(18)人外にモテすぎる僕
1‘
“ドッカーン!!”
“ボン!ドガン!”
至る所から爆発が起きている。
奈々未「かなりの数の爆弾を仕掛けていたのね」
飛鳥「だから何日も攻撃してこなかったのね」
2‘
純奈「それにしても何が目的だ?以前は〇〇くんを狙っていたけど…」
絢音「着きました!ここが出口になります!」
麻衣「これで元の空間に戻るのね!」
〇「っ…絢音さんはどうされるのですか?」
絢音「私は戻ります、里のみんなも蓮加様もいらっしゃるので」
3‘
〇「そうですか…」
顔が暗くなる〇〇。
絢音「〇〇様はお気になさらずに」
“ばさっ”
飛び立つ絢音。
4‘
飛鳥「〇〇!行くよ!」
〇「…」
純奈「〇〇くん?」
〇「戻りましょう…」
麻衣「何言ってるの?」
〇「戻りましょう!」
5‘
深川「でも…「貴方に何ができるの?」…」
〇「奈々未さん…」
奈々未「貴方は“人族“よ?戻ったって貴方には何もできないわ」
〇「っ…」
奈々未「はぁ…飛鳥」
飛鳥「ん?」
6‘
奈々未「ここで〇〇を守ってちょうだい」
〇「え?」
飛鳥「奈々未は?」
奈々未「私達は里の人達を助けてくるわ」
麻衣「よし、きた!!」
純奈「〇〇くんの為なら戦うわ」
7‘
深川「もちろん、私も手伝うわ」
〇「皆さん…」
奈々未「必ず戻ってくるから、おとなしく待ってて?」
〇「はい、必ず“皆さん”で戻ってきてください!」
飛鳥、〇〇以外が里に戻っていく。
8‘
〜〜〜〜〜
9‘
“パリンッ!”
真夏「ぁっ!」
沙友理「何やってるん〜」
真夏「勝手にコップが割れちゃって」
絵梨花「なにそれ〜」
10‘
七瀬「なんか不吉やんな?」
美彩「そうね」
真夏「まぁ〇〇くんが小さい時にもらったから寿命だったのかもね(心:〇〇くん…大丈夫よね?)」
窓の外を眺める真夏。
11‘
〜〜〜〜〜
12‘
蓮加「非戦闘民はすぐにシェルターにいくのです!眞衣さん!里のみんなの避難誘導をしてください!絢音は他で戦闘している者たちの援護に!」
眞衣「しかし!この数をお一人では!」
絢音「そうです!」
目の前には100人の小百合の分身体がいる。
蓮加「他の者が別の場所で対応していて避難の誘導ができていません!それに里で1番の飛行能力を持つ貴女なら里中を飛び回れます!」
眞衣「くっ!承知致しました!」
13‘
絢音「っ…失礼します!」
“ばさっ”
小百合「あれ〜?貴女1人でいいの?いくら鴉天狗族って言ってもこの数の私達を相手するのはキツイんじゃない?」
蓮加「私はこれでもこの里の代理長です」
小百合「でも出来損ないでしょ?」
蓮加の翼を見る小百合。
小百合「それに私の分身体は自身で自身を増やすことが可能で、今もなお増え続けているのよ?」
14‘
蓮加「貴女の目的はなんなのですか?」
小百合「ん〜、1番の目的は〇〇くんの殺害💕」
蓮加「〇〇様の…なぜですか!なぜ、あの方を狙うのですか!!」
小百合「だって彼ってすごく可愛いじゃない?そんな子が苦しんで、苦しんで、最後には絶望して死んでいく顔を見るのって、最高じゃない?💕あはははははははっ!!!」
恍惚な笑みを浮かべる小百合。
15‘
蓮加「い、イカれてる!」
小百合「イカれてる?そう!私はイカれてるの!!」
凄まじいスピードで蓮加に斬りかかる小百合。
蓮加「くっ!」
上空に逃げる蓮加。
16‘
小百合「逃げるのはいいけど、早く私の本体を倒さないと無限に分身が生まれて、里のみんなが死んじゃうよ〜」
蓮加「くっ!!」
“ビューン”
急降下して、その勢いで蹴りを小百合たちをお見舞いしていく。
小百合「何分持つかな〜?」
17‘
蓮加「はぁはぁ…」
小百合「も〜らった!」
後ろから蓮加を斬ろうとする小百合。
蓮加「しまった!」
小百合の持つ大鎌が蓮加の首に到達する前に止まる。
奈々未「大丈夫?」
18‘
蓮加「なっ!どうして、貴女が!」
麻衣「私達もいるよ〜」
深川「私と伊藤さんは西と東に向かいます!」
純奈「了解!」
19‘
奈々未「私達の〇〇からのお願いよ」
蓮加「〇〇様が?」
奈々未「そう、だから誰1人として、死なせるわけにはいかないの」
麻衣「うん!だから踏ん張らないとね!」
蓮加「そうですね…“王”の願いならば必ず生き残らねばなりませんね!」
最終決戦が始まる。
20‘
この作品はフィクションです。
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またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
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