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(5)冴えないマネージャーは乃木坂46の最強ボディーガード

1‘

ー襲撃事件から数ヶ月ー

聖来「橋本チーフ!!」

奈々未「ど、どうしたの」

聖来「只野さんに言ってやってください!」

奈々未「な、何を?」

2‘

凄まじい勢いで、橋本に詰め寄る早川。

聖来「なんですか!あの仕事の出来なさは!!」

奈々未「落ち着いて」

聖来「何かすると何かやらかす!何もないところで転ぶ!」

3‘

怒り心頭の早川。

奈々未「悪い人じゃないのよ?」

聖来「それはわかりますけど、スタッフにはバカにされて!一部のメンバーからもバカにされてる!そんな担当マネージャーがいていいんですか!!!」

奈々未「まぁまぁ」

4‘

聖来「クビにした方がええんとちゃいます!?」

早川のこの一言に、橋本が反応する。

奈々未「…なら早川さんが担当マネージャーする?」

聖来「え…」

奈々未「そこまで言うなら、〇〇さんを3期生の担当を外すわ」

5‘

聖来「え、ちょっ」

奈々未「明日から早川さんに3期生を任せるからお願いね?」

聖来「橋本チーフ!」

奈々未「なに?できないの?新人が先輩の解雇を進言したのに?」

6‘

なんとも言えない威圧感が橋本から出ている。

聖来「うっ…」

奈々未「3期生の所に行くわよ!」

早川を無視して、話を進めていく橋本。

7‘

3期生がいる楽屋に向かう。

ー3期生楽屋ー

蓮加「うわぁ!負けた!」

吉田「やりぃ〜」

祐希「すぅすぅ…」

8‘

美月「また寝てるよ」

桃子「だね〜」

“ガチャ”

奈々未「みんな〜!集まって〜!」

美波「奈々未さん、どうしたんですか?」

9‘

奈々未「明日から3期生の担当マネージャーが代わります!」

“ザワザワ”

3期生のメンバーが一斉に只野を見る。

美波「な、奈々未さん?な、何を言ってるんですか?」

奈々未「まんまの意味よ、明日からは早川が担当になるわ」

10‘

聖来「……」

美波「〇〇さんはそれでいいんですか!?」

⚪︎「橋本チーフが決めたことなら」

美波「〇〇さん!?」

美月「梅、落ち着いて?別にいいんじゃないの?」

11‘

蓮加「そうだよ!デビュー当時から担当してくれてる〇〇さんには悪いけど、仕事できないし…聖来さん、優秀じゃんw」

美波「蓮加!」

⚪︎「梅澤さん、大丈夫ですよ」

美波「だけど…」

俯く梅澤。

12‘

⚪︎「早川さん」

聖来「…はい」

⚪︎「明日のスケジュールの引き続きをしたいので、少しいいですか?」

聖来「あ、はい…」

楽屋から出ていく2人。

13‘

桃子「奈々未さん…」

奈々未「どうした?」

桃子「本当に〇〇さん、担当外れちゃうんですか?」

奈々未「ん〜、早川さん次第ね」

美月「と言うと?」

14‘

奈々未「〇〇さんは偉大ってことよ」

そう言うと、楽屋から出ていく橋本。

美月「?」

桃子「?」

15‘

〜〜〜〜〜

16‘

〜2週間〜

美月「今日って、この後どうなってます?」

聖来「この後は!」

理々杏「聖来さ〜ん!この日なんですけど〜」

聖来「この日は!」

17‘

“早川さ〜ん!”

“聖来さ〜ん!”

い、忙しい!

なんでこんなに忙しいの!

18‘

担当は基本的に大勢の人数の現場に同行するって言ってたけど!

こんなにも多人数スケジュール管理とか、

その他にもやることが多すぎる!

聖来「はぁ…落ち着いた…」

【乃木坂スタジオ】の階段下で、座って休憩してる早川。

19‘

⚪︎「お疲れ様です」

そこに只野がやってくる。

聖来「…お疲れ様です」

⚪︎「どうですか?担当マネージャーは」

聖来「それh…『てかさ〜』…」

20‘

珠美「なんか今日、進み悪くない?」

楓「うん、そう思った!」

階段を上がりながら会話をする2人。

聖来「……」

⚪︎「気にしなくていいですよ?」

21‘

聖来「只野さんも思ってんとちゃいます…」

⚪︎「早川さんはまだ入って数ヶ月です、しかも担当になってから2週間、たまに個人を担当してもらいましたが、多人数となるとまた大変さが変わります」

聖来「…なんで仕事ができないふりをするですか?」

⚪︎「できないふりなんてしてないですよ」

22‘

聖来「本当に仕事が出来ないなら、メンバーからああ言った言葉は出ないはずやと思います」

⚪︎「まぁいつも失敗ばかりしてしまいますが、これでも12年もこの仕事をしてますし、3期生のみんなが入ってから8年も一緒に仕事をしてきましたから、多少のクセなどは把握してます」

聖来「…悔しくないんですか?」

⚪︎「何がですか?」

23‘

聖来「8年も一緒にやってきたのに、担当を外された時に引き止められなくて…」

⚪︎「…少し寂しいですが、いつもの行いの結果ですからね」

聖来「…」

⚪︎「まぁ考えすぎずに気楽にやってみてください」

そう言って、上に登って行った只野さん。

少しは見直したかもしれへん…

24‘

To be continued

25‘

この作品はフィクションです。

実際の人物や団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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