるなんて…」
私は義勇兵として、アフガニスタンに派遣された。
そこで偵察任務を主にしていたんだけど、
今回もいつもの偵察と思い、出撃した…
15‘
むしろ今回は簡単な偵察だと思っていたからその罰なのか
偵察任務の情報が流れていて、敵兵に襲撃をされた。
私ともう1人の義勇兵は急いで、近くの建物に逃げ込んだ。
一実「ターニャ!Are you okay!?(訳:ターニャ!大丈夫!?)」
16‘
ターニャ「カズミ…I...I can't do it anymore...I can't escape with this wound…please leave me and run away!(訳:一実…私は…この傷では逃げれない…私を置いて逃げて!)」
ターニャの腹部が赤く染まっていた。
一実「No!I'm here too!(訳:嫌だ!私もここに残る!)」
ターニャ「ゴホゴホッ…Are you going to die in vain?(訳:犬死にするつもり?)」
17‘
一実「but!(訳:だけど!)」
“バババババ!”
外では銃声が鳴り響いている。
敵兵がこの建物に入ってくるのも時間の問題。
ターニャ「カズミ!!」
18‘
一実「っ…」
“ドンドン!”
?「誰かいるのか?」
脱出するのに戸惑ってると、誰かが扉を叩く。
19‘
一実「……」
拳銃を構える高山。
?「I'm a mercenary hired by the STLS...I rushed in upon receiving a request that there were STLS volunteers here.If there are any, please reply.(訳:俺はSTLSに雇われた傭兵だ…ここにST LSの義勇兵がいると要請を受けて駆けつけた、いたら返事をしてほしい)」
一実「っ…」
20‘
傭兵に怪しさを抱きつつも、今にも死にそうな仲間が気になる。
一実「I am an STLS volunteer soldier.(訳:私はSTLSの義勇兵です)」
?「その発音…日本人か?俺は小嶋っていう、俺も日本人だ」
一実「今開けます」
部屋の鍵を開ける高山。
21‘
小嶋「無事だったか」
一実「仲間が!」
小嶋「落ち着いて、これはすぐに運び出さないとだな…仲間にこの薬を飲ませた後にモルヒネを打つんだ」
一実「わかりました!」
高山はすぐにターニャに薬を飲ませた後にモルヒネを打つ。
22‘
小嶋「いいか?俺がこの子を担ぐ、君は俺の後ろをついてくるんだ!絶対に離れるなよ!」
一実「はい!」
苦しんでるターニャを見つめる高山。
小嶋「大丈夫だ!必ず俺が助ける!いくぞ!!」
23‘
〜〜〜〜
24‘
一実「こんなことがあったんだよ?」
桃子「そんなことが…ずーさんが生きていてよかったです!」
“ぎゅっ”
一実「ありがとね〜」
25‘
美波「それにしても助けてくれた人はその後どうしたんですか?」
一実「うん、仲間と私をSTLSのベースキャンプに送り届けてくれた後、すぐに別の救出任務に向かったよ」
祐希「すごい人なんですね?でもどうしてマネージャーになったんですか?」
一実「あの任務がトラウマになっちゃってね?銃が怖くなったんだ」
26‘
桃子「それで?」
一実「そうだね」
美波「そうだったんですね、すみせん、辛いことを思い出させてしまって…」
一実「気にしないでいいよぉ〜、だってこんなにも可愛い子達と出会えたんだもん」
梅澤の頭を撫でる高山。
27‘
一実「ふふ(心:まぁ…まさかマネージャーになって、あの人と再会するなんて思わなかったけどね)」
⚪︎「おっと!」
聖来「危ないです!」
早川に怒られてる只野を見つめる高山。
28‘
美波「一実さん?」
一実「ん?」
美波「只野さんを見て、どうしたんですか?」
一実「ふふ、なんでもないよ」
29‘
To be continued
30‘
この作品はフィクションです。
実際の人物や団体とは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
責任は取りかねますのでご了承ください。
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