（4）乃木坂警察署

1‘

ー埼玉県警町山警察署・捜査一係ー

ガタガタっ！ガヤガヤっ！！

山田「あれ？どうしたんですか？」

源「おいっ！山田！このデスクを片付けるぞ！！」

山田「どうしてですか？誰かくるんすか？」

2‘

源「ああ！！合同捜査で乃木坂署から刑事がくる！」

山田「だからって、何でそんな急いで…？」

源「いいから片付けろ！！」

山田「はっはい！！」

3‘

町山署・捜査一係の捜査員達が、

大急ぎで自分のデスクを片付け始める。

北条「いいか！お前ら！今回の事件は女性絡みの特殊事件というのもあって、あの噂の警視庁乃木坂警察署刑事課特殊犯罪対策係・通称【アネモネ】の方々が来られる！！粗相のないように！！」

4‘

「「「「「はいっ！！！！」」」」」

コツコツ……

源「来たぞっ……」

山田「はいっ……ｺﾞｸｯ」

5‘

靴音を聞いた町山署の刑事達は、

一斉に入り口を見つめる。

するとそこから3人が入ってくる。

北条「お待ちしておりました！！」

6‘

〇「北条係長、お久しぶりです！乃木坂署から中村〇〇」

一実「高山一実っ！」

祐希「与田祐希っ！」

〇「以上、3名…町山・乃木坂署合同捜査のために馳せ参じました！」

7‘

特殊事件合同捜査の為に乃木坂署から派遣された3人。

山田「めっちゃ美人ですね！！」

源「あぁ…かなりなっ！！あの背が一番高い人は中村〇〇さん（35）、元警視庁警備部警備第一課特殊部隊（SpecialAssaultTeam）・SATの隊長で今は警視庁乃木坂警察署刑事課特殊犯罪対策係の係長補佐で警部だ」

8‘

山田「えっ⁉︎そんな凄い人なんすか⁉︎」

源「そうだ、あのミスパーフェクトと言われた聖子（藤聖子）ちゃんも足元に及ばないほど凄い人だ…あだ名は…【ヴァルキリー】だ」

山田「ヴァルキリー？なんか強そうな名前ですね？」

源「強そうなんじゃなくて強いんだよ！！あの北条係長でも勝てないんだから！！」

9‘

山田「北条係長がっ⁉︎ちょー！強いっすね⁉︎」

源「ああ、5年前にあった町山商店街乱闘事件に、たまたま聖子ちゃんに会いに来ていた〇〇さんが、ヤクザ達を1人で薙ぎ倒していった様から付けられたあだ名だ」

山田「やばっ！！」

源「だろ！！」

10‘

山田「彼氏いますかね！？」

源「それは諦めろ…」

山田「何でですか！？」

源「〇〇さんはああ見えて、男性だ」

山田「マジすか！？」

11‘

源「あぁ！」

山田「でもっ！美人なら！ワンチャン！」

源「あの顔なら付き合えるよな…でもお前じゃあ、顔が釣り合わない」

山田「……うっす」

コソコソと話をしている、源&山田コンビ。

12‘

〇「あれ？聖子ちゃんはいないの？」

源「あっ！聖子ちゃんは町山交番に異動しました！」

〇「そう？後任は？」

源「えっーとおい！牧高っ！こい！」

13‘

男の中から1人の女性が出てくる。

その顔を見た一実と祐希が驚く。

一実「なぁちゃん⁉︎」

祐希「西野部長⁉︎」

14‘

〇「落ち着きなさい（笑）お久しぶり！美和ちゃん、聖子ちゃんの代わりは美和ちゃんだったか（笑）」

牧高「お久しぶりです！お姉ちゃんは元気ですか？」

〇「元気だよ」

一実「あの〜？その子は？」

15‘’

〇「あぁ〜、この子はね、七瀬ちゃんの妹さんだよ！苗字が違うのはご両親が離婚されていて、美和ちゃんはお父上の姓なんだ」

牧高「はっ初めまして！！西野七瀬の妹の牧高美和（24）巡査長です！！」

祐希「ひぇ〜、そっくりですね〜！どうも！与田祐希巡査であります！」

一実「あ、そうなんだ〜！双子みたいにそっくりだからびっくりした〜！私は高山一実、巡査部長です、源くんや聖子ちゃんの同期です！」

16‘


山田「源先輩！！あんな可愛い女性の同期がいたなんて俺、知らないっすよ！！」

源「ん？山田が警察学校時代に、剣道の試験官代理として来ていたぞ？それにいいか？一実ちゃんはああ見えて剣道の腕前は聖子ちゃんよりも強いぞ？」

山田「マジすか…乃木坂署の女性刑事はどうなってんすか…まさか⁉︎あの小さい子も？」

2人は祐希の方をみる。

17‘

祐希「はむっ！もぐもぐっ！」

口いっぱいに焼き芋を頬張る祐希。

源「あれは、違うな…うん」

山田「ですね…はい」

〇「それじゃあ、2週間よろしくお願いします！」

北条「よろしくお願いします！！」

18‘

To be continued